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異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~  作者: ありぽん


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第50話 臭靴下でまさかの耐性取得?

 ……ん? 何? なんか周りがうるさいな。眠いんだから静かにしててよ。


「それで、リアだけが、こういうことになったのか」


「しかし、リアのステータスはそのままだぞ。あの時俺の靴下に1番近づいたのは、というか触ったのはリアとピィだ。それなのに何でピィに耐性が付いた。それに調べられていないが、この様子だとミッケにも耐性がついているだろう」


「もしかするとあーたちも、耐性がついている可能性があるな」


「そうですね。その可能性は高いかと。2日後くるようですから、その時にアルバートに聞いてもらいましょう。彼も、来てくれるそうなので」


「そうだな、そうしてくれるか? さすがに、妖精たちの能力を調べるわけにはいかないからな。それで、ミッケも調べられていないんだ」


「彼らの父と呼ばれている存在、精霊王にお会いしたことはありませんが。彼らは特別な存在ですからね。自分たちの力を調べられたと分かれば、黙ってはいないでしょう」


「だよな。そんな恐ろしいことはできないぜ」


「よし、では俺は、総団長の報告してくる」


「ああ、頼むな」


 ……う~ん、うるさい。


「さてと。で、ピィとミッケ、まったく前たちは何をしているんだ」


『ぴぃ……』


『鍵、取れてたから、息止めて開けてみたんだじょ。この前みたいにできると思ったんだじょ。リアにも息止めてって言ったんだじょ』


「……なんて言ってるか分かるか?」


「ピィは、大丈夫だと思ったと。ミッケのも方は……ピィ、ミッケは何と言いましたか?」


『ぴぴぴっ、ぴっぴぴ、ぴぴぴ……』


「なるほど、最初はちゃんと鍵がかかっていたのに、次に見た時は、鍵本体が引っかかっているだけになっていた。それで、この間のように息を止めれば、靴下を見られるかと思い箱を開けたと。一応、リアには息を止めてと言ったらしいですが。……鍵をきっちり閉めなかったのですか?」


「いやいや、ちゃんと閉めたぞ!?」


「では、なぜ開けられる状態になったのですか? ちゃんと閉めていなかった以外に、何かあると?」


「いや、もしかしたら子供達が何かした可能性も……」


「今日は子供たちは来ていません。いたのはリアとピィとミッケです。ピィ、あなた方は鍵を開けましたか?」


『ぴぴぴ!? ぴぴっぴ、ぴぴぴ!!』


『開けないんだじょ!! 鍵に触らない、お約束なんだじょ。でも、さっきは鍵が取れてたんだじょ。だから箱、開けたんだじょ。鍵は触ってないから、お約束破ってないんだじょ』


『ぴぴぴ、ぴぴぴっぴぴ、ぴぴぴ、ぴぴーぴ』


「……今度はなんて?」


「はぁ……。それは約束を破ったのと、変わりないんですよ。鍵が開いていようが閉まっていようが、触ってはダメなのです」


『ぴ?』


『だじょ?』


「このことは、後でもう1度ゆっくり話さなければ。ですが、鍵自体は開けていないようですね。後でリアにも確認しないといけませんが……。やはり、あなたが原因の可能性が高いでしょう」


「俺はしっかり閉めたんだぞ?」


 だから、うるさいって。はぁ、起きて注意するか。


「う~ん、うるしゃい、ちじゅかにちて!」


『ぴぴぴ!?』


『リア、起きたんだじょ!?』


「リア、起きたか?」


「レーノルドを呼んできます」


 私は腕を上げて、軽く伸びをしたあと、ゆっくりと起き上がる。そして、目を軽く擦ってから周りを見てみれば……。なぜか心配そうな顔で私見ている、ピィ君とミッケとアンドリューさんの姿があったよ。


「ん? みんなどちたの?」


「リア、起きたかい。それじゃあ、診察をしようか」


 私が、質問したのとほぼ同時に、レーノルド先生が、そう言いながら部屋に入ってきて。そしてレーノルド先生の後ろからは、ヒルドレッドさんが入ってきてね。よくよく周りを見てみれば、私がいる場所は治療室だったの。何で私、治療室で寝てるの?


 思わず、またみんなの様子を見た私。そして目をさらす、ピィ君、ミッケ、アンドリューさん。……3人、何かやったな? 


 こうして私はさらに、3人に質問することに。そして聞いた話に、思わずため息が出たよ。


「……なにか、あたちにいうことは?」


『ぴぴぴ……』


『ごめんんさいなんだじょ……』


 はぁ、まったく何をしているのか。


 レーノルド先生の診察を受けながら、ピィ君とミッケの話を聞き、あの時のことを何となく思い出した私。


 そう、あれは私が、洗濯のお手伝いの休憩中に、その辺の細かいゴミを拾っている時だった。


 ピィ君とミッケに呼ばれて、声のした方を振り向いたら。なぜか、側に居ると思っていたピィ君とミッケは、アンドリューさんの専用、危険な箱の上に乗っており。しかも、箱の下には、箱についているはずの鍵本体が落ちていて。


 私は、何で鍵が落ちているんだと、ティルソンさんに報告しようと思いながら、先にピィ君とミッケに、箱から離れるように言おうとしたんだ。でもその前に……。


『ぴぴぴぴー!!』


『息止めるんだじょ!!』


 ピィ君とミッケの言葉に、反射的に息を止めて、手でも鼻を覆った私。そんな私を見て、ピィ君とミッケは頷きあった後、2人で箱を開けて……。


 私が覚えていたのはそこまで。はい、今回は息を止めていても気絶しました。そうして気を失った私は、治療室に運ばれてきて、レーノルド先生の治療を受けたってわけ。


「なんで、ふちゃ、あけちゃの。きけんなこと、わかってるでちょ。このまえは、ふぃんれいのときは、しょがなかった。でも、いまはちがうでちょ」


『ぴぴぴ……』


『大丈夫だと思ったんだじょ。じっくり靴下、見てみたかったんだじょ』


 臭靴下なんか、じっくり見てどうするのよ。


「しょのしぇいで、また、たおれちゃ。まだ、おてちゅだいのとちゅうだったのに。ちゃんと、あやまらないといけない。れーのるどしぇんしぃの、しんしゃつおわったら、あやまりにいく!」


 続け様に倒れるって、どれだけ迷惑をかけているのか。本当に申し訳ない。


「ああ、それなら大丈夫ですよ。最後までピィとミッケがやりましたから」


「ん?」


「ピィとミッケは気絶しなかったのです。ですから、最後まで責任を持って、リアの分もお手伝いをさせましたから、安心してください」


「おてちゅだい、しゃいごまでちた? きじぇちゅ、ちなかった?」


「実はな、ミッケの方は調べていないから、はっきりしたことは分からんのだが……ピィには新しい能力が備わっていてな。それのおかげで、気絶せずに済んだんだ」


「あたらしい、のうりょく?」


「異臭耐性という能力が増えていてな。しかも順応型らしい。俺たちも初めて見る能力でな、それで話あったんだが。新しい異臭を嗅ぐと、1度や2度は、その臭いにやられるかもしれないが、それで耐性がつき、次からは影響を受けなくなる。そういう能力じゃないか、ってことになったんだ」


「こればかりは、試してみるしかありませんが。この異臭耐性が備わったことで、ピィは倒れなかったのかと。おそらくミッケも」


「アンドリューの靴下が、新たな力をもたらしたという感じだろうな」


 え? 何それ。臭靴下? 異臭耐性? 私は? 私も触ったんだけど?

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