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9/9

3年生 戻ってきた平穏、去り行く日常、そして伝説へ

ラストまであと少し!

 9月になった。

 高校最後の夏休みも終わり新学期だ。そして剣道部を引退した俺は、必殺技を覚えていた・・・

 必殺技は『アトミック・ファ○ヤー・ブ○ード』といって、相手の喉に向かって気を炎に変換しつつ神速の速さを持って切っ先を突き入れるという、まさに『必殺』技である。

 ちなみにこの技の使い手になるには一定以上の実力を持ち、3年間我が剣道部に所属していることが条件のため一定数の会得者が存在し、同じ剣道部の会得者に使用しても『炎返し』という切り落としの返し技を持って返される。今年この技を会得したのは部長と副部長、俺の3人で顧問曰く『今年は才能にあふれる若者が多いの』とのことだ。



 10月、文化祭に体育祭などイベントが多い季節であるが、3年には特別なイベントがある。それは『修学旅行』である。

 受験に忙しいこの時期になんで修学旅行をするのかというと、どうも受験生の息抜きのためだとか。むしろ今からあせるくらいなら『諦めろ』というメッセージだとも言われている。

 旅行ということで俺も本体で出張ることにしたわけだが、修学旅行の自由時間中に麗君と散歩していると『超番長』に絡まれた。


『超番長』:日本最後の秘境「グンマー」に存在する『血潮塾』をすべる存在。熱き漢の魂と鋼の肉体を持ち、強き者に挑んでいく生態をしている。タイマンを張って勝利することができると友情が芽生える。


 法治国家日本・・・

 とりあえず麗君を逃がした隙にドッペルを100体作成、『アトミック・ファ○ヤー・ブ○ード』×100を瞬時にぶち込んで沈黙させた。

 ちなみに友情は芽生えなかった。ドッペルも1人換算だったようだ。



 12月になった。高校最後の冬でクリスマスだ。

 今年こそはとオシャレに磨きをかけるため筋肉トレーニングを減らし、鏡の前で上方の研究とかをダンベルを腕につけてやってみた。値の上がりが何故か悪かったが、そこそこ魅力も容姿も上がったので『普通に参加できるはずだ』と意気込んで鳳凰院家のクリスマスパーティーに出席すべく会場へ向かった。


 ちなみに会場入り口でのやり取りはこんな感じだった・・・


「これは立花執事、お勤めお疲れ様です」ビシィ!(最敬礼)


「こちらは来賓門ですがお間違えでは?」ビシィ!(最敬礼)


「いえ、楽になさってください。私は本日学園生としてこちらに来ております。それにすでに暇をもらった私に敬礼は不要ですよ」


「そうでありましたか。ではこち・・・、申し訳ありません。あなたをお通しすることはできません」


「え?」


 まさかの入場拒否である。


「これも規則でありまして......ああっ!でも私には貴方のその筋肉の眩しさに目を奪われて何も見えません!!ささっ今のうちにお早く・・・」


 こうして最後の年も俺は筋肉の美しさのみでパーティー会場へ入ることができた。しかし背筋が凍るような視線が俺の下腹部、もっと言うと菊の花に集中しているようで大変気持ちが悪かった。やっぱあの門番の人はそっち系なのだろうか?


 パーティー会場では今年も執事長に捕まり年末のバイトを打診された。払いがいつもより多くいい感じのバイトになりそうだった。




 明けて新年の1月だ。

 大学受験の月である。今まで言ってなかったが俺は大学の進学するつもりというか確定である。なぜならステータスの学力関連は軒並み999でカンスト、現実でも大学院レベルまではすでに予習済みで、しかも系統は理系文系工業系、果ては防衛関連などなど多岐に渡っている。

 これらはドッペルを惜しげなく投入した結果であって、普通の一般人では恐らく不可能だろう。まぁでも鳳凰院家の執事長は俺との知識比べににおいて全勝なので執事は別である。


 さて、俺はどこに進むかというと全部である。


 戸籍関係は本体が東京大学経済学部に進むのが決まっており、ちょっとMPCで知り合った危ない人の伝で買い取った戸籍でドッペルたちがそれぞれの大学に進む予定なのだ。勿論怪しいので奨学金は無理なためバイト組み、傭兵組みなどの金稼ぎドッペルを総動員して学費稼ぎの真っ最中である。


 しっかし、俺はこの先どこに向かって生きていくんだろうな・・・



 

 2月になった。

 また茶色い非常食の季節である。ヒロイン組みからは何故か本命チョコが渡されるというハプニングが続出しているというので対処に苦慮している。

 今年も名無しの方からバレンタインチョコを頂いたが、なんと手作りハート型であった。しかもメッセージは『あなたを愛しています』なのですでに恋とかをすっ飛ばしている様だ。俺はいったい名無しさんにナニをやったのだろうか?


 さて問題になるのはミッション『WD』である。来月卒業の俺には名無しさんへお返ししようにも、お返し先が分からないのだ。これは由々しき事態といえるため何か策を練らないといけないのだがどうしたものか?

 ちなみに麗君へ相談したところ『その子の思いが伝わってるならお返しはいいんじゃないか?』とのことだった。

 うーむ、まぁsと行までにはまだ時間があるし少し考えて見るか。


 あ、大学関連は全部受かってた。さすがチートしただけのことはあった!



そして運命の3月、ついに俺はゲームのエンディングである卒業式の日を迎えたのだった・・・


なんとかラストまでたどり着きそう、がんばって執筆します。

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