えぇ!!…
諏訪さんを覗く不審な気配…
実はネ…
ごめんなさい。
と半泣きで謝ってきたのは恐らくこのグループのリーダー格の男の子。ピッタリとしたイヌ風の着ぐるみを纏ってその上にポロシャツを着てブルージーンズを履いている。
他は⋯
男の子が彼を含めて3人に女の子も3人の計6人。
女の子は一番背の高い子は着ぐるみ無しでジャケットにハーフパンツ。
他の子はタヌキが1人とイヌが1人。
男の子はタヌキが1人でハーフパンツにロングTシャツ。
もう1人は小さくて黄色い帽子を被りランドセルカバーも黄色いヤツ。恐らくは1年生の着ぐるみ無しだった。
ん〜
着ぐるみかぁ~
この地区で流行っているのかしら?
都内で生活していた時もたまぁに渋谷駅とかで見掛けたけれども、正直に言うと
なかなかキツいかなぁ
って思っていた。
あくまでも私個人の感想だがネ…
キミ達はこの地区の子?
そ,そうです。お家を覗いてごめんなさい。
とリーダー(笑)
いやいや、怒っていないからネ。ただびっくりしただけだよ。
怒ってないの?良かったぁ〜
とは着ぐるみ無しの女の子。
学校帰り?
そうです。新しく引越して来た人がいる。
って聞いて見に行こうぜって…
あはははは…
そんな珍しい事はないでしょ?
あ!
私は諏訪って言います。
東京に住んでいる小学3年生の女の子のおじいちゃんです。
と、少しでも不審な人だと思われない様に孫娘を登場させ乍ら自己紹介。
で…
キミ達の名前を聞いても良いかな?
はい!
ボクは長田圭吾。4月から6年生になりました。
とリーダー格のワンコ(笑)。
アタシは野村みゆきです。同じで6年生です。
と着ぐるみ無しでちょっぴり大人びた感じの女の子。
でその後に続いて順番に自己紹介してくれたのだが、一寸驚いた事が…
圭吾クンがふと近づいた時に気がついたのだが、着ぐるみだと思っていたワンコのもふもふ…
どう見ても直接皮膚についている。
つまり…
ん~
考え辛いのだが…
この子ってイヌなのか?
他のもふもふ達もダイレクトにもふもふが…
更に背面を見ると…
着ぐるみのセットだと思っていたシッポ。
動くのだ!
フリフリと…
こ,これってどう言う事なのだろう?
ん〜
解らん。
本人達に直接聞いてみたいのだが…
流石に拙いよなぁ〜
傷付くかもしれないし。
と…
で自己紹介タイムをなんとか聴き終えたのだが…
バーベキュー、夕飯ですか?
とタヌキの女の子(うちの孫娘と同い年ののどかちゃんと言ったかな?)が聞いてきた。
う〜ん、実はネ…
草刈りしていてお昼ご飯食べ忘れてお昼ゴハンと夕飯と一緒になっちゃったンだ。
あ!
そうだ!
キミ達、スモアって知っている?
えぇ〜
知らなぁ〜い!
なぁにぃ?
と言ったのは最年少の1年生、翔太くん。
ンとね、キャンプのおやつなんだけれども…
食べていくかい?
わぁ~い!!
と声を上げたのは低学年組(笑)。
高学年チームは何やら相談中。
ああ、おうちの人にはお手紙書いておくよ。未だ挨拶していないからネ…
だったら頂きます。
じゃ、今準備するから高学年チームはお手伝いしてくれるかい?
は〜い!
箸休め的に用意しておいたマシュマロを高学年の子達に串に刺して貰い、コンロの網を外して順番に炙って貰う。
圭吾クンとみゆきちゃんがしっかり低学年の子のお世話をして私は翔太くんと一緒にマシュマロを炙った。
お兄ちゃん達はどうやらスモアを知っていたらしく、説明なしで炙ったマシュマロをビスケットで挟んでくれた。
その間に私はご家族に向けて簡単な自己紹介と子ども達にスモアを食べて貰った経緯をコピー用紙に手書きする。
この地区には小学生、キミ達だけ?
と不公平があってはいけないので念の為圭吾クンに確認をする。
ハイそうです。オ…ボク達だけです。
オレって言い掛けてみゆきちゃんに肘打ちされていた。
可愛いなぁ~
さて…
出来上がったスモアをみんなで食べているとみゆきちゃんがそっと近づいて来て…
諏訪さん、圭吾達の毛皮が不思議ですか?
と聞いてきた。
うわぁ~
チラッと見ていたのやはりバレていたか。
あぁ~
バレていたか。申し訳ない。友だちだもんな気分悪いよな。
と頭を下げると
みゆきちゃんの近くにいた当の圭吾クンが…
大丈夫ですよ。慣れていますから…
スーパーに買物とか行くと見られますからネ(苦笑)。
と言ってくれた。
いや、本当に申し訳ない。
と再度頭を下げた。
本当に気にしないで下さい。
実は僕たち獣人なんです。
へ?
今なんて?
そりゃびっくりしますわな。
やはりこの地区って不思議なエリアなんですかね。




