いつだって大丈夫…
いつもお読み頂いている、又ブックマークを付けて下さっている皆様本当に有難うございます。
さて、今回は優しい老夫婦とお孫さん達のお話です。
お気に召して頂ければ良いのですが…
子ども達が帰った後、私はLINE(地域の方達とは大人も子どもも交換している。)でみゆきちゃんのおばあちゃん…恵子さん…と連絡を取る。
翌日…
昨日帰宅したみゆきちゃんの様子がおかしかったから…と言っておじいちゃんの昌志さんと一緒にクルマでウチに来てくれた。
わりかったじゃんネ…
諏訪さん。孫が又厄介事を持ちかけた様で…
私のと同じメーカーのブルーのコンパクトカーの助手席から降りてきた恵子さんが開口一番そう謝罪された。
いやいや、おばあちゃん孝行の良いお孫さんじゃないですか!さ、どうぞあがって下さい。
と言うと
クルマを停めて花壇を眺めていた昌志さんが唐突に…
諏訪さん、りんごいるけ?実じゃなくて木。
は?
いや、ウチで苗木を作って出荷しようと思っとるンだけンどちっと余ってるんだ。サンふじだけンど1本いらんか?
いやあれば嬉しいですが、育て方が…
大丈夫サよぉ~俺が教えるから…
ンじゃ明日持ってくるわ。
有難うございます。
あ、明日は仕事なのでそれ以降で良いですか?
宜敷くお願いしますネ。
をを!リンゴの樹ゲット(苦笑)!!
嬉しいのだが…
いや…
そうじゃなくて…
みゆきちゃんの話ですよ。
昌志さんにもウチにあがって貰って、珈琲を淹れた。
ここへ来ると美味い珈琲が飲めるから、喫茶店みたいだな。
と昌志さんが微笑んでくれた。
さて…
みゆきちゃんなンですが、結婚をしたいそうです。
はぁ?
誰と…って、圭吾か…
にしてもどういたズラか?急に…
原因はですネェ〜
恵子さんのご病気です。
へ?
2人が顔を見合わせてこちらを見る。
どぉゆ〜こンずラか?
恵子さんの主治医ってウチのスタッフだってお話はご存知ですよね?
津久井先生ズラ?
軍医さんちゅうは
諏訪さんにも聞いたし、津久井先生にも聞いてたよ。
で、その津久井と恵子さんと娘さんがお話していたのをみゆきちゃんが…
えっと…
以前、私は長くない。みゆきちゃんの花嫁姿が見たかった。
って最近通院された時に何かの話の中でされませんでした?
えぇ?
えっと…
あ!!
はいっ!
しました。しました。
似たようなコン話したサ、
私が若い頃に植えたサンふじの木がそろそろ45年経っていて終いだネっちゅう話をしたサ…
花嫁姿の話は?…
多分…
次の苗木はみゆきが花嫁さんになる頃かな?
って言ったらネ
みゆきの母親が、もっと先っズラよぉ。
ひ孫でん生まれる先迄育てンとネ。
って言う話を…
あ!え?
じゃあみゆきと圭吾って…
そうです。
余命幾ばくもないお祖母様にひと目自分の花嫁姿を観せたい。
と言う事らしいですよ。
ふと昌志さんを見ると窓の外を見て肩を震わせていた。
全くネ…
莫迦じゃねぇけ?聞き間違えて…
ばぁさんとりんごを一緒にして…
圭吾はこうも言っていました。
自分が獣人なのに、そんな事は関係ないよ。みゆきちゃんが好きならずっと想っていろって言ってくれたって。
ごめんなさい、諏訪さん。珈琲おいしかった。又、来るわね。
と目を真っ赤にして玄関に向かっていた、ご夫婦。
はいっお待ちしていますよ。お気を付けてお帰り下さいネ。
と言って敢えて見送らなかった。
後日、我が家の庭にこのエリアで特産である
サンふじ
の木が植えられた。
りんご…
昔々小学生の頃に
紅玉
と言う品種を初めて知って興味を持ちました。
酸味が強くお菓子の材料としても有名ですよね。
しなのゴールドはこのお話の舞台となっている場所に居住していた頃に知りました。
美味しかったなぁ~
そうしてお話に出てくる…
サンふじ!
いつも遊びに行っていたカレーの美味い店(そのお店には今も…50年以上通っています。)のある観光地に行く途中の地域の特産ですネ。
これも大好きな品種です。
そんなりんごの産地の優しいご年配のご夫婦とお孫さん達のお話でした。




