え!魔物?その1…
組の会議後から頻繁に遊びに来る様になった小学生達。
遊びに来るとは言ってもスモアをねだって来る訳でもなく、リビングルームで宿題をやったり、
私が庭の草取りをしていると
手伝うよ!
と取った草を掻き集めてくれたりしている。
そんなある日…
子ども達が必死の形相で駆け込んで来た。
諏訪さぁ〜ん!!ヤバいよぉ~!!
ゴブリンがでたぁ~
なんの事だか解らないが、取り敢えず、子ども達をウチに入れてドアや窓を閉めた。
どうした?
と聞くと…
みゆきちゃんが…
ゴ,ゴブリンです。
途中の雑木林でゴブリンが出て…
5匹位…
私たちに気が付いて追い掛けて来たの。
今、圭吾が、宮澤さん家に助けてって行っている。
丁度そのタイミングで私のスマホが鳴る。
宮澤さんだ。
諏訪さん!魔物です。魔物が小学校と諏訪さんの家の間に出ました。
エラい事になったぞ!!
取り敢えず伝える情報は子ども達の安否だ!
宮澤さん、子ども達は圭吾以外全員ウチに居る。
キミは
出る
ンだろ?
可能ならば奥さんと圭吾も連れて来て貰いたいンだが…
ん~
ちょいとキツいですねェ〜
ゴブリンの姿はこちらでは現認していないのですわ、逆に今出ると危ないンで応援が来る迄ウチで粘りますわ。
わかった。
組長にはこちらから…
あ!大丈夫っス。非常通報装置でもう組長や組の各家庭には連絡が行っている筈なんで…
子ども達の安否は?
多分、子ども達が連絡している筈です。
みゆきちゃんをみると頷いていた。
解った。
あっと…
迎えが…
パジェロが来ましたので、それでヨメと圭吾を送りますね。宜敷くお願いします。
分かった。キミはそのまま出るのかい?
はい!
そうか…
気を付けて!
それから10分程で、庭にオリーブドラブの小型の自衛隊車両が入って来た。
迷彩服の小柄な人物が女性と少年を連れて来た。
私は直ぐに玄関前に立ち玄関ドアを開けるタイミングを計った。
するとノック音が聞こえた為、ドアを開けると、圭吾と妊婦、そして最後にWACが滑り込んで来た。
それを確認したパジェロはUターンして戻って行った。
圭吾と奥さんに…
大丈夫かい?あがって
と声を掛ける。
そうして玄関にいるWACに…
WACさん、有難うございます。
お疲れ様でした。
と声を掛けてふと、顔を見ると…
ニコニコと笑顔が…
そうして…
お心使い有難うございます。
諏訪さんでよろしいですか?
あ、はい諏訪です。
私、陸上自衛隊東部方面特科連隊所属、千頭和2曹と申します。
宮澤3佐よりこちらにお邪魔して、暫く護衛をさせて頂くように言われました。
おやおや、本物が来て下さった様だ。
だけれど、東部方面隊特科って東富士だよなぁ~
なんでこんなに直ぐに展開出来たのかしら?
それは助かります。東富士からわざわざ有難うございます。
すると
千頭和2曹、一瞬…
え?
って顔になり破顔した。
諏訪さんって伺っていた様にやっぱり市ヶ谷の方ですよね。
えっと、このエリアって数ヶ月前から、我々の言葉で言います…
防衛省呼称ヒト型不明生物 通称 魔物
が確認された後から、このエリアの警戒を目的に県知事の要請により小規模防衛出動が国から発布されまして分駐所が出来たんです。
あ!
この小規模防衛出動って言うのは発布を含めて完全にオフレコになっています。まぁこのネット社会、民間の方が巻き込まれたら拡散し捲って国中大パニックになるでしょうからねぇ〜
と言い乍らじっと目を向けてくる。
私は理解したと言う意味でサムズアップ。
そうか…
宮澤さん…
だから空挺レンジャーいや、3佐って事は
特殊作戦群
か…
がこの地にいるンだな。m
まぁ元々こちらの出身だと言っていたものな。
それにしても…
いや法的にツッコミどころ満載だが、小規模防衛出動って
凄い事になっているンだな。




