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豊かさって何?…

いつもお読み頂き又ブックマークを付けて下さり本当に有難うございます。

さて…

大雪の中、

アルメイル国と言う今迄接点の無い国家から50名余りの国民が保護を求めて現れました。

果たして日本政府はどうするのでしょうか?

さて、困った事になった。

大雪の中、

沢山の…

恐らくは一般市民と思われる人々。アルメイル国と言う国からの難民…?

が現れているのだ。


現在、

一時的措置

として

八ヶ岳の杜

に入って頂いているが…


そもそも、難民の保護等は法務省

とその傘下の

出入国在留管理庁

の担当で、まさか、異世界から難民申請が上がってくるとは思っていないので、異世界担当セクションは法務省には設定していない。

となると、お伺いは

外務省

防衛省

が立てて、まぁ…

恐らくは各大臣間での折衝

となる筈である。

同期で一緒にPKOに参加した元幹部自衛官でUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に転職した奴がいるが、そいつが同期会で言っていたのだが、2023年には前年より大幅に多い1万3,823人が難民認定申請を行い、そのうち303人が認定されたそうだ。

1万人を超えた申請で認定がたったの303人!

残りの13,520人は一体どうなったのだろうか?

思わず聞くと、彼は苦笑いをし乍ら…


どうもこうも…

諏訪が想像したとおりだよ。


と言っていた。


改めて思うンだが、日本の難民申請って厳しいんだよ。

その為かどうかはコメントしないが、なかなか受からないンだ。2023年に

補完的保護対象者認定

制度がスタートしたが、それでも先進諸外国に比べると圧倒的に少ない。

昔は…

財政的支援

とかって金を出して誤魔化していたがそれもこんなご時世できつくなって来てそうも言っていられず

PKO(平和維持活動)

に参加している訳だ。

まぁ…

勿論、少ない理由はそれだけではないけれどもな…


そんな話を思い出していたが、正直私達現場自衛官には反対も賛成も意思表示は出来ない。

勿論、今回もである。

まぁ…

今回の件は、過去の件とは明らかに異なっているので法務大臣もそのブレーンも決めきれないとは思う。

当り前だ。対象は

異国

ならぬ

異世界

からの避難民

なのだからねぇ…

明日から防衛大臣、外務大臣、内閣府異世界担当特任大臣、文科大臣、財務大臣等の参加する、

関係閣僚会議

が開催されるのだが、

異世界の市民と一番接触していて、当日対応した幹部自衛官。

と言う事で、私も招致されてしまった。


恐らくは異世界の市民とは…


なんて話からだと思うが、実際に会っている、防衛大臣やその秘書官等など政府要人の中でも彼等に会っている方々がいる…

そうだ!

なんなら、総理大臣も会っているぞ!

とはまさか言えないわな(苦笑)。


と言う訳で局のデスクで、明日の資料作りをしていると…


お疲れ様です。

と声が掛かった。

振り向くと…

八ヶ岳の杜のフロントクラークをしている

航空自衛隊の

平野1尉だった。


やぁ~

平野1尉、お疲れ様です。

どうされましたか?


今お時間宜しいでしょうか?


勿論です。


すいません。それでは…

避難申請を出している方々の処遇なのですが、政府の概ねの方針って決まったのでしょうか?


はい?

珍しいですね。平野1尉程の方が⋯


すいません。愚問だとは思うのですが、昼間に一寸したハプニングがありまして…


私が幹部自衛官である彼女の問いに対する答えなぞ持ち合わせていないのは百も承知。それをきっかけに話を聴いて貰いたいのであろう。


昼間の面談時に私は東洋系のお母さんの面談を担当しまして…


と言って胸の前に右手を持って行き握り締めた。


どうぞ?続いて下さいな。


すいません。その方は私と同い年で、娘さんもウチと同い年なンです。


なるべくゆっくりと平野1尉が話したい事をセンテンス毎に話せる様に待ち乍ら相槌を打っていく。


成程、それで?…


そのお母さんが言うンです。


日本に頼めば、必ず良い返事が来る筈だ。

難民申請が通ったら、私はこの子に教育を受けさせて

知力で日本と言う国にお返ししなさい。

と…


と言ってしまったンです。

だから…

絶対よい風が吹きますよ

と…

お母さんに抱っこされて寝ているそのお嬢さんがウチの娘に見えてしまってつい…


ン〜

流石にそれは、幹部自衛官としてはどうなんでしょうかねぇ…


ですよね…

連絡を取った夫にも怒られました。


でもネ…

お母さん…

一人のお母さんとしては良いのではないでしょうか?

ママ友が悩み苦しんでいるところに手を差し出してあげると言う事は良いと思いますよ。

あまり入れ込まず冷静にお付き合いするのは大丈夫だと思いますよ。


と言うと

平野1尉はそのクリっとした大きな目から雨が降り始めた。


それとネ…平野1尉?

残念乍ら、私は会議の結果を知る立場ではありません。

勿論、みんなが幸せになってくれる結果が一番だと思いますけれども…

残念な結果だとしても上手くサポートしてあげて下さいネ。


はい!必ず!


そう言って、彼女は部屋から退出して行った。


そう言えば、彼等はなんで国を跨ぎ、トンネルを通り、この国に救いを求めて来たンだ?

一体、アルメイル国とはどんな国なのか?

情報を整理したいな。


私はマグカップの冷めたコーヒーを啜って溜息を吐いた。


日本政府もどうやら対応に苦慮している様ですネ。

今回は航空自衛隊の幹部自衛官である、平野1等空尉がちょいと感情に流されそうになっていましたネ。

諏訪局長の返しで冷静さを取り戻した様ですが…

それにしても、このアルメイル国は諏訪局長も言っていましたが、何故この様な事態になったのでしょうか?

やっぱり、私…

気になりますっ!(ヤメなさいって!)

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