第133話 炎の感心
お待たせ致しましたー
ほんにのお?
リョクは阿呆な部分が目立つが、まことの阿呆ではない。
ミラに頼まれたと言っておったが……祝福の魔力を込めようと提案したのはあやつじゃった。
いやはや……良き提案じゃ。
ミラは酒が弱いようじゃから……祝いに酒は不向きじゃと思っておったのじゃ。
ブーケとやらは……花嫁にはとても大事なものらしい。
ヒトの知識じゃが……ミラは、これまでヒトらしくない生活を送ってきたのじゃ。
それを一新するほどの……幸せな生活をハクとこれから過ごす。
「良きことかな……」
お互い、想い合うことで……得た結果じゃ。妾はその幸せに少しばかり手を貸すまで。
スーも龍羽様も手を貸すとなれば……祝福の魔力はたんまりと与えねば。
妾は支度をしてから、屋敷を出……空を飛んでいると、改めて精霊の里の美しさに……少し息を吐いた。
「……美しいのぉ?」
簡易体でしか過ごせなかった……ほんの数日前とは全然違う。
きらめき、またたくようで。
まぶしいほどじゃ。
これを成してくれたのは……間違いなく、ミラというひとりの存在。
あの者をこちらに引き寄せた……ハクもだが、神にも感謝せねば。
神は……この事態を把握されていたようじゃからの?
でなければ、ミラに色々せぬて。
「……ミラの心残りは、ほとんどないはずじゃが」
リョクのところに飛びながら……妾は水鏡を顕現させた。
それらしい場所を写せば……そこはもう『国』も何もなかったのじゃ。
「……愚かな行為を、ミラにしてきた罰じゃな」
城もだが……どこもかしこも……何もかもが瓦礫と化し、存在しない『国跡』となっていたのじゃ。
これを……ミラに見せて良いかは、龍羽様の采配次第じゃな?
次回はまた明日〜




