第103話 帰る場所
お待たせ致しましたー
許せない、と思ってしまった。
けれど……今恨んでも、意味がないとも理解は出来た。
あの王族らは……私を利用していた以上の、罪を犯してしまったのだから。
(……来世こそ、幸せに)
元は聖女であった私は……覚えていた祈りの姿勢をとり、天に召された両親の次の生を願うのだった。
どれだけ祈っていたか……時間を忘れていたが。皆様は私に声をかけることなく、ずっと待っていただけた。
満足の行くところで、終わりを迎えた時には……日が少し傾いていたが。
「……皆様、ありがとうございます」
御礼を告げると、皆様は首を横に振られた。
「いいんだよ。君が納得しているならそれで」
龍羽様は軽く浮かんでから、私の頭をぽんぽんと優しく撫でてくださった。
「そうだよ! ミラが今は元気でいるんだもん!! あの二人も、きっと満足してくれてるよ!!」
次に、緑斗様がぎゅっと抱きついてくださった。相変わらず、ふくよかなお胸の感触に慣れないが……今は羞恥している時ではない。
もう一度御礼を告げると、緑斗様からも頭を撫でられた。
「そうじゃな? して、宴の続きはなさいますかの? 龍羽様」
「うーん……そうだねぇ?」
お酒もだが、ガラクタなどもまだまだたくさんある。
しかしながら……あのような出来事があったため、祝杯するご気分ではなくなったのか。
龍羽様は、ガラクタを私達に等分になるように分けて、目の前に浮かせたのだった。
「おん?」
「これだけ持ち帰って? 今日はもう休もう。ミラもいっぱい色んなことがあって疲れているでしょ?」
たしかに。
身体が創り変わり……本当の意味で人間ではなくなったけれど。
人間のように……色々なことがあり過ぎて、気疲れのようなものがあるのは本当。
まだ緑斗様に抱きかかえられながら頷くと……珀瑛様により、私は引き剥がされたのだった。
「んもぉ!? ハクのいけず!!」
「じゃかしぃ!? 帰る決まったんやから、ミラは俺と屋敷に帰るんや!!」
「え!? 大精霊に覚醒しても!?」
「……せやろ? ミラ」
少し、自信なさげに仰る珀瑛様を、可愛らしいと思ってしまったが。
「……はい」
この愛しい方のところで過ごすのは、今も私は変わらなかった。
次回はまた明日〜




