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アルビレオの声
(ノワール!ノワール!!)
竜舎に行くとアルビレオがガシャガシャと鎖を鳴らして興奮しながらノワールを呼んでいた。
「こ、こらアルビレオ!何をそんなに騒いでいるん……の、ノワール様?!」
竜舎の掃除をしていた男性がノワールに気付くとピンと背筋を伸ばす。
「バイアン、アルビレオに乗りたいのだがいいか?」
ノワールは黒い服をビシッと着て凄くかっこいい。隣にいる私とノワールを交互に見ながら男は勿論ですと言ってアルビレオの鎖を外す。
「久しぶりだなアルビレオ。お前の背に乗せてくれ」
(いいよ!でも、もう体はいいの?)
「全然平気さ。ほら、この通り」
どうやらノワールとアルビレオは会話出来るらしい。
「アルビレオ」
私が呼びかけて見るとアルビレオはこっちを向いてなんだかすまなそうな顔をした。
(こないだはごめんねカノン…)
「ううん、いいよ」
やっぱり、私の言葉が通じるみたい。
「……カノン、お前……アルビレオの言葉が分かるのか?」
「え?う、うん。分かるよ」
ノワールが物凄い驚いた顔をしている。
(普通にカノンの言葉が分かるよ。ノワールと同じくらい)
「本当か?!」




