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第37話 作戦名「撃」

執筆を急いだ為、話が短くなってしまいました。すみません。

ミッドウェー島で両軍が激突している頃、別の海域では特殊任務潜水群がもう一つの作戦を決行する為に作戦海域に静かに向かっていた。


アメリカ合衆国 パナマ運河500km海域


~第1任務潜水群 旗艦蒼鯨~


パナマ運河から500km離れた海域に特殊任務型潜水艦伊500型が6隻浮上した。


「対地攻撃用意始め!」


旗艦蒼鯨の艦橋から凛とした声で命令を発するのは、井浦祥二郎大佐である。


井浦の命令を受け、6隻の潜水艦の甲板に2本のカタパルトが出現し、その上には一発ずつミサイルが乗せられていた。


このカタパルトに乗せられているミサイルは、小百合がトマホークをベースにして開発した試製02式艦対地誘導弾である。主な改良点は、爆薬の量が増やされている。本来は潜水艦に搭載されているVLSから発射する予定だったが、VLSの潜水艦への搭載が作戦開始に間に合わなかった為、前方に2本のカタパルトを急遽取り付けて作戦に挑んだのだった。尚、この作戦が終了し、本土へ帰還すると同時に改装されてVLSが搭載される予定である。


「此処までは予定通りか。しかし、統本(統合本部)も驚く作戦を立案する物だな・・・」


艦橋上で井浦はそう呟き、手元にある作戦書に目を落とした。



【パナマ運河破壊作戦 作戦名 撃】


・作戦目標

太平洋と大西洋を結ぶ敵艦隊の航路であるパナマ運河を破壊せよ。


・作戦概要

横須賀軍港を出撃した後、硫黄島に入港し、攻撃兵器である試製02式艦対地誘導弾を搭載、パナマ運河500km海域にて展開し誘導弾を発射、パナマ運河水門を破壊、一時的に水門の機能を停止させよ。




「司令、全艦の誘導弾発射準備が完了しました」


報告に来た士官の言葉に頷き、


「甲板要員は退避!」


井浦の言葉で甲板に警報が鳴り響き、甲板にいる全員が艦内へ退避して行く。


「甲板要員全員の退避を確認!」


「目標、パナマ運河水門。各艦、一斉発射始め!」


バシュウゥゥゥーー


バシュウゥゥゥーー


各艦2発、計12発の02式艦対地が火炎と共にカタパルトを離れ、500km離れたパナマ運河水門を目指し飛び去った。


「電測員、誘導弾は全機飛んでいるか?」


「はっ、全機順調に目標へ向かっています!」


「そうか、全員撤収作業始め!格納終了後、直ちに急速潜航に入る!」


井浦の言葉で艦内に退避していた作業員が再び甲板に出て来て、カタパルトの撤収作業が行われる。


「弾着まで5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・弾着今ッ!」


電測員がレーダーでミサイルの着弾を告げるのと同時に、通信士が井浦のもとを訪れた。


「司令、パナマ運河近海で待機していた偵察潜水艦伊-100から入電。{誘導弾ノ命中ヲ確認。効果ハ絶大ナリ。作戦ハ概ネ成功ト認ム}以上です!」


通信士の報告に満足そうに井浦は頷いた。


「水密確認!」


甲板からの報告に、


「急速潜航!全員、退避急げ!」


潜航を告げるブザーが断続的に鳴りわたり、甲板の作業員は小走りで再び艦内へと戻り、井浦も急ぎ艦内へ入った。


「全艦、深度150、時速20ノット。集合地点であるミッドウェー島に向かう!」


蒼鯨以下6隻の潜水艦は誰にも見つかる事無く海域を後にした。





誘導弾が着弾する少し前


~アメリカ軍パナマ運河防衛部隊~


「今頃、任務部隊がジャップの連中をボコボコにしている頃だよな」


「あぁ、そうだな。ジャップが偽暗号に騙されるほど馬鹿で助かったぜ」


パナマ運河防衛部隊のレーダー室で2人のアメリカ軍兵士が話していた。


「しかし、暇だな。こんな所までジャップは来ないぜ?」


「そうだよな。俺もこんな所に居ないでジャップを撃ち殺したいぜ」


そう言って、レーダーに向き直ると、



「んっ?なぁ、今日この辺で航空隊の演習の報告受けたか?」


「いや、そんな報告は受けてないぞ。如何したんだ?」


同僚の言葉に、もう一人もレーダーの前に移動する。


「航空機がこっちに向かって来ているんだよ。航空機の飛行演習が無いってことは・・・」


「て、敵機だ!急いで警報を鳴らせ!俺は本部に連絡する!」


2人は慌ててマニュアルに書かれている通りの行動を取り始めたが、


「ま、不味いぞ!敵機が見えた!」


「何!?航空隊は間に合わなかったか・・・でも大丈夫だ。水門の周りには多数の対空砲が配置されてある。水門に辿り着く前に蜂の巣にされるさ」


「そ、そうだな・・・」


同僚の言葉の通り、数秒後には各所に配置されている対空砲が発射される音が聞こえて来た。


「ほら、これ程の弾幕を潜り抜けられる敵機なんていやしねえよ」


同僚がそう言った瞬間、


ドオォォーーン


グワアァァーーン


多数の爆発音が聞こえて来た。


「お、おい、水門が破壊されたぞ!?」


「そ、そんな・・・あれだけの対空砲火があったのにか?」


2人が驚愕している間にも爆発音は続いて起こり、パナマ運河の水門は完全に破壊され、連合国艦隊は太平洋への移動する時は南アメリカ大陸を迂回しなければならないのだった。


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