第31話 MO作戦 後編
独立連合艦隊が第17任務部隊と戦闘を行っている頃、MO攻略艦隊である第一航空艦隊は順調にポートモレスビーに接近していた。
第一航空艦隊の編成は以下の通り
・第一航空艦隊
司令長官 山口多聞中将 旗艦 航空母艦蒼雲
第一戦隊
戦艦 榛名 霧島
重巡洋艦 柏原 枚方 高砂
第二戦隊
戦艦 比叡
重巡洋艦 真庭 美祢 琴平 芦屋
第一航空戦隊
航空母艦 蒼雲 緋雲 闇雲
第二航空戦隊
航空母艦 蒼鳳 銀鳳 朱鳳
第一水雷戦隊
軽巡洋艦 篠山
駆逐艦 潤 褐 茜 緋 翠
第二水雷戦隊
軽巡洋艦 熊野
駆逐艦 藍 縹 砌 垓 穣
第三水雷戦隊
軽巡洋艦 足羽
駆逐艦 紗 簪 襷 扇 櫛
第四水雷戦隊
軽巡洋艦 知多
駆逐艦 帳 褥 蔀 九曜 七曜
第五水雷戦隊
軽巡洋艦 安岐
駆逐艦 昴 星虹 天魁 星彩 斗魁
~MO攻略部隊 第一航空艦隊~
「そろそろ敵航空基地のレーダーに見つかる頃だな・・・航空隊発進。敵航空基地の基地機能を完全に破壊せよ」
艦橋でそう告げたのは第一航空艦隊司令官の山口多聞中将だった。
「山口、敵さんの爆撃機の大半は独立連合艦隊に向かって全滅したらしいぞ」
通信員からの報告を受けて山口にそう告げるのは山口と同期で第一航空艦隊参謀長の多田武雄大佐である。
「そうか。しかし、戦闘機も少しはいるからな、攻撃隊に被害が無ければいいが・・・」
「大丈夫だ。護衛に着けているのは最新鋭機の烈風だからな。速度も武装も敵よりも勝っている」
「そうだな」
山口はそう言うと空母から発艦して行く攻撃隊を眺めていた。
~ポートモレスビー攻撃隊~
ポートモレスビー攻撃隊である6空母から出撃した戦闘機180機、艦爆120機、艦攻95機の合計395機が順調に向かっていた。
「そろそろ敵の対空レーダーに引っ掛かる。全員警戒を怠るな!」
攻撃隊隊長がそう告げ、全隊員の緊張感が増す。
『敵機だ!3時の方向、30以上!』
パイロットの叫び声が無線から響いて来た。
「直掩隊の半数が迎撃に向かえ!それ以外は敵基地を目指せ!」
攻撃隊隊長の命令で攻撃隊直掩機の半数である90機の烈風が増速し、接近して来る敵戦闘機隊に向かって行った。
「全機行くぞ!アメ公に俺達の技量を見せ付けてやれ!何時も通り2機1組で当たれ」
『『『『『『了解』』』』』』
隊長の言葉に奮いたち、全機が接近して来る敵機に2機1組のペアを作り敵機に挑む。
『んっ?全員注意しろ、敵機の中には新型も混ざっているぞ!』
このパイロットの言った通り、ポートモレスビー基地には独立連合艦隊との戦闘で失われたレキシントンとヨークタウンの上空で直掩していた25機のF6Fが着陸しており、レーダーで捉えた日本軍機の大編隊迎撃に出ていた。
「全員落ち着け!何時も通りの戦闘で敵の新型にも通用する。それに、俺達も新型機に乗っているのを忘れるな」
隊長が部下達を落ち着かせ、至る所で空中戦が始まる。
「ほぉ~、これがアメ公の新型か。装甲を厚くしたようだが、この烈風の敵ではない!喰らえ!」
照準器に敵機が入ったのを確認し、射撃ボタンに触れる。
ドドドドドドドドドドドッ
機銃が火を吹き、零戦の20mm機銃弾よりも強力になった30mm機銃弾がF6Fに突き刺さる。
ガン ガン ガン・・・グワアァーン
96kgにも及ぶ装甲を施している筈のF6Fも大口径の30mm弾を数発喰らっただけで爆散する。
「こりゃすげぇな・・・」
30mm弾を撃ったパイロットもその威力の凄まじさに目を見張った。
「おい!奴等の機体はジークじゃない新型だ!」
敵機はジークだと思っていたが、まさかの新型機に乗っていると知り、アメリカ軍パイロットに動揺が走る。
「心配するな此方にも新型機はある。安心して奴等の新型を叩き落とせ」
それをF6Fに乗る迎撃隊隊長が落ち着かせるが、
『は、速い!助けてくれ後ろにつかれた!まだ死にたくな{ドドドドドドッ}ギャアァァァ!』
「落ち着け!我々の機体は重装甲を誇っている奴等の20mmを喰らっても凌げる筈だぞ!?」
『敵機の機銃は20mmじゃない!20mmよりもでかい!装甲が簡単に撃ち抜かれる!{ドドドドドッ}グワッ』
「くっそ、敵機はそんなに高威力の機銃を・・・{ドドドドドドドッ}しまった!?ふ、振り切れない・・・ギャアァァーー!」
何時の間にか後ろを取っていた烈風に30mm弾を喰らわされ、迎撃隊隊長の機体も他と同様に火達磨になり爆散した。
~ポートモレスビー基地攻撃隊~
『敵機迎撃隊は全機片付けた。そちらに合流する』
「了解」
迎撃隊を相手にしていた直掩機からの報告を受けていると、
『隊長!見えました、ポートモレスビー基地です!』
「俺も確認した、全機突撃!命令通り、敵航空基地の基地機能を完全に破壊せよ!」
『『『『『『了解!』』』』』』
部下達は返事をすると、増速させ滑走路や兵舎などの基地施設に向かって急降下を仕掛ける。
ヒュウゥゥ・・・グワアァーン
ドオォォーン
ガガアァァーン
数十分後、215機の艦爆、艦攻からの攻撃を受けたポートモレスビー基地は黒煙を上げる滑走路と航空機、骨組みが剥きだして燃え続けている基地施設しか無く、攻撃隊はその姿を確認すると母艦へと戻って行った。
ポートモレスビー沖20km
~独立連合艦隊 旗艦 瑞樹CIC~
「一航艦から入電!{航空攻撃成功セリ。敵被害ハ大ナリ}以上です!」
通信士からの報告に、
「長官、開始しますか?」
小夜が刹那にそう告げると、
「えぇ、始めましょう。全艦に通達、主砲射撃用意」
刹那が告げ、各艦が主砲準備に取り掛かる。
「瑞樹主砲射撃用意できました」
「各艦主砲射撃用意完了」
琴音と小夜の報告に頷き、
「全艦砲撃始め!」
シュッドオォォーーン!
刹那が言葉を発し、全艦から空母と揚陸艦を除く全艦が発砲を開始する。
「一航艦の榛名以下戦艦群も砲撃を開始しました!」
ズドオォォーン
第一航空艦隊の戦艦の41cm砲も火を吹き、漸く射程距離に入った重巡洋艦、軽巡洋艦、駆逐艦も砲撃を開始する。たった数分でポートモレスビーは黒煙に包まれた。
「長官、そろそろ中止した方が良いかと」
刹那の言葉に頷き、
「そろそろ良いでしょう。撃ち方止め、陸軍及び、海兵隊はポートモレスビーに上陸を開始しなさい」
刹那の言葉の後、桔梗、金箋、銀箋、金襴から兵員や20式戦車を搭載したLCACが発進し、1等輸送艦からは大発が発進する。
~LCAC内~
「全員、上陸したら身を隠しなさい。敵は戦車を配備している事が確認されているから発見次第直ぐに報告する事」
詩織が部下達にそう告げていると、
『上陸開始1分前!』
操縦室から言葉が飛んで来た。
「いいわね。とにかく生き残る事を考えなさい」
詩織はそう言うと、20式戦車に乗り込んだ。
『上陸開始!』
ランプが勢い良く開き、20式戦車が出る。
ガキーン
LCACから出た瞬間、詩織が乗る20式戦車は大きな衝撃に襲われた。
「1時の方向にM4シャーマン2両を確認!」
「上陸早早M4シャーマンのお出ましですか・・・3号車、左のM4任せましたよ」
『了解!』
「射撃準備完了」
「撃ちなさい!」
ズドオォーン
グワアァーン
コンピューターによって制御された125mm砲弾は正確にM4に命中し、M4を車体諸共吹き飛ばした。
「デビルタンクだ!」
「隊長、撤退しましょう!」
20式戦車はその強力な攻撃力と防御力からアメリカ軍の戦車兵からは悪魔戦車と呼ばれ、恐れられていた。
「怯むな!76mm砲弾を喰らわしてやれ!ファイヤー!」
戦車兵の言葉を一蹴し、戦車隊隊長は攻撃続行を命令した。
ドン
M4の主砲から放たれた76mm砲弾は目の前にいた20式戦車に命中したが、
ガキーン
「は、弾かれた!?」
「次だ!次弾装填、ファイ・・・」
グワアァーン
次弾を撃とうとしたが、その前に20式戦車の主砲が火を吹き、M4は撃破された。
その後、戦力が集結し終わると進軍を開始し、その機動力を生かして破竹の勢いでアメリカ軍の防衛線を破ると、僅か2日でポートモレスビーを完全に占領した。
こうすけ「突然ですが、読者の皆さんに協力してもらいたい事があります」
刹那「本当に突然ですね。それで、一体どうしたんですか?」
こうすけ「帝国海軍の艦爆乗りや、艦攻乗りを知っている人は、教えていただけないでしょうか」
小夜「作者、艦爆の江草隆繁大佐と村田重治大佐しか知らないからね」
こうすけ「はい。ですから、他に知っている方が居たら情報提供お願いします!」
小夜「ご意見、ご感想お待ちしているわ」




