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第30話 MO作戦 中編

~アメリカ海軍 第17任務部隊 旗艦ヨークタウン~


「対空戦闘配置に着け!」


「急げー!対空戦闘!」


「弾持って来い!早く弾!」


現在ヨークタウンに係わらず、対空レーダーが高速で接近する飛翔体を察知した為、全てのアメリカ艦艇で対空戦闘の準備が大慌てで進められていた。


「全艦の対空戦闘用意完了!」


参謀の報告にフレッチャーは頷き、


「飛翔体を確認したら一斉に撃ちまくれ。敵が何であろうと前方で待機している戦闘機隊と我々の苛烈な弾幕を突破できる訳が無い」


フレッチャーがそう言った時、


「ひ、飛翔体を確認!高速で突っ込んで来る!」


外を見張っていた水兵の一人が叫ぶ。


「全艦、対空戦闘始め!全火器使用自由!」


ドドドドドドドドドドッ


ダダダダダダダダダダダダダッ


ドン ドン ドン ドン ドン


フレッチャーが叫び、各艦から5インチ砲、40mm機関砲、20mm機銃の弾丸が接近して来る飛翔体に向けて放たれる。


「くっそ!当たれ、当たれよ!」


「何で当たらねえんだよ!?次弾早く持ってこい!」


対空火器要員は接近して来る飛翔体――05式対艦誘導弾を捉える事が出来ずに焦っていた。


「だ、駄目だ当たるぞ!」


「諦めるな!撃て、撃てー!」


対空砲班長の叫びも空しく、05式対艦誘導弾はそれぞれが目標とされていた空母や重巡、駆逐艦に命中した。


重巡洋艦や空母は大破で済んだ艦もあったが、現代と同じ程の装甲しか持たない駆逐艦は対艦誘導弾に強く抱きしめられ海の底に沈んだ。


「くっ、被害報告をせよ!」


爆発の衝撃で床に倒れ込んだフレッチャーだったが直ぐに起き上がり、被害報告をさせる。


「左舷艦中央と後方に飛翔体が命中!格納庫にて火災、機関室浸水。さらに、弾薬庫付近でも火災が発生しており、全力で消火中です」


ダメージコントロール員に続いて艦隊の被害集計を行っていた参謀が艦橋に戻って来た。


「報告します。重巡ミネアポリス、オーストラリア、駆逐艦フェルプス、ファラガット、ウォーク撃沈、重巡ニューオーリンズ、アストリア大破しました・・・レキシントンも機関室に浸水増加で機関が停止し、退艦命令が発令されました」


暗い表情の参謀の報告に頷くと、


「生き残っている駆逐艦と巡洋艦に漂流している乗組員の救助をするように伝えろ」


「了解しました」


グワアァーーン


「一体何があった!?」


「格納庫で航空機に誘爆を始めました!さらに、弾薬庫が限界温度ギリギリです。復旧は絶望的です・・・持って、残り30分が限界かと・・・」


ダメージコントロール員の報告にフレッチャーは覚悟を決め、


「総員退艦を発令。これより将旗をポートランドに移す」


「イエッサー!」


「総員退艦!総員退艦!」


05式対艦誘導弾の攻撃によって電気系統が破壊された為、兵員がハンドマイクで総員退艦を叫んで艦内を回る。


全乗組員が退艦してから30分後、航空母艦ヨークタウンは炎が弾薬庫に引火、誘爆し珊瑚海にその身を沈めた。




~重巡洋艦ポートランド~


「ヨークタウン・・・沈みました・・・」


「そうか・・・」


幕僚の言葉にフレッチャーも力なく返事をする。


「レキシントンは如何なっている?」


「機関が停止しただけでまだ浮いています。駆逐艦の魚雷で沈めるしかないかと・・・」


「そうか・・・準備は出来ているのか?」


「はい。モナガンが発射準備を整えております」


参謀の言葉に頷き、発射命令を出そうとした時、


「て、敵艦接近!艦種は・・・ラセツクラス巡洋戦艦!?」


見張りの水兵の声に、


「何!?魚雷処分は中止!全艦現海域から撤退せよ!」


フレッチャーが慌てて撤退命令を出し、第17任務部隊は全空母喪失という形で海域を撤退した。





~独立第二戦隊所属 巡洋戦艦綺羅CIC~


独立連合艦隊から分離した綺羅と迦桜羅、独立第三駆逐戦隊と自走浮きドックである音金、朱華で臨時編成された独立第一特務支援戦隊は第17任務部隊に接近していた。


「敵艦隊が海域から離脱しています」


電測員の言葉に、巡洋戦艦綺羅艦長高木瑠璃(たかぎるり)は頷き、


「朱華に通信。レキシントンの入渠を開始せよ。護衛部隊は対潜、対空警戒を厳とせよ」


「朱華、レキシントンの入渠を開始します」


モニターに映し出されるレキシントンの姿を瑠璃はじっと見つめていた。


「朱華から入電。{レキシントン入渠完了}以上です!」


通信からの報告に頷き、


「分かりました。通信、瑞樹に通信を繋いで」


瑠璃が通信にそう告げ、通信は素早く瑞樹に通信を繋いだ。


「長官、敵がいた海域へ到着。第17任務部隊は現海域から離脱しました。また、レキシントンを鹵穫しました」


『ご苦労様です瑠璃。レキシントンだけですか?ヨークタウンは如何しました?』


「遠くからですが、ヨークタウンが大爆発を起こし、沈没するのを確認しました。恐らく、弾薬庫に誘爆したものと考えられます」


瑠璃からの報告に刹那は頷くと、


『分かりました。では、本艦隊と合流して下さい。これからMO攻略部隊を支援します』


「了解」


そう言って通信を終了すると、


「全艦に通達。これより本隊に合流する。繰り返す、これより我々は本隊と合流する」


瑠璃がそう告げ、独立第一特務支援戦隊は本隊との合流海域へ向かった。


刹那「今日は短かったですね」


こうすけ「何とか2013年のうちに更新したくて急いだからね」


小夜「もうインフルエンザは良いの?」


こうすけ「昨日は、38.6度まで上がったけど、もう大丈夫」


刹那「そうですか。体調には注意してくださいね」


こうすけ「分かりました。皆様、独立連合艦隊~太平洋の魔女~を読んで頂き有難うございます。来年4月を迎えましたら、受験体制に移らなくてはならないので、更新回数が落ちるか、更新が停止してしまうかもしれませんが、ご理解のほどよろしくお願いします。2013年本当に有難うございました。2014年も宜しくお願いします!」


刹那・小夜「宜しくお願いします」

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