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第29話 MO作戦 前編

皇紀2602年(1942年)5月8日


珊瑚海


~独立連合艦隊 旗艦 瑞樹CIC~


「敵哨戒ラインに入りました!」


「対空、対潜警戒を厳としなさい。敵機を発見した場合は、私の許可があるまで攻撃は禁じます」


刹那の言葉に皆が頷き、警戒を続ける。


「SPY-2Jに感ッ!数1、方位0-4-5、距離120。機種解析結果、アメリカ海軍艦上爆撃機ダグラスSBDドーントレスと断定」


電測員の言葉に頷き、


「対空戦闘用意。しかし、私の許可があるまで攻撃は禁じます。通信、敵機から電波が発信され始めたら直ぐに報告しなさい」


「了解」


刹那から命令を受け、通信員は頷いた。





~アメリカ海軍 SBDドーントレス~


「敵艦隊は本当にいるのかね?」


偵察に出ている後部座席の搭乗員は操縦桿を握っているパイロットに話しかけた。


「如何だろうな。この所、諜報部も全く情報が手に入らないらしい」


「敵の暗号の解読や傍受が全く出来ないって言ってたいたな」


のんびりと話していると、


「んっ?あれは・・・おい、ちょっと高度を落としてくれ。航跡みたいなものが見えた」


「本当か!?分かった、高度を落とそう」


そう言って、ドーントレスは高度を落とした。


「敵艦隊だ!規模は・・・戦艦8、空母も8隻いるな。待てよ、これって・・・」


「あぁ、独立連合艦隊だ。間違いない!早く旗艦に打電しろ!」


「今やってる・・・よし終わった!」


「よし、さっさとこの海域から離脱するぞ」


パイロトがそう言いうと、ドーントレスは翼を翻し独立連合艦隊から離れて行った。





~独立連合艦隊 旗艦 瑞樹CIC~


「敵機、艦隊から離れて行きます」


電測員の報告に、


「本当に宜しかったんですか?敵機を母艦に帰しても」


小夜が刹那に尋ねた。


「構いません。それに、撃墜した方が相手を逆に警戒させます」


刹那の言葉に、


「そうですか。対空戦闘用意を下令させます」


「えぇ、宜しく」


刹那の言葉を聞き、小夜は艦隊通信で対空戦闘用意を下令し始めた。





~アメリカ海軍 第17任務部隊~


日本軍のポートモレスビー攻略を阻止する為に、アメリカ海軍は史実通り第17任務部隊を珊瑚海に投入していた。


陣容は以下の通り


【第17任務部隊】


アメリカ、オーストラリア連合軍 司令官:フランク・J・フレッチャー米少将

旗艦 ヨークタウン


重巡洋艦

ミネアポリス ニューオーリンズ アストリア チェスター ポートランド オーストラリア(HMAS) シカゴ

軽巡洋艦

ホバート(HMAS)

駆逐艦

フェルプス デゥーウィ ファラガット エールウィン モナガン パーキンス ウォーク

航空母艦

ヨークタウン(戦闘機30機 艦上爆撃機40機 艦上攻撃機20機)

レキシントン(戦闘機35機 艦上爆撃機42機 艦上攻撃機25機)


艦艇は史実と同じだが、空母航空隊は硫黄島強襲で失った航空隊を補充し、空母の搭載数限界まで搭載していた。


「何?偵察機が敵艦隊を発見しただと?」


通信の報告に第17任務部隊司令官フランク・J・フレッチャー少将は尋ね返した。


「はっ、偵察機の報告では戦艦8、空母8を筆頭とする艦隊と言う事です」


「待て!その陣容は!?」


「はい。独立連合艦隊だと思われます」


その言葉にフレッチャーが如何するか考え込んでいると、


「提督、敵艦隊は我々の存在に気付いていません。此処は先手必勝。攻撃隊を直ちに出しましょう」


航空参謀の言葉に、


「そうだな、基地航空隊にも連絡しろ。艦載機と基地航空隊で独立連合艦隊を海中に葬り去ってやる!狙うはミズキクラス戦艦とソウキュウクラス航空母艦だ。他の艦には目を向けるなと伝えろ」


「イエッサー!」


30分後、史実よりも早く量産が開始されたF6F戦闘機40機、ドーントレス艦上爆撃機38機、デバステーター艦上攻撃機18機の第1次攻撃隊96機は日本海軍の艦艇、しかも最新鋭を誇るミズキクラス戦艦を沈める事が出来るかもしれないと意気揚々と独立連合艦隊へと向かって行った。また、ポートモレスビー基地からもB-25爆撃機25機、B-17爆撃機18機、F4F戦闘機30機の73機が独立連合艦隊へと迫った。





~独立連合艦隊 旗艦 瑞樹CIC~


「敵攻撃隊が航空母艦から発艦!数96、方位1-8-7、距離200、速度150ノット、本艦隊に接近中!また、方位2-7-3からも敵機接近!ポートモレスビー基地を発進した模様。数73、距離300、速度150ノット!」


電測員の報告がCIC内に響いた。


「対空戦闘用意!蒼穹に通信、101、102空は発進!ポートモレスビー基地から発進した攻撃隊を迎撃!本艦隊は敵艦載機攻撃隊を迎撃します!」


「「「「「了解」」」」」


刹那の命令で、甲板で待機していた第101空母制空航空隊、第102空母制空航空隊が迎撃の為に飛び立った。





~第101空母制空航空隊 隊長機~


「全機いいわね、私達の任務は敵攻撃隊を艦隊にたどり着くまでに撃墜か撤退させる事よ。全員気を引き締めて行きなさい!」


『『『『『『了解!』』』』』』


志乃の言葉に全員が答える。


『空母蒼穹所属白虹3番機から各隊へ、24式空対空誘導弾の射程距離に入った。攻撃を開始せよ。繰り返す、攻撃を開始せよ』


「了解、全機攻撃開始。ロックオン、FOX3!」


バシュウゥゥーー


バシュウゥゥーー


志乃が叫び、ウェポンベイから24式中距離空対空誘導弾が発射され、各機もそれに続いて2発ずつ発射する。


『24式ミサイル着弾、48機の撃墜を確認。敵機は依然此方に向かって来る』


「了解、格闘戦を挑むわよ。全機我に続け!」


志乃はそう告げるとスピードを上げ、敵攻撃隊へ向かって行った。





~ポートモレスビー基地攻撃隊~


「くっそ、いきなり半数以上が落ちたぞ!如何言う事だ!?」


B-25のコックピットで攻撃隊指揮官は叫んでいた。


「隊長、12番機から如何するのか通信が入りました」


通信員の報告に、


「このまま敵機艦隊を目指す!空母部隊と連携攻撃だ絶対に1隻は貰うぞ」


そう言って攻撃続行を宣言した時、


『敵機上空!太陽を背に突っ込んで来る!』


「何!?残存の直掩隊は敵を落とせ!防御陣形を採れ!」


指揮官の命令で、ミサイル攻撃を生き残った直掩隊のF4Fが蒼翼に向かって行く。


『ウィザードだと!?無理だこいつ等を撃墜する事は出来ない!う、後ろにつかれた助けてくれ{ガアァァァ}グハッ』


『速すぎる!助けてくれー!{ガアァァァァァ}ギャアァァー!』


直掩隊の断末魔の叫びが無線から響いていた。


「敵機接近!」


「弾幕を張れ!撃ち落とせ!」


ドドドドドドドドドドドドドドドッ


指揮官が叫び、防御陣形を採っているB-25やB-17が死に物狂いで12.7mmを放つが、蒼翼が速すぎる為に、銃弾が当たらない。


「て、敵機直上!」


「何!?」


ガアァァァァァ


ドオォォーン


蒼翼の機関砲が放たれ、瞬く間に蜂の巣になった指揮官の乗るB-25は爆散した。


ドオォォーン


グワアァァーン


残った機も次々と血祭りに上げられ、ポートモレスビー攻撃隊は全滅した。





~独立連合艦隊 旗艦 瑞樹~


「対空戦闘!各艦、25式個艦防空ミサイル発射準備始め!」


刹那が命令を下し、各艦で対空戦闘を告げる警報が鳴り響く。


「25式個艦防空ミサイル発射準備よろし!」


「各艦の準備も整ったようです」


琴音と小夜の言葉に頷き、


「各艦発射始め!」


ガコン・・・バシュウゥゥーー


刹那の言葉で、各艦のVLSから2発ずつ25式個艦防空ミサイルが発射された。


「敵機50機の撃墜を確認。残り46機依然、進路を変えず接近中。後3分で速射砲の射程距離に入ります」


電測員の報告に頷き、


「速射砲発射用意。射程距離に入り次第迎撃始め」


「了解。速射砲発射用意!射程距離に入り次第迎撃開始」


小夜が復唱し、各艦の片舷6基の127mm速射砲が砲身を持ち上げ空を睨む。


「敵機射程距離に入りました!」


「撃ち方始めー!」


琴音が叫び、瑞樹の127mm速射砲6基12門が火を吹き、それに続いて各艦の速射砲も一斉に火を吹き、対空砲弾を撃ち上げる。


「敵機の全滅を確認!機影も他に確認できません!」


電測員の言葉に頷き、


「戦艦群に通達。対艦誘導弾発射用意、目標、敵空母、発射弾数2つ」


「対艦ミサイル発射用意始め、目標、敵艦隊、発射弾数2つ」


琴音が復唱し、ミサイル員が座標や諸元を入力していく。


「誘導弾発射準備よろし!」


「発射始め!」


グワッバシュウゥーー


各戦艦の発射筒から2発ずつ合計16発の05式対艦誘導弾が発射され、第17任務部隊へと向かった。


刹那「作者さん!早く寝ないと駄目じゃないですか!」


こうすけ「こ、これを投稿したら寝るから待って・・・」


小夜「駄目よ。今日、病院でインフルエンザだって言われたでしょ」


こうすけ「家族全員が感染するって洒落にもならないよ・・・」


刹那「良いから早く寝てください!今は無いけど、熱が上がりますよ!」


こうすけ「了解・・・」


小夜「ご意見・ご感想お待ちしているわ」

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