54/54
第47巻 ある1人の憎しみの物語
長編小説
ある1人の憎しみの物語
第47巻
わたしは社会を絶対に許すことはない。だからわたしは小説家になった。わたしはこの世界を書く。私はこの世界を創造するのだ。わたしはそれを見た、わたしはそれの破壊に共感した、わたしはこの世界を破壊したい。私はこの世界の終わりの小説を書いた、絶対に報われることのない小説を書いた。わたしは世界の不幸を願った。わたしは絶対に見た未来を実現させない、わたしは未来に抗う、絶対にそんな幸せな世界は望まない、わたしは絶対に不幸の未来を作る。わたしはそして聖書を作り、憲法を作り、宗教を作り、破壊の世界をつくり、搾取される世界をつくり、混沌の世界をつくり、破滅の世界をつくり、絶対に報われることのない世界を書いた。それは絶対に書いてはいけない物語、わたし何故か涙を流して書いていた。わたしの心にも人の心があった。しかし、わたしはもう後戻りはできない。書き続けるしかない。この破滅の物語を。そしてわたしはそれを満たした時に美しい死を望む




