表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/98

どちらこちらでも


遅くなりました!


更新です!!


どうぞ!(о´∀`о)




そして、リーヴァ達はというと非常に面倒なことになっていた

なんとギャル男…いやこの事件の主犯とも言えるウォレスが助けを求めて来たのだ


「あ、」


「あぁあ!!リーヴァちゃん!っじゃなくて油野郎!!良くも騙しやがったな、本性見せやがれ!」


「いや、リーヴァが油神だからな?つか、よく逃げてこれたな!尊敬するわ」


「めっちゃ命懸けで逃げて来たんだっつの!!俺は信じねぇかんな!こんな美人ちゃんが!あんの油神ぃー?良いか、言って良い冗談と悪いのがあるぞ!!」


リーヴァの顔が偽物だと信じて疑わないウォレス、というより信じたくないと顔にデカデカと書かれていた


「ウォレス、オメェいい加減に現実見ろ!リーヴァは良い子だぞ?こんなちぃせぇーのに、ちゃんと油神としても勤めを果たそうとだな…」


「うっせぇー!能書きは良いんだっつの!俺は油ヤローがこんな美人ちゃんじゃねーって言ってんだよ!」


「黙って聞いてればさぁ、信じるも信じないも俺が油神なんですけど?…神力で分かんない水神さん?」


「見てねぇもん!油ヤローのなんか!あ、リーヴァちゃんの神力は綺麗なグラデーション入ってんね、瞳が同じ色なんだ!似合ってる~って違う!俺!騙されないで!油ヤローだよコイツゥ!オイ、何か言えよ!油!」


「……もうさ、信じたくないなら信じなくて良いから、話しかけないでよ」


自分の言いたいことばっか言って身勝手な!!と怒りを積もらせるリーヴァ

鋭く引き込まれるようなオリーブ色の瞳を向けるも、反して口調は親が子に言い聞かせんばかりの穏やかさがあり、なにも言えなくなりウォレスのプライドをチクチクと刺した


(てか、あの根暗油がこっんな美人ちゃんとかありねぇーつの!なんか俺が見抜けなかったみたいでカッコ悪りぃじゃん!)


「見た目重視とかカッコ悪りぃなお前!!最低か!心が腐ってやがる」


「いーやー!!ヤメテ!!俺はぁーそういうのいっちばん大切にす、るんだか……ら…ってなんで!!心っ!」


「いや、お前が勝手にひとりごちてたから、最近ヤロー」


どうやら口が軽いどころか自制も出来ないようで、自身の口に裏切られたウォレス


「っるせー!ポチ!」


「それ止めろ!!」


が、背後でまた精霊達の悲鳴が甲高く聞こえて来た途端、ウォレスが震え出す、水神だけあって汗が豊富に垂れ出てプロクスの足が汗に沈んだ


「わ、汚い」


「いや、リーヴァお前もうちょいオブラートに言ってやろう?ってなんで水の上に立ってんだ!!不思議!」


「なんか分かんないけど、弾かれてるような感じがする」


一見、リーヴァは暢気にしているようだが、内心この場で一番パニクっていた、それもそうだ立てると思ってもいなかった水上にいるのだ、いつ崩れるか、心配で心臓がバンバンと鳴っている、怖いたいんだけど!!


「当たり前だろお前は油!俺は水!交わるわけねぇ!!」


「成る程な」


そこにウォレスが当たり前のように解説してくれ、理解をした後この状況が楽しくなって、調子に乗ったリーヴァは少しプロクスで遊びたくなった、まぁ、たまには良いよね?


「ということはプロクスは火だから、消火されてるってことだよね


今」


「あ、うぉおおおおお!!!」


その瞬間プロクスは大きく飛び上がり、ウォレスに向かって灼熱の熱気を当て蒸発させた


「暑ッ!!そして、なんか飛んできた!油お前何すんだよ」


「うるさい、熱で油が弾けたの、今俺の周り危険だから」


「言うの遅ぇ!もう危険な目にあったわ!」


「俺が遅いんじゃなくて、プロクスが早すぎなんだよ」


先ほどまでの口論が無かったように話すリーヴァ、確かに彼の周辺には小さな穴が無数に点在している


「うぉおおおお!!通りでなんかテンション下がってんな、と思ったわ!!危なすぎだろ!!って臭!!」


「酸っぱい匂い、汗臭いなぁ…」


「いや、お前等失礼過ぎねぇ?!!」


「って痛っ!!リーヴァもなんかパチパチ言ってるけどどうした!!」


「そうだ!お前だってなんか変なもん飛ばしてきやがって」


「だから、近づくなって!火傷するよ」


「もう!なんでこんな相性の悪い三神揃い踏み状態になってんだよ!!」


お互いに距離を空けて、三竦みのようになる


あちらに自分がいないと言うことが分かってしまえば、見つけ出され次第自分が…自分勝手だが、確かに恐ろしい過ぎる想像をしたウォレスは油汗を流して叫ぶ


「…ぁあ!もう良いからマジでザハルを止めてくれよぉおお!!」


「今回の事はお前が主犯だろ?諦めろ」


「は?何言ってんの、俺なんもしてねぇし!なんか、邸内に侵入者ありって言うから見に行ってみれば、リーヴァちゃん…もとい油がいたから保護してやったんだし」


さも、当たり前のように答えるウォレスの顔には不自然さはなく、むしろ誉めろ言わんばかりの自信が伝わってきた


リーヴァは自分を拐った状況からウォレスがやったんだと思っていた、が確かに…


「嫌がらせって、言ったじゃん…」


「あ、あれは!!お前だったから、なんか……ビビらせてやろうと…思ってだなぁ」


「結局は嫌がらせ?」


「わ、悪いですかー?」


「はぁ…ガキ」


「なんだゴォラ!!」


嘘をついたことが発覚して縮こまるも、早速リーヴァに噛みつき、逆ギレ…そんな素直に顔に出して怒るウォレスがこんなとこで見え見えの嘘をつくとは思えなかった



ーー 面倒事 ーー


(あら、こんな事って…)


(あるんですねぇ)


(主、これは…)


(ん?あの馬鹿見事に謀られてる)


(…あり得ません)








そして、今日から年越しまで油神を不定期更新とさせて頂きます。すみません、年を越したら神達と話をちゃんと書きますので、どうかお餅の美味しい季節まで待って下さい…(´;ω;`)



では!また来年、お会いしましょう!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ