いい加減妙なことに捲き込むのやめてくれませんか?
ゴールデンウィーク?なにそれ美味しいの?
予定?仕事ですけど?
どうも!
向かってくる悪漢をデコピンで撃退した怪力系魔王ダークエルフ、ロアです!
レベルが下がったときの身体強化とレベルの暴力のせいかな?
まぁ、格闘主体で戦うから助かるんだけどね。
さてさて、今目の前には勇者を名乗る青年がいる。背は俺と同じぐらいで髪は茶髪、どっかで見たような青色の鎧と剣を持っている。
んー、俺の世界の勇者のイメージっぽくはあるんだけど、こいつほんとに勇者か?
「勇者といっておったが、勇者ってあの勇者か?」
「どの勇者なのか分かりませんが、勇者ですね。」
「で、その勇者様が何故こんなところでチンピラに絡まれとったんじゃ?」
「チ、チンピラ?さっきの盗賊のことですか?彼らは僕の装備を狙っていた見たいですね。」
確かにこのオスカーの装備はとても高そうに見える、まぁ素人目だけどな!
「一応この装備は先代の勇者のものなので、盗られるわけにはいかなくて。」
先代の勇者………、まさか○トの勇者か!?
…………なわけないよな、ゲームの世界じゃ無いんだし。
「まぁ、絡まれとった理由は分かったが、何故旅に付き合わなきゃならんのじゃ?」
「はい、先程の貴女の動きを見て思ったんです。貴女となら世界を救えると!」
「はあ!?」
まてまて、世界を救う?いきなり話がでかくなりすぎだろ!?
「なんじゃ?世界を滅ぼすやからでもおるのか?」
「はい、この世界を滅ぼして、新たに世界を作ろうとするものがいます。そいつを倒すために僕は旅に出ました。僕と一緒に世界を救ってくれる仲間と出会うために!」
…
……
………
あぁ、わかったぞ。
何故か妙な親近感を感じるなぁと思ったんだよ、やっとわかったわ。
こいつ、厨二病なんだ。
「そうか、それは大変じゃのぅ。私は先を急ぐので構えないが、よい仲間が見つかるといいのぅ。」
そう、俺以外の同類と仲良くやってくれや。
さーて、次の町まで後どのくらいかなぁ。美味しいものあるといいなぁ。
「ちょ!?ちょっと待ってくださいよぉお!?」
ん?何かね、あたしゃ先を急ぐんだよ。
「お願いします、なんでもするんで仲間になってください!」
「ん?」
今なんでもって言ったよね?
んなことは良くて、しつこいなぁ本当に。あ、そうだ。
「本当に先を急いでいるんじゃよ?実は私は記憶喪失でのぅ。右も左も分からないときにカインの領主に助けていただいたのじゃよ。だから今は記憶を取り戻す旅の途中なんじゃよ。」
どうだ!記憶喪失なら引き下がらないか?
「な、なんと。そんな境遇だとは知らなくて。本当にすみません。」
お!?やったか!?解放されるのか!?
「でも、そこまで聞いたからには黙っていられません!僕が貴女の記憶を取り戻す旅にお供しますよ!」
どう言うことだよ!?おかしいんじゃねぇのこいつ!?
「い、いや、そこまでしてもらう必要はないぞ?」
「何を言いますか!困っている人がいるなら助けるのが勇者ですよ!」
さっき困っていたのはお前だし、それを助けた俺は勇者ってことになるんたが?
なんでそんなにヤル気満々なんだよぅ。
こいつ疲れる、やだぁ。
「先ずは、アーシェの街に行きましょう!そこで情報収集です!」
そう言ってあのバカ勇者は意気揚々とアーシェへと急かす。
「…………ディーナよ、どうするよ?」
「キュンッ」
あ、打つ手なしですか、そうですか…………。
はぁ、とりあえずアーシェに行くか、何か妙案が浮かぶかもしれないし。
そう思い込み、俺はバカ勇者オスカーに続いた。
「そういえばお名前を聞いてませんでしたね。」
「………ロアじゃ。こっちは精霊のディーナ。」
「ぷいっ」
「え!?精霊!!??」
ディーナの姿に驚きつつ、俺たちはアーシェへと向かった。
この伏せんどうなってるの?
とかありましたら教えてくれるとうれしいです。
作者のほうが忘れる可能性もあるので(´д`|||)




