貧弱系勇者に捲き込まれる魔王系ダークエルフ
どうも!
連れの精霊に弁当食われて草食ってる魔王系ダークエルフ、ロアです!
あぅ、メイリのお弁当食べたかったな………。
さてさて、んで声の聞こえた方を見てみる。
丘から少し離れた場所で、何やらもめ事が起こってるな。
なんかいかにも悪そうな男が三人と…………、お?なんか小綺麗な格好した青年が一人いるな。
「た、助けて下さい!お願いです!」
「だからさぁ、身ぐるみ全部置いてってくれたら助けてやるっていってんだろ?」
「そ、それは……、出来ません、それは出来ません!」
「はぁ?ふざけてんじゃねぇぞオラァ!舐めとんのか!?」
ふーむ、なんかヤンキーみたいな奴等だなぁ。
この世界の悪者って、こんな小物っぽいのか?
まぁ、なんにせよ御愁傷様。
流石に助けませんよ?確実に面倒事への片道切符を押し付けられるしね。
悪く思わないでくれよ?
「しかたねぇな、力ずくで戴くとするわ。悪く思うなよ坊主。」
ヤンキーその1が短刀を構える、なんでこういう奴等は問答無用で行かないのかねぇ。
「ひ、ひぃ!だ、誰かぁあ!」
んー、やっぱり助けた方がいい?
良心の呵責がヤバいんだよなぁ。
「あっ!」
「え?」
なんか、こっち見られた?
「そ、そこのお方!お、お助け下さい!!!!!!!」
青年は真っ直ぐこちらを見ながら助けを求めていた。
ってマジかよ、その状況でこっちに注意を向けられたら………。
「なんだぁ?っておい!ダークエルフじゃねぇか、しかも特上だぜこりゃ!」
ほらー、目をつけられたじゃないか。
「おおー、こりゃこんなガキよりよっぽど当たりじゃねぇか。」
そりゃ男より女ですよねぇ。
「へへっ、えらいべっぴんさんだぜ。売り出す前に楽しんでもいいよな?ぐひひっ」
こいつは痛い目にあわせようそうしよう。
各々にぶつくさいいながらこっちに近づいてきやがった。
………こいつら魔法で吹っ飛ばしてやろうか。
「おっと、魔法は使えないぜ?このガキを相手にしてるときから魔封じの香を使ってるからなぁ。」
魔封じの香?なんだそれ?
試しに魔法を使おうとしてみると発動しなかった。
なるほど、正確には魔法封じの香ってことかな?
「魔法の使えないダークエルフなんてガキと同じだぜ!」
むぅ、これは鬱陶しいなぁ。なら素手でやるしかないじゃんね。
ただ、素手でやるのはまだ加減が分からないからなぁ………。
看破するまでもなく弱いだろうし。
「きゅー………」
「え?」
肩を見るとディーナが苦しそうにうずくまっていた。
ど、どうしたんだ?どこか具合が悪いのか?
「こりゃあいい、精霊もいやがる。魔封じの香が精霊にも効いて助かったぜ。流石に精霊相手はごめんだしなぁ!」
お前らのせいか!
ふふっ、どうやらやってはいけないことをしてしまったようだなぁ?
とっとと、片付けよう。ディーナが心配だし。
「なんだ?頼みの綱が動けなくて呆然としてんのか?安心しな、すぐにそんなこと考えられなくなるからよぉ。くひひひひ。」
うるさい、とりあえずお前からだ。
俺は一息のうちにヤンキーAの前まで移動した。
「んな!?」
「覚悟はいいか?」
答えは聞いていない!
食らえ!最速のデコピンを!
およそデコピンで鳴ってはいけない音を出しながら、ヤンキーAは縦に5回転位しながら10メートルほどぶっ飛び、顔面から着地した。
あれ?強すぎた?
「ひ、ひぃ!化け物だ!!!」
他のヤンキーたちは俺の事を見ながら脱兎のごとく逃げ出した。
あ、ちゃんとぶっ飛んだ奴も回収してる。
というか、まさかデコピンで終わるとは思わなかったなぁ。
これがレベルの暴力か。
「あ、あの?」
ん?良く見ればさっきの坊っちゃんじゃないか。
まだいたのかよ、とっとと逃げたのかと思った。
「助けていただいてありがとうございます!」
助けたんじゃなくて、お前に巻き込まれたんだけどな。
「それで、突然ですが折り入って頼みがあるのですが……。」
なに?この状況で頼み?勘弁してよ、平穏に暮らしたいんだよ。
「僕と一緒に旅をしてくれませんか!」
「いやじゃな。」
当然だな。
「えぇ!?せめて話だけでも聞いてくれてからでも。」
「先を急ぐのでな、他を当たってくれ。」
「そこをなんとか!」
しつこいよ!嫌われるぞ!?むしろ少し嫌いだぞ!?
「名前も知らないやつの、まして人を売っておいて何もないやつの話を聞く主義はない。」
「そ、その事は申し訳ありませんでした。魔法が使えなくて動揺してしまって。」
動揺で人を売らないで欲しいなぁ、もういいや、無視して行こう。
そのくそ坊主を無視して先に進もうとすると、後ろから気になることが聞こえた。
「僕はオスカー・ブルースフィア、一応勇者をしています。」
「なに?」
勇者!?こんな奴が!?
唐突に投稿が無いときがあるかもしれないけど許してね?(´・ω・`)




