野に放たれた暴食魔王、俺たちの食い倒れはここからだ!
今日は特別二話投稿!
別段これで終わりではないのでタイトル見てうちきりかな?って思った人、いないよね(°Д°)?
どうも!
メイリが主人公でもいいんじゃないかな?って思った魔王系ダークエルフ、ロアです!
メイリさ……、メイリとお友達になったよ!
てか、メイリ強いね。なんだよドラゴンスレイヤーって。
竜殺しって、まじぱないの!
いーなー、俺なんておかあさんだよ?魔王でおかあさんだよ?なんだ世それって話だよ!
さて、そんなこんな色々なことがあったこのカインの街とも今日でお別れか。
まあ、生きてれば逢えるさね。
さよならは言わないぜ、ってね。
「本当にもういかれるのですか?」
ドランクさんが申し訳なさそうに聞いてきた。
「あぁ、記憶がないと何かと不便じゃし、他の国も見てみたいしのぅ。」
嘘じゃないよ?記憶喪失は嘘だけどその他は嘘じゃないよ?
「また遊びに来てくださいねロア、美味しいお菓子を用意して待っています。」
「もちろんじゃ、ここはいい街じゃし、それにメイリもおるからのぅ。」
友達は大切にするんだってばっちゃが言ってた。
「約束ですね。」
「約束じゃな。」
「キュー。」
おっと今の今まで肩で寝ていたディーナさんじゃないですか。
寝すぎて最近空気になってるぞ?大丈夫か?
「キューウ!」
問題ないそうです!
「では、そろそろ出ようかのぅ。」
「そうですか、短い間ですが貴女と出逢えて良かったです。どうかご武運を。」
「ロア殿、助けて頂いた恩は一生忘れません。困ったことがあればいつでもいってきてください。」
エリックやドランクさん、お世話になりました。本当にありがとうね。
「………、呼んだら駆けつけます。」
メイリ、本当に来そうだから少し怖いよ?
「では、また!」
三人を背に、俺とディーナは新たな1歩を踏み出した。
「あ、あと人さらいには気を付けてくださいね!」
ちょ!?メイリそれはもっと早く言ってよ!
えー、はい。
現在、カインの街から大分歩いた小高い丘に来ております。
丘の真ん中には大きな木があり、木陰に寝転んでます。
大自然サイコー!!!!!!
んー、森の生活になれていたからなのか、こういうの落ち着くわぁ。
これで美味しいご飯があれば文句なしだが、草しか持ってねぇ。
一応メイリからお弁当を貰っていたのだが、途中でディーナが食べてしまったのだ。
俺一口も食べてないのに………。
だからとりあえず草をムシャムシャしてるのさ。
美味しく食べれる暴食の王があったから良かったものの、ただの草をいつまでも食うのは流石に嫌だなぁ。
レベルも高すぎて上がらないし、どっかに魔物いないかなぁ。
魔王が魔物食うのってアリかな?
何となくダメなような気がするけど、どうなんだろうね。
どう思うよディーナ?
「すぅー、すぅー。」
また寝てるよ、良く寝るねー。寝る子は育つのか?
まぁ、可愛いから許す!
そんな感じでまったりと旅を楽しむ、一応目的地はあるのよ?
ますは、カインのお隣さんの街、アーシェ。
ゆくゆくは首都エルドラドへ向かう予定だ。
エルドラドって、なんか財宝いっぱいありそうだよね。
そんな事を考えていたら突然、切羽詰まった声で。
「た、助けて!!!!!!!」
と聞こえた。
 




