さやかマギカ
さやか少女に、会ったのは、偶然か?
必然か?
それとも運命か?
2025年3月15日18時、厨房のカウンター席。
愛に依る空間で男と女は、隣り同士になった。
誕生したシアワセ息吹が、男と御嬢様を包む。
イロハまいこゆりきくちよイブキ之光。
色は、色彩、舞い来て散る粒子の揺籠。
空なる空っぽの真空は、無であり無限。
太陽の光は、粒子で波なる神秘の自然。
文字は、奇跡を現すイブキの陽。
言葉は、魂を宿す魔法の根源。
魔法少女と正しい男の恋愛思考物語。
『さやかマギカ』開演。
はじめの御言葉【ラブアンドピース】。
2025年3月16日、京橋アニソンカーニバル。
お目当ては、魔法使いエルフのDJみみ氏。
ディジェイのミミーシン、と、呼ぶべきか。
みみ氏に出発する挨拶をしにいった。
「まさおさま、今からどこ行くの?」
「ララボトル。
昨日、出逢った御嬢様に逢ってくる」
「誰だろ?」
「さやか御嬢様!」
「おぉー、さやか御嬢様。
雨降ってるし気をつけて行くんだよ」
「有難気」
「またね」
「またね」
みみ氏と手を振り合い歩き出す。
向かう先は、聖地にあるララボトル。
大阪日本橋界隈が、知的生命体の聖地。
基本的人外の形造る理想郷は、一縷の望み。
架空世界でなく実際に存在する幻想的世界。
現実世界は、精神世界と物質世界の融合結果。
思考は、現実化し、世界の状態を変化させる。
想像は、創造の源。【imagine is creat】
思念の考察や意志が、未来を決定する。
至高を志向し思考するは、知的生命体の喜び。
森羅万象を理解把握するには、愛こそ全て。
愛は、慈しむ心、大切に思う気持ち。
愛の反対語は、憎しみの憎。
愛の反対は、無関心。
愛と恋は、似て非なるモノ。
愛は、育むモノで永遠にして不滅。
恋は、堕ちるモノで、刹那の煌めき。
時には、熱く狂ったように燃え上がる。
だがやがて、恋は、冷めて消えうせる。
だからこそ貴重にして神聖な経験。
誕生して消滅するは、自然の摂理。
一期一会。
盛者必衰の理に興味関心は、尽きない。
恋愛は、全身全霊を賭けるモノ。
肉体のみならず命や魂も天秤にカケル。
その道筋は、千変万化【infinite variety】。
森羅万象を知るための摩訶不思議。
不可思議なる万華鏡で八百万のシンリ。
シンリは、真理で心理の神理。
理は、理で物事の筋道。
もっともな事であり道理そのもの。
道路を歩きながら男は、思考し続ける。
春雨に春の訪れを感じていた。
恋の予感。
春は、恋の季節。
予兆を噛み締め入店した。
昨日の今日で、男と女は、再会した。
「お隣さんになったし、また会わねば、と」
「えー嬉しい」
また逢えた事を喜んでくれた。
昨日の余韻も残っている。
嬉しさが、湧き上がってきて止まらない。
続く 《さやかマギカ2告白》
あとがき
二ヶ月前の1月16日に、自由になった。
恋は、半年ほどで消え、後には、アイ。
哀しみは、喪失感や絶望的悲観。
恒久平和への望みは、闇の彼方。
奇跡の軌跡が、思い描けない。
未来予想が、ことごとく破滅に至る。
予知予測は、大戦勃発の悪夢。
ハルマゲドン(Harmagedōn)世界の破滅。
善と悪の最終戦争。
人類の歴史が、悪夢で終わるのもまた一興。
善い夢を、幻のままにしたくは、無い。
恒久平和という永遠平安な世界聖福。
その時が、来るまで諦める必要は、無い。
正しい男は、諦めなかった。
結婚は、男女間の結びつきで神聖なるもの。
男だけでも女だけでも意味が無い。
男にとって最大の謎は、女だった。
女にとって最大の謎は、どちらだろう?
恋愛思考物語の結末は、どちらだろう?
破滅か?
それとも、恒久平和を成し遂げる結婚か?
未来は、まだ、確定していない。
めでたしめでたしの結婚に向け、はじまりはじまり。