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限界社畜おじさんは魔法少女を始めたようです  作者: 蒼魚二三
ワーケーション『普通の学生生活でコツコツレベルアップ』
232/268

第228話 奈々子と魔女ハインリヒの関係

 ピアス専門店「ガラパゴス」は、

 高松学園都市でもっとも高いランドマークタワー、

 月読プラント本社ビルの向かい側の通りにある

 七階建てビルの一階にあるお店だ。

 中に入った奈々子はショップの店員さんにフレンドリーに手を挙げた。


「どうも」


 店員さんは嬉しそうに目をぱあっと輝かせた。


「わあ西園寺杏里(あんり)さん! お久しぶりです~!

 いつぶりかな、去年、いや半年ぶりくらいですよね!?

 お元気そうで何よりです~!

 購入された邸宅の裏世界攻略はどれくらい進まれました?」


「ふふ、秘密よ。それより身守(みまもり)を用意してほしいの。

 不審者を検知して一切の接触をできないようにするマジックアイテム。

 理由は効かないでほしいわ」


「もちろんいいですよ! 多いほうがいいですよね!?」


「沢山ちょうだい!」


「分かりました~!」


 知り合いだったのかこの二人。

 というか、ハインリヒさんってやっぱり西園寺家のご令嬢――

 などと私が驚くのをよそに、二人の交渉は進んでいく。

 ショップ店員さんは店の奥から一抱えもある段ボールを持ってきた。


「お待たせしました~!

 とりあえず、ひと箱に五百個ほど入ってます。

 何ケースいりますか?」


「在庫はどれだけ残ってるの?」


「あはは、倉庫に無限にありますね~。

 呪具とかマジックアイテムクリエイターの練習用アイテムとして、

 ひたすら作ってますし、作らせてます。

 それもこれもあれ、封戸の毒でしたっけ?

 なんであんなに高価で強力な呪術触媒がただ同然で手に入るんですか?

 勉強のためにいろんな呪物サイトを見ましたけど、

 制作時期は江戸時代の飢きんがあった年とか、

 幕末の内乱の頃ばかり。

 現代では製造方法すら分からないみたいです。

 5デシリットルの瓶ひとつで二億円くらいしてびっくりしました」


 封戸の毒ってそんなに高値で売れるのか!?

 驚いた私は目をパチクリさせる。

 奈々子、いや杏里さんか? 彼女はふふふと笑った。


「もう、ぜんぶ秘密だったら。

 私はフリースクールの生徒だったあなたたちに、

 手に職をつけさせてあげたいから安値で提供してるの。

 お金の問題は気にしなくていいのよ。

 こういう経験はお金じゃ買えないんだから。

 それでひと箱おいくら?」


「このままだと倉庫に在庫が貯まる一方なんで、一万円!」


「また原価で買わせようとして。

 技術を安売りしちゃだめ。箱ひとつ百万で買うわ。

 魔法で全回収するからあとで倉庫に案内しなさい」


「あははごめんなさ~い、会計はこちらへどうぞ~」


「ありがと。行くわよライナ」


「う、うん」


 店員さんに案内され、

 ピアス専門店「ガラパゴス」のカウンターの中に入り、

 雑談用の小さなテーブルを三人で囲った。

 店員さんは「お得意様リスト」と書かれた棚を探り、

 「西園寺杏里お母さん♡」と書かれた金銭出納ノートを開いた。

 彼女も私と同じ感情を抱いているのか、と親近感が湧く。


「お支払い額はいつもどおり一括で。

 いつもの銀行口座から引き落とししますね」


「いま一括で出してもいいのよ?」


「それだとこのお店の帳簿の数字をいじるだけじゃないですか~。

 杏里さんはテナントビルのオーナーだし、店長だし。

 引き落としにして月末の売上になってください」


「分かってるわよ。冗談よ冗談」


「お買い上げありがとうございま~す」


 ショップ店員さんはサラサラっと「二千億円」と売上を記入――

 二千億円!?

 私は何度目か分からない動揺でガタンと席を揺らした。


「あの、なな……西園寺杏里さま?」


「奈々子呼びでいいわよ。どうしたのライナ?」


「銀行口座に二千億円もあるの?」


「普通にその五十倍は毎月稼いでるわよ?

 財閥への影響力はほとんどないけれど、

 その傘下企業が生み出した技術の元や基礎には、

 西園寺家の血筋の人間が生まれ持っていた固有魔法が使われているもの。

 特許使用料や家賃収入なんかで働かなくても暮らせるわ」


「人生ベリーイージーモードだ……」


「と思うでしょう? 家が没落する前はもっと稼いでいたわ。

 何をするにも側仕えや相談役がいて、

 私の意図を汲み取って何でもしてくれた。

 そこが本当の人生ベリーイージーモードよ」


「上の世界ってすごい……まだ上があるんだ……」


 私は成功者一族の世界がとんでもないものなんだと知る。

 魔法という専門技術を生まれ持っているから、何もかも青天井なのだ。

 働かなくても大金を稼げるし、助けを求めるまでもなく、

 周囲が手を差し伸べてくれる。

 ――そしてその手が今度は、私にも差し伸べられた。


「ライナ、次はあなたの番よ。

 次はあなたが人生ベリーイージーモードになる番が来たの。

 あなたの固有魔法「ギフテッドアクセル」には、

 この世界のすべての問題を解決する力がある。

 月読プラントに特許出願してみない?」


「ええと、私はそういうのに詳しくなくて判断できないので、

 お父さんに相談してからでいいですか?」


「もちろんよ。

 魔法を使った正しい稼ぎ方を知らない誰かさんたちと違って、

 私はしっかり学んできたし、

 こうして普通に会話できるくらいに信頼関係を結べる。

 聞こえたらさっさと消えなさい害虫ども。しっし」


 奈々子は誰もいないカウンターの外に向かって追い払うような動作を取った。

 よく分からないままでいたがふと、視界に羽虫が通り過ぎる。

 一瞬だけ時間が止まったような気がして、老人の声が聞こえた。


『後悔するぞ』

『我らを侮辱し、楯突いた罰を、報いを受けさせるぞ』


 プゥゥ――ン……


「え?」


 虫は羽音とともにどこかへ消え去った。

 もしかしたらいままで私の人生が上手く行かなかったのは、

 今の、虫に化けたか、操ったか何かをして、

 私の周囲で嫌がらせや妨害行為をしていた何らかの老人たちのせい?


「奈々子、もしかしていまの羽虫って」


「そう、あれが害虫。

 今までダークライと呼ばれていた現代魔術師(ウィザード)の使い魔。

 日本ではしょうけらと呼ばれる(あやかし)の一種よ。

 常日頃から周囲の環境に気を配っていないと、

 あれに取り憑かれて、存在しない罪を毎日でっち上げられて、

 身勝手に怒った神――脚本家の手で、

 強制的に試練や罰を受けさせられて、

 人生をめちゃくちゃにされるの。

 脚本家になるのはヲチスレまとめ「悪事監視速報」、

 通称「アクカン」を読むエアプの人間が多いわね」


「あっ、そういえば!

 なんか私専用のスレが立ったって中等部一年組のみんなから聞きました!

 ほらこれ!」


 マジタブを取り出し、

 「夜見ライナ ヲチスレ」で検索すると、

 トップページに「夜見ライナヲチスレ21」と表示された。

 奈々子やショップ店員さんは「やっぱり~」と憂鬱そうにため息をつく。


「やけに周囲を取り巻く邪念が多いと思ったんですよね~」


「そうよ? 人の話は真剣に聞かないとダメよライナ。

 そうじゃないと対策が後手に回るわ」


「ご、ごめんなさい……」


「いいのよ、次から気をつければいい。

 ともかく対策ね。虫よけに有用なのが身守(みまもり)なの。

 肌身はなさず持っておいて」


「わあかわいい」


 ぽんと渡されたのは、「身守」と漢字が縫い付けられた、

 オレンジ色のお守り。

 裏面はモルモットの顔の絵柄だ。


 なんとなく何か、

 ずっと何かを忘れているような気がしたけれど、

 持ったとたんに『今は忘れる……モル』と聞こえた気がしたので、

 忘れておくことにする。


「ごめんなさい。いつでも信じてますよ」


 お守りをギュッと握ってそう言うと、

 ショップ店員さんと奈々子はまたひとり言だと言って笑うので、

 私は「魔法少女として大事なことなんです!」とむくれておいた。

 すると奈々子がそうそうと手をぽんと叩いて、思い出したように言う。


「じゃあ、次は一日の労働時間を決めないとだめね」


「労働時間……シフト制?」


「今までは脚本の都合で無視されてきたけど、

 私は許さない。

 光の国ソレイユの息がかかっている各自治体や地方では、

 中学生の子供でも働けるように特例労働法が施工されているの。

 正しく稼ぐ手段としての労働を学ぶためだけど、

 ……まあそれはどうでもいい話ね。

 労働時間を決めるのはライナの学生生活をより良いものにするためよ。

 一日二十四時間、

 年中無休で魔法少女をやれるのはすごいけど、

 せっかくさまざまなことを学べる環境が整っているのに、

 それを使わないのはもったいないわ!

 ライナはもっと余暇を貰って自分の固有魔法を研究したり、

 稼いだお金で友だちと遊ぶべきよ!」


「構わまないけど……い、いいの?」


「いいのよ私が脚本家だから。

 私もそろそろ疲れたし社畜からも開放されましょう?

 ひとまず一日三時間から四時間、

 それを週一日に抑えて、学業や研究に力を入れて生きた方がいいわ。

 有給も取っちゃいましょう。

 ああ……ふふ、それにね?

 ライナのギフテッドアクセルはね、存在を公表するだけで

 私の月収の三億倍は稼げるわ」


「三、ば……三億倍?」


 三倍じゃなくて三億倍。

 ぼわぼわと頭の中が宇宙が広がった気がした。

 私は素で聞く。


「マジ?」


「マジもマジ。大マジよ。

 今までは下、底辺層の底上げについて議論されてきたけど、

 じゃあ逆に上澄みの人間がギフテッドアクセルを使うとどうなるの?

 という疑問は誰も考えていなかったの。

 最初に思いついてその実験台になったのが私」


「な、奈々子が?」


「おかげさまでタイムループにも対抗できるほどの力を手に入れて、

 聖遺物でも消せなかった奈々子としての十年の歴史を、

 西園寺杏里の隠された過去として接続することに成功したの。

 歴史の中に消えた西園寺一族が、

 どうやって今日(こんにち)まで高松学園都市で生き延びていたのか。

 その強固な説明付けとしての存在が私ね。ふふ」


「ああはい……

 話を戻しますが、どうすれば三億倍という試算が」


「そっちはただの皮算用! 言葉のアヤよ!」


「も、もう……びっくりしたじゃないですかぁ……ふう」


 私は本当にいけると思うけどね、と笑う奈々子に、

 それだけ稼げるとミリでも思ってしまった自分の短絡さを恥じた。

 冷や汗を拭い、でもそうなったらいいなと思ったので、

 先ほどの特許申請への思いを変えることにした。


「でも、奈々子の話を聞けて、

 特許申請について前向きになれました。

 お父さんに聞くのも大事ですが、

 自分で考えて決めるのも大事ですね。

 特許の申請方法はどうすればいいんでしょうか?」


 そう綺麗にまとめつつも目に現金マークが浮かんでいる私を見て、

 奈々子や店員さんはまた大笑いする。


「もう、ライナったら現金なんだから」


「だっていっぱいお金欲しいもん……あ、です」


「そういうところが可愛くて好きよ。

 ただこれはお父さんと一緒に考えるべき問題だと思うわ。

 一人で思い切った行動をせずに、

 先に大人や有力者を巻き込んで自分の身の安全を確保しないとね。

 口に出すのだって本当は危ないことなのよ?

 しょうけらの話を忘れたの?」


「あっ……」


「口は災いのもと。次からは口に気をつけなさい。

 特に権利やお金関連の話はね。

 聞かれた相手が敵だったら私の実家みたく没落するわよ?」


「気をつけ……られたらいいなあ、えへへ……てへ」


 可愛く笑ってごまかしておいた。

 今の私は人との交流が雑魚どころか孵化前の卵なので、

 まだまだ才能の芽吹きが感じられないようだ。

 実家ネタを使った自虐トークまでできるなんて奈々子はすごい。

 ともかく、私はこれからの成長が大事だ。

 ショップ店員さんの金銭管理ノートをお互いに確認しあった奈々子は、

 パンと手を叩く。


「さてじゃあ私は身守の回収に行くわ。

 すぐに戻るからライナはここで大人しく待ってて」


「どうして?」


「すぐに終わるからよ。倉庫はこの奥だもの」


「ああそういうこと……」


 奈々子は通い慣れている感じでカウンターの真後ろにある入口に向かう。

 そこに入りながら近くの電灯のスイッチを付け、

 そのまま店の奥に行って、

 カァンと木槌を叩いた音を鳴らしたかと思うとすぐに戻ってきた。

 手にはおもちゃの景品サイズまで縮んだ、

 段ボール箱が積み重なった塊のようなものがある。


「それが二千億円分の身守?」


「そうよ。これに接続するのがこれ」


 彼女が取り出したるは、

 最新型ピアスのツクヨミシリーズ。

 銀色の満月をベースに、

 飾り部分をパラボナアンテナのような形に仕上げて、

 表面をピカピカの鏡になるまで磨いたものだ。


「これをどう付けるの?」


「ライナが付けるのよこれは。ピアスは。右耳に。

 そしたら身守の不審者セーフティー設定が自動で行われるの」


「でもお耳がごちゃごちゃしちゃう」


 私は外してポケットに入れていた金色の三連イヤーカフ「アマテラス」と、

 耳軟骨に付けるトラガスを取り出した。

 するとショップ店員さんが言う。 


「あッ可愛ッいいですね~てんこ盛り~!

 ライナさんに絶対に似合うと思います~!」


「そ、そうですか? えへへ」


「絶対に似合うわ。

 今だけピアス好き魔法少女になっておきなさい。

 じゃあ付けるわね……」


「私もお手伝いしま~す♪」


「うわあ~」


 棒読み演技で受け入れる。

 奈々子とショップ店員さんの手により、

 私の右耳はピアスてんこ盛りになってしまった。

 触るとアマテラスとツキヨミがぶつかりチリン、と金属音がなる。

 お、思っていたよりけっこう似合うしカッコいい。


「わ、悪くないですね。いいデザインです」


「でしょ~~~~!? ピアスの沼は奥が深いんですよ~!」


 店員さんが嬉しそうに手を合わせる。

 私もニコッと笑顔を返した。

 ま、まだ沼ったわけじゃない。私は。


「わ~ライナさんもうちょっとで堕ちそう~」


「ま、まだピアスに沼ってないです……私はまだ大丈夫……」


「沼った人はみんなそういうんですよ~」


「あはは……あ、それとは別で」


「はい?」


 装着時に視界の端に、

 半透明の醜い人の形をした何かが見えるようになったこと、

 同時に身守セーフティー機能が発動し、

 それらがその場で爆発四散して、

 「日進月歩ポイント」なるものが加算されたことを伝える。

 店員さんは納得されたように答えた。


「それがしょうけらですね~。

 魔法少女のお仕事でパトロールするとき以外は、

 視界の邪魔になるんでセーフティーは最大にしておくといいですよ」


「きっしょ……」


 店員さんの指示に従ってすぐにセーフティを最大にした。

 ピアス「ツクヨミ」のパラボナアンテナ部分を、

 ボリューム調整のようにひねると強弱が変えられるようだ。

 インターネットにつなぐ時はアンテナを押し込んでワンクリック。

 月読プラント独自のオペレーティングシステム「フルムーン」が起動し、

 専用検索アプリ「微速前進」にて精査された情報だけを出してくれるようだ。


「ぜんぶ独自開発してるなんですごい」


「研究用だからみたいですね~。

 情報のノイズがストレスになるとのことで。

 あ、別の学校に通われている御学友の方々に会われましたら、

 こちらのお友達クーポンをお渡しして下さいね~」


「お友達クーポン」


 見たことがある。

 トラガスを買うために使ったやつだ。

 渡されたクーポン束の厚さに驚いて店員さんを見ると、彼女は笑顔で頷く。


「はい。実はこのお店、会員制でして。

 こういった会員クーポンや、

 常連さんからの紹介がないと入れないし購入できないんですよ~」


「わあ私って知り合いにも恵まれてたんだ……」


 新たな気づきを得た。

 私は恵まれているらしい。

 すると沈黙していた奈々子が撫でてくれた。


「よしよし。よく気づけたわね」


「褒めてもらえました。えっへん。

 あと、なんとなく出発する予感を感じます。

 次はどうする感じですか?」


「次はお友達と再会して身守とクーポンを渡しておきましょう。

 今の時間帯なら商店街に集まっているはずよ。

 ひとまず彼女たちの反応次第ね。

 じゃ、あなたはガラパゴスの店番がんばりなさいよ~」


「は~い杏里さん! いってらっしゃーい!」


 ショップ店員さんに元気よく見送られて出る。

 彼女は私にも声をかけてくれた。


「ライナさ~ん!

 次は私のおすすめピアスをご用意しておきますから~!

 楽しみにしててくださいね~!」


「はわわ……ま、また来ます。では」


 か、完全にターゲッティングされてしまった。

 ファッションに興味がなく、

 押しが強い店員さんとあんまり遭遇しない社畜人生だったので、

 初めての体験に少しだけ困惑し、少し期待している部分がある。

 私もずいぶんと女の子になってしまったようだ。


「趣味の友だちが見つかったわねライナ」


「どうなんだろう……でも、これくらいの方がいいのかな。

 人との関わり方を学び直すのは、

 大事ですよね、うん。そうだきっと」


 私たちはそのまま高松商店街に向かった。

 中等部一年組は前回ループと同じでイカ焼き屋台に集まっており、

 四人で長椅子に並んで座って、もぐもぐと食べていた。

 完全にデジャブだ。

 ふと黒髪の美少女――いちごちゃんが私に気づいて食事をやめ、

 嬉しそうに手を振る。


「あ! 夜見じゃなーい! 久しぶりー!」


「あう……」


 私はあそこに混ざっていいのか迷って奈々子を見た。

 どうしても元おじさんという自意識がついて回るのだ。

 しかし彼女は笑顔でぽんと背中を押してくれる。


「ほら行きなさいライナ!

 友だちに自分が巻き込まれている事件をぜんぶ話しちゃうのよ!

 相手の心に踏み込む勇気を出しなさい!」


「う、うん分かった! みなさんお久しぶりでーす!」


 先にライナを送り出した奈々子は、

 うちの子は世話が焼けるわね、と楽しそうに、あとからそれに続く。

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