4.6 黒剣のライル
「お前ら、『影の盟約』の連中か。こんなところで何をしている」
男は低い、しかし威圧的な声で言った。その声には、有無を言わせぬ迫力がある。まるで、彼の言葉一つ一つが、空間を震わせるかのようだ。
『影の盟約』の男たちが動揺する。彼らの顔は、フードで隠されているが、その動揺は、体全体から伝わってくる。
「テメェは……『黒剣のライル』!? なぜここに!?」
『黒剣のライル』。その名を聞いて、俺は驚いた。ギルドで噂に聞いていた。この世界で最強と謳われる冒険者の一人。彼の武勇伝は、酒場の語り草になっているほどだ。彼が、なぜこんな場所に? しかも、俺を助けるために?
「用があるのは、そこの少年だ。邪魔をするな。貴様らが手を出すべき相手ではない」
ライルと名乗る男は、一振りで『影の盟約』の男たちを吹き飛ばした。その巨大な両手剣は、まるで軽い木の枝のように扱われている。その圧倒的な力に、俺は呆然とする。まるで、嵐が吹き荒れたかのように、男たちはあっという間に吹き飛ばされ、壁に激突した。彼らは、まるで紙切れのように軽々と吹き飛ばされた。
「ちっ、覚えてろ! 今は引くが、必ず貴様のスキルはいただく!」
『影の盟約』の男たちは、捨て台詞を吐いて、闇の中に逃げ去っていった。彼らの姿は、あっという間に闇に溶け込み、まるで最初からそこにいなかったかのように消えた。




