4.3 『影の盟約』
「佐倉アキラ、だな?」
低い、しかし妙に響く声が闇の中から響き、俺たちの前に、黒いローブをまとった男たちが五人、立ちはだかった。彼らは顔をフードで深く隠し、その表情は全く読み取れない。その手には、不気味な光を放つ武器を構えている。それは、剣や槍、斧など、様々な形をしているが、どれもがまるで闇そのものが武器になったかのような、禍々しい輝きを放っていた。その武器からは、微かに魔力が感じられる。
「誰だ、お前ら?」
俺が警戒して尋ねると、男の一人が冷たく言い放った。その声には、一切の感情が感じられない。まるで、機械が話しているかのようだ。
「我々は『影の盟約』。貴様の持つスキル、『スキルシェア』を渡してもらう」
「スキルシェアを……? ふざけるな! そんなもの、渡せるわけないだろ!」
俺はリリアを庇うように前に出る。リリアもすぐに弓を構え、男たちに狙いを定めた。彼女の瞳は、獲物を狙う獣のように鋭い。彼女の指先は、弓の弦にしっかりと固定され、いつでも矢を放てる状態だ。
「抵抗するなら、力ずくでも奪うまでだ。貴様のような浅はかな人間に、その力は過ぎたるもの」
男たちは、一歩、また一歩と、ゆっくりと俺たちに近づいてくる。その足音は、まるで死神の足音のように、俺の心臓に響いた。彼らのローブの隙間から、わずかに見える肌は、まるで病人のように青白い。




