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3.9 スキルの光と影
ギルドのマスターも、俺たちの活躍を称賛してくれた。彼は、俺の肩を叩き、深々と頷いた。
「佐倉殿、リリア殿。お二人の活躍は、街の人々の希望となりました。特に、佐倉殿のスキルは、このギルドにとって、いや、この世界にとって、大きな可能性を秘めている。貴殿のスキルは、まさに『光』だ」
マスターは、俺のスキルに、何か特別な意味があるかのように言った。俺は、自分のスキルが持つ意味の大きさに、改めて震えを感じていた。それは、単なるゲームの能力ではない。この世界の、そして人々の命運を左右する、途方もない力なのだ。
しかし、その可能性は、同時に危険もはらんでいることを、俺はまだ知らなかった。街の人々が俺を英雄と称える一方で、俺のスキルに不穏な目を向ける存在が、街の影に潜んでいることを……。それは、俺のスキルが持つ「光」の裏に潜む、「影」の部分だった。
俺のスキルは、確かに人助けに役立つ。だが、もし、悪意ある者がこのスキルを狙ったら? もし、このスキルが悪用されたら? そんな不安が、俺の心に影を落とし始めていた。




