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64. 有能すぎるシロ

 

 俺とオリ姫は、現在、アムルーダンジョン第5階層森林ステージ 階段付近で、お留守番している。


「オリ姫、シロの奴、いつ帰ってくるんだろうな……」


「キュイ……」


「そうだよな……何時までに帰ってくるか、話し合いをしておくべきだったよな……」


「アッ! ご主人様。今、戻りました!」


 そうこうしてると、焼き鳥とねぎまを持ったシロが現れた。


「お前、遅すぎるぞ!

 出掛ける前に、何時に帰ってくるか連絡しておかないといけないだろう!

 報告、連絡、相談は、社会人としての常識だろ!」


 俺は少しキレ気味に、シロに社会人としての心得、ホウレンソウを説いた。


「アッ、これお土産です!」


 シロは、俺の怒りを、サラッとスルーして、俺とオリ姫に、焼き鳥とねぎまを渡す。


「お前と言う奴は、全く反省してないな!

  こんなモノで、俺を誤魔化せると思っているのか!」


 俺は怒り心頭で、シロを叱責しながら焼き鳥を1口食べる。


「に……肉ぅ、ウメェェェーー!!」


 俺は思わず叫んでしまう。

 この焼き鳥は、間違いなく、アムルーダンジョン入口前にある屋台の焼き鳥だ。


 冒険者時代、朝飯代わりによく食べたっけ……。


「て、違うぞ!『お出かけの前に、何時に帰ってくるか連絡しとけ!』 という話をしてたんだ!」


「まあまあ、ご主人様、まだまだ有りますよ!

 取り敢えず、屋台にあるだけ買い占めてきましたから!」


 シロは、そう言うと、次から次へ焼き鳥を魔法の鞄から取り出した。


「ウッヒョーー! 肉、肉ぅーー!!」


 どうやら、シロは、完全に俺の扱い方を心得でいるようである。


 俺は、シロのお土産の焼き鳥を全て食べ終え、満腹になると、徐々に肉の呪縛から解放され、マトモな判断力が戻ってきた。


「で、シロ。あの他国の兵隊は何だったのだ?」


「アレは、ご主人様のせいですよ!」


「な……何だって……俺のせい?」


「そうですよ!

 前に5階層に来た時、冒険者のおしりの穴に、木の枝突っ込んだ事ありましたよね?

 その中の一人に、レスター王国の王子も混じってたんですよ。その報復に来てるみたいですよ!」


「俺への報復?」


「そう。鬼畜なご主人様への報復です!

 だから僕は、あれほど、おしりの穴に木の枝突っ込むのは止めておこうと言ったんですよ!」


「俺は、最早、人類の敵なのか……」


 俺は、ちょっと落ち込んでしまう。

 人間の敵だと認定されてしまったら、もう人間に見向きもされなくなってしまう。

 俺の目標。ハーレム運営には、人間の女が不可欠なのだ。


 人間が居ないハーレムなんて、最早、ハーレムでもなんでもない!

 何せ、この世界にいる種族の中で一番エロいのはサキュバスで、二番目が人間なのだ。


 サキュバスを相手にすると、精気まで吸われてしまい、下手すると殺されてしまうので、一番扱いやすくて安全でエロいのが人間だと言うのに……。


 俺が四つん這いになり落ち込んでいると、慌ててシロが慰めてくれる。


「ご主人様! 一応、敵対してるのは、レスター王国だけで、アムルー冒険者ギルドとハルマン王国は、ご主人様の味方になってくれるように交渉しておきましたから、そんなに気にしなくて大丈夫ですよ!」


「シロ、お前、そんな事までしてくれたのか!」


 俺は、有能過ぎるシロに感服する。


「当たり前じゃないですか! 僕はご主人様の一番の下僕ですからね!」


「ウオォォォーー。 戻ってくるのが遅いとか怒鳴って、悪かったな……」


 俺は号泣しながら、シロに土下座した。


「テヘヘ。ご主人様に降りかかる無理難題を解決するのが、僕の役目ですから」


 シロは、恐縮しながら頭をかく。


「で、ご主人様。これからどうしますか?

 レスター王国は、1ヶ月間、アムルーダンジョンを貸切りにしてるらしいですよ!」


 シロは話を切り替え、これからの方針をどうするか確認してきた。


「成程な。という事は、1ヶ月間、上層に行かなければ、戦わなくても済むという事か……」


「そんなんでいいんですか?そんな事ですと、レスター王国に、ご主人様は腰抜けだったと風潮されますよ!」


 何故か、シロが煽ってくる。


「しかしだな……レスター王国と戦うという事は、相手を殺してしまう事になるかもしれないんだぞ……」


「殺さなければいいんですよ! いつものように、ご主人様の叫び声を聞かせれば、殆どの敵は気絶しますから!」


「そーかなー?」


「そうですよ! 敵は、ご主人様対策に聖女を用意してるらしいですし、ご主人様に光魔法が効かない事を分からせて、魔王でないとアピールできる良い機会ですよ!」


「成程な。確かに、光魔法が効かないと分かれば、俺が魔王でなく、勇者だと言う事を身をもって分からせる事が出来る!」


 なんか、ヤル気になってきた!

 シロに、乗せられてる気もするが。


「俺は、レスター王国と戦う! そしてこの戦いを、俺はハーレム勇者になる礎にするのだ!」


 俺はこうして、後に、性器?世紀?の一戦と言われた、グダグダな戦いに身を投じる事になったのだった。


 ーーー


 ここまで読んで下さりありがとうございます。

 面白かったら、お気に入りに入れてね!


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