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いざ、仮拠点「アット○ーム」へ!
さて。件の暴力団事務所だが、四階建てのオフィスビルの様相を呈している。
その両脇は、片や三階建てのビルで、もう片方は、組員が利用していると言う横に大きい平屋建てだ。因みにその横は、普通の民家である。
まぁ、何かを起こすと真っ先に疑われるのが隣の暴力団だ。塵も積もれば何とやら……同じ場所で何度も苦情が寄せられた場合、警察が動くこともなくもないので、それは非情に不都合だ。
したがって、そんな場所に手を出そうとはしないし、隣が手を出さないのなら後はどこもかしこも似たり寄ったりなので、治安的には大差が無かったりするのだが。
「ねぇ、どこに行くつもり?」
杏華が無言に耐えかねて、視線を和樹に投げながら囁き声で訊ねる。
和樹はじろりと評するべき視線を杏華に投げ、正面に戻した視界で聴こえる存在がないことを確かめながら、何気ないように非常識な答えを述べた。
「一般家庭だ」
「……は?」




