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第34話 フィーネとの再会

俺たちが行動を開始したのはお昼を過ぎたあたりからだった。汗を流すのに一緒にお風呂に入ったはずが延長戦に突入していたのも遅くなった要因だ。ただ自分で家を建てる時はバスルームは広くしようと思った。


閑話休題。


昼食を食べに行くに当たってフロントに鍵を預けに行くと、俺とミーナあてに手紙を預かっているとフロントマンから手渡された。驚いたことに差出人はフィーだった。

なんでも、昨日の夜はオークション会場の前で出待ちしていたらしい。ミーナを落札したのがヤバそうな奴なら助けようと思っていたが、俺と一緒に出てきたのでアクションは起こさないでそのまま尾行してこの場所を突き止めたらしい。凄いな、全然気が付かなかった。


その手紙には、会って話したいと言うことも書かれていた。


「じゃあギルドに行くか」


「……いいのか?」


え? 断る理由もないよね? 別に知らない人ってわけでもないんだし。


「それにミーナだって会いたいだろ?」


「お前は優しいな。けどこれ以上私を喜ばせたところで私には差し出せるものなんて何もないぞ」


「そんな大層なことしてないって」




ギルドに行くと4人掛けのテーブルに神妙な面持ちで座っているフィーの姿があった。


「や、お楽しみのところ悪いね〜」


「フ、フィー!? 何で知ってるんだ!?」


「ありゃ〜、鎌をかけただけなのに……ちょっと君〜、お手つきが早すぎるんじゃない?」


「むしろ昨日の夜我慢したのを褒めて欲しいくらいだ」


まぁそんな気分じゃなかったというだけだが。お手つきが早いって言われてしまったら返す言葉もないわ。


「ちょっと!? 私がここで待ってる間に朝から盛ってたの!? ま、ミーナが幸せそうだしいいんだけどさ〜」


朝からずっと待っていたのか。知らなかったとはいえ3回戦とか延長戦とかしてて申し訳ないな。


「でもさ〜、よくミーナを買えたよね〜。てっきり『祝福の鐘』あたりが買うと思ってたんだけど」


「ん? 何でそこで『祝福の鐘』の名前が出てくるんだ?」


「実はね、ミーナが捕まってる間にダンジョンの61階層が攻略されちゃったんだよ。それも攻略したのは『祝福の鐘』じゃないみたいで、だから1位の座を奪還するためにミーナのことを本気で狙ってるって噂になってたんだよね〜」


そういえば会場でもそんな話を聞いたな。このパーティには申し訳ないことをした。


「たしかに狙っていたな。6000万ゴールドまで入札していたはずだ」


「ろ、ろくせん!? ちょっと君! 一体ミーナにいくら払ったの!?」


「1億5000万だ」


「」


凄い、絶句ってこういうことを言うんだな。


「あ、あはは〜、聞き間違いかな〜」


「おそらく聞き間違いではないぞ……私も最初耳を疑った」


「お、お金持ちだね……」  


どうだろうか。実際貯金は数千万ゴールドくらい残っているが世の中これでお金持ちと言えるかは微妙だ。ただ俺はダンジョンがある限り稼ごうと思えばいくらでも稼げるのでまぁ潜在的なお金持ちと言えるかもしれない。


「まぁ俺とミーナが不自由なく暮らせるくらいにはな」


「甲斐性のある年下男子か……じゅるり……」


「も、もう金の話はやめないか? 生々しいぞ」


お金の話はミーナが負い目を感じてしまうか。気にしなくてもいいと言われても気にするわな。


「ミーナも気にする必要ないからな。俺がやりたくてやったことだから」


「うっ……どうしてお前はそんなに優しいんだ……」


優しいつもりはないんだけどな。なんなら見返りなく助けてくれたミーナの方が優しいだろ。


「うわぁ、メスの顔してる……というか私のこと無視して良い雰囲気作らないでよ〜」


「そ、そ、そ、そんなフィーのことを無視しているわけではない!」


「はいはい。そんな動揺してたら説得力ないけどね〜。ところで君たちってこれからどうするの? やっぱりダンジョン攻略? もし良ければパーティに入れて欲しいんだけど」


あー、と言ってもダンジョン攻略はもうやる必要もないしな。職業レベルを上げるのに41〜50階層とかはまぁまぁ便利だけど、けどダンジョンに拘る必要もないんだよな。


「ダンジョン攻略はしないかな。お金稼ぎに行くことはあるかもしれないけど」


「そうなの? せっかくミーナがいるのに勿体ない」


あ、ダンジョン攻略はしなくてもミーナのレベル上げはありかも知れない。とりあえずミーナにもバトルマスター銭投げ習得させるか。


「2人は50階層は突破してないよな?」


「マンティコアか? あれは流石に2人では無理だ」


「だね〜。というか3人でも無理だよ〜。流石に騎士と白魔道士がいないと戦線が維持できないんじゃない?」


確かに理想というか安定攻略を考えるならヘイト兼タンク役になれる騎士と回復役の白魔道士は必須だ。でもマンティコアくらいなら火力でゴリ押せるんだよな。


「そうか……なら2人はマンティコアを1人で倒せるようになりたいか?」


「そんなことが可能なのか?」


「もしかして24時間ずっと戦ってれば理論上は可能って話?」


「それは間違いなく死ぬな……」


そんなミーナとイチャイチャする時間が減るようなことさせるわけないだろ。


「まぁ見たほうが早いな。とりあえずマンティコア倒しに行くか」

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