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ひとりぼっち
インターンシップで出会った同級生の女の子
「よつ葉ちゃんって看護師になるために生まれてきたみたいだね」
突然に言われた言葉
「そう?」
嬉しい言葉だけどどうしてそう思ったのだろう?
「だってさぁ、いつも笑顔で接してくれる」
「他の人も同じでしょ?」
「違うんだなぁ。前のベッドの担当の学生さん、必死だもん患者に目を向けてない実習の事しか頭にないと思うよ」
患者様って、人をよく観察されているなぁって感じました。よつ葉も必死だったかも知れませんが、患者様の言葉に耳を傾ける事はしてきました。それが患者様に伝わった証かなと思います。
こうして色々な患者様に育ててもらった、病院実習やインターンシップ。
全てを終わらせた今、よつ葉はこのまま目の前の道を進めば良いのは理解している。でも、ふと後ろを振り返りたくなるときもある。
何故だろう?
弱い心に以前よつ葉の心に現れた『心の時計』が舞い降りて誘惑を仕掛けてくる。
そんなとき、よつ葉が取るべき行動は……。
誰が正解を知っているのだろう。




