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異世界ライター毎日放浪日記  作者: 冬の夕暮れ
インヴェルノ編
12/22

12 あなたはあだ名を持ってますか?

上田:「ん...あ...あれ...?ここどこ...?」


田村:「お、やっと目が覚めた。今は大丈夫?」


田村さんが持ってるのは...布...?

濡れてる布を持ってる...あぁ!

私の看病してくれてたのか!


上田:「今は大丈夫だよ、田村さんのおかげで。看病してくれてたんだね?ありがとう。」


田村:「いやいや。私たち、勇者パーティとかの前にまず、もう友達でしょ。そしたら当然だよ。」


え...// 優しい//

まぁ別にここからTLが始まるわけではないんだけど。

え、そうだよね?

いや、そうしよう。

私、B(ボーイズ)L(ラブ)T(ティーンズ)L(ラブ)って、好きじゃないんだよね。

いやあの、そういう人たちを否定してるわけでは決してないんだが。断じて。


田村:「それはそうと、いま関係ないかもしれないんだけど、その呼び方、ちょっと好きじゃないんだよね。」


上田:「...といいますと?」


田村:「さっき言った、『田村さん』って言い方。」


え、そこなんか思ってたんだ。

距離感感じるとか?友達って言ってたから。

だったら...


上田:「たむ...ちゃん...ってどう?たむちゃん。」


...どうだ?

小中高ともにまぁまぁ陰キャ寄りといわれ、人とあだ名を決めるなんてことをしたことのない私の、『たむちゃん』...!

一応かなりの自信あり!


田村:「ん-...採用!私は『うえっち』って呼んでいい?」


よっしゃ採用!

それと...


上田:「『うえっち』...?」


ど...え...どういう由来です?


田村:「え、嫌いだった?この呼ばれ方。」


上田:「いや、そうなんじゃなくて、『うえっち』の、あだ名の由来がちょっと難しくて。」


田村:「あぁ、由来としては、まずあなたの名前は『上田町南』、ひらがなだと『()()だま()み』だよね。」


上田:「はいはい。」


田村:「その『うえ』と『ち』をとって『うえっち』になった。まぁ別に上田っちを略して『うえっち』っていうのもあるっちゃあ、ある。」


え...// 下の名前もちゃんと覚えてくれてたんだ...//

もちろんここからもTL展開はありません。


田村:「それで、話変えるんだけどさ。」


上田:「何?たむ...ちゃん...」


いや何その不敵な笑みは!


田村:「今日はまたいろんなとこ行くって。」


上田:「えぇ、そうなのか...まぁもう体も大丈夫そうだから...って、今日!?」


田村:「え...そうだけど...?」


え、つまりそれって、もう一日以上経ってたの!?

なんとまぁ。


上田:「私が倒れてから今日で何日目?」


田村:「まだ昨日の今日だけど。」


上田:「あ、そう、よかった。ありがとう。」


まさか、昨晩は夜通しで看病とかしてくれてないよね!?

いや、感謝だなぁ、本当に...


上田:「ありがとう!本当に!」


田村:「...?い、いえ、どういたしまして。」


今度いつか恩返ししとかないとなぁ。

覚えとこう。

流石にこの恩はでかいぞ。


田村:「あ、話し戻すけど、今日はいろんなとこ行って、国王様が言ってた【最近ブイブイ言わせてるやつ】を本格的に探しに行くって。」


上田:「りょーかい。」


そいつの国王様公認の名前は【最近ブイブイ言わせてるやつ】なの?

かなりとちくるってるなぁ、国王様。


田村:「ねぇ、もうそろそろ歩けそう?...あ、別に圧かけたかったわけではないよ。」


上田:「ちょっとまって、一回試しに立ってみる...うん、立てるし、たぶん行けるよ。」


田村:「じゃあ、もう朝食の時間来てるだろうし、行こうか、うえっち!」


上田:「...! そうだね、たむちゃん!」

病気じゃないけど、看病でいいのか...?

まぁええか。

間違ってたら変えます。

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