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姫さま、『恋』をーーする。  作者: ※Rasp※Berry※
✝と或る名も無き星にて〜しがない教師と“恋”等の〜話✝
68/75

“隼人さんの、修業先”と、恋の行方。

 「はい?」


 と聞き返した橋本 和希に、佐木 隼人はこう言ったのだ。“好きな人が出来た”と。




 ×   ×   ×



 「は?」


 和希から話を聞いた美津原 敦之は、そう言った。“隼人君、気になる人が出来たんだってさ”と、言われたからだ。



 ×   ×   ×



 「で? 結局御前、住む処迄世話してやったの?」


 敦之にそう言われた、和希で在った。



 「あ〜………まあ。」


 和希は濁したが、結局吐いたので在った。敦之の詰問で。



 「知り合いに頼んだ(預けて来た)。」ーーーーと、和希は答えた。



 ×   ×   ×



 「そんなで大丈夫なのか?」


 「あ〜まあね。信用出来る人だから。」



 「で? “誰”?」



 「それ聞いちゃうか、敦之さん。」



 「誰が敦之さんだ。」



 「嫌御前だろ。」



 「気持ち悪い呼び方すんなよ。たくっ」



 「あのね〜敦之君。」



 「“君”も、だよ。巫山戯んな。」



 そう言った敦之の言葉に、和希は急に笑い出した。



 「…………、何だよ?」



 「あ〜………、悪い。此の前“隼人”が、さ。…………」


 「は? 何だ?」



 「“高校の頃”ーーーーとか、言い出したからさ。」



 「は?」



 敦之はイケメン台無しな程に、思いっ切り其の顔を顰めたのだった。“はあ?”と。××××××××






 「“文化祭”の、せいかね?」



 「は?」



 和希がそう言うので、敦之は益々顔を顰めた。和希はふっと笑ってから、又言った。



 「久々に高校行って、何か色々思い出したんじゃ無えのかな? “隼人君”は、さ?」と。




 「結論言えよ。何なんだよ。」



 敦之は意外と気が短かった。××××







 「嫌、彼奴なりに、“自分の悪評”気にしてたんだなあ〜と、ね。“悪い事”したな、と。」




 和希はそう言った。敦之は呆れて返した。“其れ別に御前のせいじゃ無えだろ”と。



 「“連中”が勝手に“思い込んでた”奴だろ。寧ろ“御前”のが“Boss(主導権握ってた)だったろ(だろ)。」



 「誰が“暗躍好きの、影の独裁者”やねん。酷えな、敦之君。」



 和希が真顔でそう言うので、敦之も返した。“其処までは言って無えわ。”と。××××××







 「“隼人”みたいな“馬鹿(単純野郎)”を、苛めっ子だと思い込む(丶丶丶丶)方が、どうかしてるだろ。彼奴にそんな“知恵(丶丶)”なんてーーーー無い。」




 「そもそもって、あれだろ? 隼人が血の気多くて、さ。来なくて良い(大丈夫)のに(だったのに)乗り込んで(和希君を救けに)来ちゃって、さ。 あん時隼人が“照れ隠し”に、言った台詞あれだよ。」



 「ーーーー忘れた(いちいち憶えて無い)。彼奴何て言ったんだ?」





 「『俺の“財布”に、手え出すんじゃ無え』。『和希やんなら(ちょっかい掛けんなら)御前等を“財布(丶丶)”にする(丶丶)ぞ』。ーーーーだな。」




 「は?」





 「後、『和希程、俺に“奢れ”無えんなら、大人しく平伏しとけ。雑魚野郎共が。』ーーーーだったかな。」




 「………………、は?」



 「俺ね、奢ってた訳では、無いのよ、敦之君ーーーー夏央さんと夏美さんから、“隼人君”の“財布”預かってた、『だけ』でね。あ、勿論『隼人』には、『内緒』だった。だって『高校生』にも、成って、さ?





 流石に『そんな(親の心配)(其処迄だって)、本人に『言えない(バラせない)』だろ? 大和君からも『頼まれてた(小遣い預かってた)』し、な。」







 「………………、おまえ、本当に何してんの?」



 敦之は絶句しそうだった思い(目眩)を、抑え込んで、そう言ったのだった。“隼人の子守りかっ!”と。





 「子守り、かあ。………………。子守りとは、違う、なあ。………………」



 和希は何か、考える様だった。××××××




 「そもそもは、さ。隼人の金銭感覚が狂ってるのは、中学行って、気付いたみたいだしな。」



 「それは仕方無い。」




 「敦之も他人の事、言えんたぐいだったし、なあ。ーーーーまあ、御前は自力で修正(気付いて)したけど。 隼人はなあ、其の辺、“不器用”だったよね。大和君、言ってた。“甘やかしちゃった”ってね。」



 「ま、其れも仕方無い。」




 「なあ、その“チーズケーキ”、美味いだろ?」




 「は? 何だ又、唐突に。 嫌“美味い”ーーーーけどさ? 其れが?」




 「んじゃ此れ、ーーーー“置いてく”わ。“金沢”さんに、“差入れ”な? 持って行って。“俺”、帰るからさ。」



 「………………、唐突“過ぎる”ーーーーだろ。 何だよ? 一体…………」




 「“運命”は『一瞬の擦れ違い』で、出来てるーーーーと、思わん? 俺は『そう』ーー思う訳だよ。」




 「…………………………。だから?」




 「『選択肢』の、『掛け違い』ーーーーだな。」




 「………………、だから?」



 「『白』と『黒』は、『いつでも入れ替わる』ーーーーと、言う訳だよ。だろ?」



 「だから?」




 「『機会チャンス』を『放置(間違え)する()と、手駒()が『入れ替わる(暗に為る)』って『話』だよ。」




 「…………、おまえは先程さっきから、何が言いたいの?」





 「………、『隼人君』の、ーーーー。『恋』の、話。」





 「…………………………………………………………………………………………………。つまり?」






 「『俺』の『勘』が、外れると、『隼人君』がーーーー『幸せに成れる』ーーーーーー話。…………。」







 「…………………、つまり…………………っ」





 「『間違い』だと、『良いなあ』って。」





 敦之は和希に渡された、ケーキの箱を見たのだった。…………………………。







 「俺は『それ(御前の見当)』を、聞いた方が、良いのか?」



 敦之は和希にそう聞いた。表情を変えぬまま、敦之を見ていた和希だったが、ふっと陰りをちらつかせた。



 一瞬だったが。直ぐに又平坦に戻って彼は言った。“知らなかった事に、すれば良いーーーー”と。“出来るだろ?”と。××××××






 「敦之は“金沢さん”に、『ケーキを差し入れた』ーーーー“それだけ”だよ。だろ?」





 和希はそう言った。敦之は苦味を(丶丶丶)噛み潰して(・・・・・)聞いて(苦虫なんか)みた(噛める訳無えだろw)。「ーーーー何処で(いつもの珈琲)遇った(苦味)んだ(感じさせやがって)(ーーーーっ)(潰した苦味呑み込んだ)


 和希は伸びをして、う〜と言ってから、話し始めた。“憂莓さん処”ーーーーと。






 「ーーーーっ、は?」





 「“最初”は、ね。最初っていうかさ?」



 「は?」




 「順に話すなら、“カフェラテ”から『始まってる』んだよね。」と、和希は言ったのだった。××××××














 「隼人さ、最初は本当、“憂莓”さん目当てーーで、店に行ったらしいーーーーてか、そうなんだけどさ。





 その日さ? つまり『敦之』が初めて『金沢さん』と、会った日な? あの日隼人君は、何故か“絵理撫”に、興味を抱き始めました。ーーーー此処迄良いか? でもほら、『隣り』のテーブルに『美彩チャン(金沢サン)』と、御友達ーーーーも、『居た』訳だよね? 『其処』なんだよ、なあ。ーーーー」




 「ーーーー何か、大体解って来たけど、ーーーーつまり?」




 「敦、さ? 『美彩ひいろちゃん(丶丶丶)にーーーー、憂莓さんの『お店』、ーーーー教えなかったか?」





 “教えた”と敦之は渋い顔で答えた。××××××××。つまり。此のマンションに『越して来た』敦之の『隣り』の部屋にも、『住人』が越して来たのだが、其れが偶然だったのか、どうかはさておき、




 『金沢かなざわ 美彩ひいろ』という、若い女性だった。其の『女性』は、先日和希達が『プリンセス・カフェラテ』の『カフェ・ショコラーラ』にて、出会った女性だったのだ。それだけならば、敦之は気付く事は無かったのだろうが、もうひとつ『事件(?)』は、起きていたのだ。




 海が隼人から『逃げ』る為に、和希の部屋を訪れた日は、『ショコラーラ』で金沢 美彩と出会った『日』と、『同日』であった。故に敦之は『言われ』て、辛うじて『記憶して(憶えて)』いたので在った。





 和希の部屋からの『帰り道』で、道に迷い変な男達に絡まれていた『美彩』を、偶然救けたのだ。男達を追い払うと、救われた美彩が言ったのだ。「昼間“カフェ”でお会いした方…………っ、…………ですよね?」と。




 敦之にしてみれば、“…………、言われてみれば?”程度の記憶で在ったが、美彩の方は違った様だった。



 勿論危ないからと、送って行く羽目ーーーー嫌、事と為った。××××そして。“続き”が、在った“訳”だ。



 敦之は和希に言われた後直ぐに、引越しについて、行動を起こした。手際良かった。もともと敦之は父親の所有物件マンションのひとつに住んで在たので、引越し手続きは、楽だった。敦之が越して来た日に、敦之は和希からこう言われた。“お隣さんも借り手(入居者)ついた(見付かったぞ)。”と。




 正直、“危なかった”と、敦之は冷汗を流したのだ。こんな半端な時期に、此のマンションに入れたのは(人気物件なので)Lucky(ラッキー)なのだと。因みに和希は借り手探しは不動産屋さんにお任せである。陽藍との古い付き合いの、不動産屋なので、信頼(丸投げ)していた(安全だった)



 和希に聞かれた時、敦之は実は即決だった。其の場で不動産屋に連絡した和希だが、その時既に、『悩み中(保留中)』の客が、ちらほら来ていたらしい。が、ーーーーオーナー権限で、ねじ込んで貰ったので在った。




 実はこの時『悩んでいた』客のひとりが、美彩だった訳なのだ。住みたいーーーーけれど、自分には少し贅沢かーーーーーーと。悩んだ彼女は、つい、足が『マンション(悩んでいる物件)』へと向かってしまい、けれど。ーーーー『お嬢様()育ち(入り)の彼女は、慣れない夜道で、道に迷ってしまったのであった。そして『絡まれた』と。




 歩きながらーーそんな説明を聞いた敦之であったが、正直『再会』するまで『忘れて』在たのだった。××××






 敦之のそんな『素っ気無い』態度に、美彩は落ち込んだ。気にした和希は『手土産』を持たせて、『挨拶』へ向かわせたのだった。ーーーー正直、和希にしてみれば、結果は如何あれ『失恋』したての敦之(友人)の、『気晴らし』にでも成れば『吉』位の心持ちで。




 『(美彩)芽吹き(淡い感情)』に、気付き(微風程度の)ながら(後押しをーーーー)





 けれど。












 真逆『隼人』が、






 「ーーーー俺も知らなかったんだよね。『金沢さん(丶丶丶丶)』、『此の』チーズケーキ(丶丶丶丶丶丶)好きなんだって、さ。ーーーーーーっ」






 “真逆”ーーーーと、流石に敦之も引き攣った顔をしたのだった。









 「『三回・・』も『偶然』出遭う(・・・)のは、『運命だと思えた』って、『隼人サン』が…………………………………………………………………………………………………………………。







 ごめんね、敦君。 俺、謝る。 隼人“サン”は其の“チーズ(修業兼ねた)ケーキ(バイト先と)(して)お店(喫茶店)』の二階に住んどり(居候して)ます(居ります)。ーーーーーーーーっ、ごめん。」









 「嫌、ーーーーーー運命、つーか、『美彩』チャンは馴染みの店に『いつも通り』、『チーズケーキ(好物)』買いに行った『だけ』ーーーー、なんだろ? それーーーーーー。」






 「『そう』思え無い『ところ』が、隼人君なんだよね?」ーーーー和希は真顔でそう答えた。××××













 “因みに美彩ちゃん『持ち帰り』出来る事『知らん(思い付いて無い)らしい(天然だよね)から(或の子w)、持って行っておやり。”ーーーーーーと、和希は言ったので在った。美津原 敦之は、言われた通り、『差し入れ(気付かせに)(行った)。『彼女』へと。××××××『隼人』には『言えない』がと、思いながらも。





 “隼人”は“兎乱獲”に行って(向かって)、『獲物を見失うタイプなんだろうな』と、和希は言ったのだった。敦之は、




 「“獲物”狙って無きゃ、ざっくり(入れ食い)狩る(な癖に)のにな(なあ)、彼奴。ーーーー」と、項垂れたのだが。






 「? 美津原さん? どうかしました??」



 チーズケーキを嬉しそうに受け取った“金沢 美彩”に、そう訝しまれた。“食べないんですか?”と不思議そうに。“食べて良いよ。俺はもう食って来たから”と、敦之は彼女へ言ったのだ。





 「でも二切れ入ってますよ? 肥っちゃいますから、一緒に食べてくれませんか? 珈琲淹れますから。…………………………っ駄目ですか?」






 “敦之”は「良いよ、分かった。」と返すしか無かった。“愛らしさ”に。“ごめんな隼人君”という和希の声が、聴こえた様な気がした。“空耳”でも無く。

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