“相性のーー話。”
「まーな。強いていうなら、“相性”の『話』ーーとでも。」
「『名前』の続きな訳?」
「ーー『此の場合』なら、『名を含めて』だな。ーー」
陽藍と彩城が、そう対話した。太一は最早“みて”いるしか、なかった。多分“気付いた”のだろう。
「対峙というか、『対決』というか。『反発』であり又『対』でもあるしな。ま、一番簡単なのは『光と影』だな。」
「異なって“同じ”もの。」
「“流石”。」
「“ポジ”、“ネガ”?」
「でも“良い”ね。」
「で?」
「で? と、言われてもな。」
「“無い”と困るって事?」
「ーーーーっ、ふ。そういう事。」
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「“成立”しない訳ね。」
「ーーーーーー。なあ?もうこのまま“ベッド”行かないか?」
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー何で? 阿呆過ぎて言葉が返せないわ。はあ。帰ろ。」
「嫌、嫌、ちょっと。又そうやって。惚ける。今日、俺が『嫁』追い出した『意味』とか。ーーーー察して欲しい『訳』だよ。だろ?」
と、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ただいま〜』と。玄関からの『声』がして、『タイミリミット』を、告げた。
『妻』と、『弟子達』と、『友理奈』と息子の『夏文』だった。それから、『佐木 夏美』と。
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“おかえりなさ〜い”と、海が言った。
✝ ✝ ✝
「あら、大和。何してんの?」
大和の“母”が、そう言った。
「飯、食わせてもらってた。ーーーーあれ?“紺”は?」
「え、“なつのちゃん”家よ?」
母は答えた。“あ〜だっ”と言ったのは、“夏文”だった。赤子故に。
「あ、“噂”の“夏ちゃん”?」
蓮が“夏文”に食いついたが、夏は“無反応”だった。
「あら?“滝”君“夏”はじめてだっけ?」
夏美がそう言った。“佐木 夏美”、夏文の“祖母”だ。未だ若いが。
「あ〜俺“覚醒”しちゃって、偶に記憶“あやふや”で。すみません。」
そう答えた。“ん?”と思ったのは、悠緋と深織と、広陽だった。“覚醒?”と聞いた。
✝ ✝ ✝
「それはさておき。」
「「「ちょっ、おばさん?!」」」
“華月 友美”へ、愉快な仲間は食って掛かったが、歯牙にも掛けて貰えなかった。
「陽藍さんの“様子”だと、“説得”未だなのね?ーーーー何してたのかな?」
“華月 友美”は、“笑顔”だった。そこで、海が言った。
「う〜ん。“ごめんなさい”、お母さん。ーーーー」と。愉快な仲間は、海を見た。“え?”ーーーーと。
友美は“友美”を、見た。そして言った。
「こんにちはーーーー“友美”さん。それとも『友希』さんかしら? 『ちゃん』と呼ぶべき? まあーーーーいいわ。
“此処”に“居る”んだもの?“わかる”でしょ?“協力”してくれる?」
「何かーーーーおまえに“言わす”と、何でそんな“怖く”聴こえるんだ?
ーーーーーーって、おい。『子供達』震えてるぞ? 大丈夫か?」
「ーーーーーーちょっと?“海”君? “オレガノ”ちゃん? ねえ?」
「うわ!ごめんなさいお母さん!」ーーーーーーーーーー
海は逃げた。他は動けなかった。足が竦んで。和希がジャン・スモの三人を見ながらこう言った。
「友美さんーーーー。“オーラ”出し過ぎです。そっちの“友美”さん呆れてますよ?」と。
“友理奈”は、案外平気だった。勿論『夏美』もだ。『え?そんなに?』と。
“海”の“母”、“友美”は、“はじまりの女神”の“力”を持っている。なのでーーーー仕方無かった。“ちょっと”こわくても。
“和希”は“結界”を張って耐えたので、大丈夫だった。“絵理撫”もだ。“和希”の結界の“中”なので、良く“理解って”いなかったが、問題無かった。
“夏文”は勿論『何とも』無かった。夏文には常に『結界』が張って『在る』からだ。『陸』に護られていた。『保護』しないと、『転移』してしまう『エネルギー量』なのだ。
『理』が飛んだのも、其処に『エネルギー』が『在った』からだ。確かに“弓削”の“影響”も、多少あったろう。だが、『飛ぶ』のは『当人』の『エネルギー』なのだ。
陽藍に言わせれば今回の“光明”の事は、ただの“切っ掛け”程度だ。
理が『コントロール』出来なかった訳だ。だからこそ、“他”の口から、伝える事を、避けたのだ。確かに今“光明”の“存在”は“不安定”で、世界の“バランス”へ影響してないとはーーーー言い切れない。逆に言えば“光明”とは、“世界のバランスに影響する程”の『エネルギー』なのだ。
陽藍は、思っていたから、言わなかった。『海の“対”に成り“得る”かも』しれない“存在”に『成って在る』ーーーーーーとは。
『危険』では、『在る』が。
『華月 陽藍』と『妻 友美』は、今、『死期』がーーーー近い。『紺』を思いがけず“養子”にした“為”に、実は『死期』をーーーー少し“延ばし”た。
彼等が『死期を延ばす』ーーーーという事が、具体的に『意味』するのは、『星』の『活動エネルギー量』の“低下”だった。
つまり『寿命』に当てた『エネルギー』分、『星』を『運営』している『エネルギー分』が、不足する『計算』だ。
陽藍“達”以外の、『他の神』が、補うにしても、少し足りないのだ。だがーーーー
“妻”、『友美』の“分”ならば、今“目の前”に『在る』のだ。
陽藍は思っている。光明も理も“なつめ”も誰も『悪く』無いのだと。
“『相性』だもんなーーーー”「仕方無いよな、光明。」
“華月 陽藍”が、ぽつりと何か言ったと、“彩城”はその耳で聴いた。
“光明”と、“加野 なつめ”の『相性』が、『悪い』のだ。『水』と『油』が『混ざらない』様に、同じ『液体』の状態でもなと、彼は呟いた。
“彩城 友美”だけが、その言葉をーー聴いた。やはりその耳で。静かに。
✝ ✻ ✝
「あ〜お父さん〜『終わった〜』?」
海は逃げ出して“避難”した“二階”から、降りて来た。二階にも“リビング”が、在る“から”だ。
太一達は、帰っていた。嫌、帰された。母と夏美と友理奈が、一階のリビングでいつもの“様”に、寛いで“在”た。
父“陽藍”は、立った“まま”で在た。にやりと笑んだ彼は応えた。
「“海”、言い方露骨だな、やめてくれ。後、“友美さん”疲れちゃったから“泊まって”貰うから、“奥”の部屋だから、“行く”なよ? “良いな?”」
“あらあら”と母が、暢気に言った。“陽藍さん”手加減しない『ひと』だからーーーーと。
“可哀想に”と。
「海は“相性”の話の続きか?ーーーーーー」
父ににやりと問われたが、流石に息子は“遠慮”した。“今日はもういいーーーー”と。
「そ。なら“終わった”なら、私“帰る”わね。じゃ〜ね、“友ちゃん”、“友理奈”ちゃん。」
海と陽藍にも手を振った佐木 夏美は、『普通』に、帰って行った。海だけ“不満顔”だった。
“彩城 友美”が心配だった。“消えない”よね?
海は“そう”聞いた。母は答えずに、父だけ応えた。“多分な”ーーーーと。海には“つらい”夜だった。
“父”は『大丈夫』と、言わなかった。いつもみたいに。
父は今日、“彩城”から“力”を、取り出したのだ。かなり“強引”な『方法』で。華月 海は、『友人の為』とーーーー協力した。不本意ながらも。
『母』は、『空』を『みて』いた。『月がきれいね。』と。父は薄く“笑った”様に、海には観えた。
『今夜』は、『曇り空』だったのに。『海』には、理解らなかった。
『ふたり』の『気持ち』は。未だ『子供』だった。




