“『名前って意味があるんだよ』篇。”
「まあ『名は体を表す』て言うしな。え?何?『ちょっと違うだろ?』って。嫌ーーーー
そう、『馬鹿にしたもの』でも『無い』んだよ。此れがさ。
特に『俺』は、子供達に『其れ』を実行してる位ーーだし。」
『!!』
「ーーーーえ? おじさんーーーーそれって」
“瀬野尾 太一”は、動揺を見せた。“叔父”はいつも通り、にやりと笑っただけだった。
「“友美”さん、うち来て“一緒”に夕飯どう?ま、“和希”とか野暮な連中も“居る”けどね。」
“彩城”は、呆れて彼をみたが、同意した。
✝ ✝ ✝
「ーーーーいつも“こんな”『豪華』なの?」
彩城はそう言ったが、答えたのは海だった。
「? 『豪華』なの?」と。
彼女はそれ以上、聞かなかった。
✝ ✝ ✝
「ーーーーで?」
促したのは、やはり『深織』だった。
✝ ✝ ✝
「んーーーー『で』と言われても。『原』が、ちょっと“巻き込まれた”話だから。“内容”まではな。お前達だって“プライバシー”あるだろ? な? あんまり聞いてやるな。
“デリケート”なのも“ある”から。」
“英語教師”が、言った。深織は不満だった。
「でも先生。『原』、言わないじゃないですか。『俺達』に心配するな?と?」
「深織、心配は分かる。“和希”は、“自分では言えない”って言ってんの。お前なら“理解る”だろ?」
陽藍がそう言った。
「ん〜。深織君の“気持ち”も“わかる”けど、“かなちゃん”にも詳しく話してないなら、“無理”じゃないかな? 原君も色々『考えてる』んだよ、きっと。まあーー『抱きつく』のは、止めて欲しいーーーーけどね。」
海がそう言った。父が答えた。
「俺は抱きつけと言った訳じゃなく、『海の“周波数”を憶えとけ』ーーとは、言ったがな。」
何してんだ彼奴はーーーーと父が言い、『抱き付かれてます!』と息子が答えた。酷い“顔”で。
「……………………『マーキング』?」と聞いた“悠緋”は、睨まれたのだった。『何で?』と。
「悠緋て偶に『阿呆』だよな。」
「同意する。」
広陽と深織が、そう言って呆れた。悠緋に“ちょっとっ”と反論されたが、陽藍はフォローしなかった。“多分悠緋は阿呆と言うのでは無く『天然なんだろ』”とは、伝えないでおいた。
“マーキング”もあながち間違いでも無いのだろうと。恐らく“自分”に“海”を、マーキングさせているーーーーとでも言う。“海”の“匂い”ならば、
『俺』は簡単に見付けるからな?ーーーーと。今回も理の周波数では追えずに、微かな『海』の残り香を『宛て』にしたのだ。
そう『説明』したからで“在ろう”ーーーーと。理の悔しそうな“顔”が、又“浮かんだ”のだった。“お父さん大丈夫ーーーー?”
息子の声が、聴こえて、はっとしたのだった。うっかりしていた。最近、時々“ある”、嫌、『増えた』。『集中力』が、途切れているーーーーと。
「あー………ごめん、海。何だっけ? 聞いてなかったみたいだ。」
父は、そう言った。息子は顔を顰めた。
「だってお父さん……………顔色“悪い”よ? 大体お父さん“仕事”し過ぎだからね?
………………………仕事“減らせ”ないの? 少し“休む”とか。陸兄ちゃんに“頼む”とか。
……………………………“龍”兄ちゃんに帰って来て貰ったら?龍兄ちゃんなら、仕事“日本”でも“出来る”でしょ? それとも僕やっぱり………………………っ、」
「“海”。」 「…………っ、」
「“考え事”してただけだから、大丈夫。龍“達”に“言うな”よ。」
「……………………でも…………………」
「“進路”、悩んだんだろ。そんな簡単に止めるな。折角“やりたい事”出来たんだろ?」
父の言葉に応えたのは、息子ではなかった。
「へ? 海“進路”決めたのか?! “ジャン・ラビ”か?! 海っ!」
“瀬野尾 太一”だった。陽藍に、“違う”と否定されたが。
✝ ✝ ✝
「………………えっと、」
海は口籠った。
「海君は、“ジャン・ラビ”ではありません。“太一”さん。」
と、深織が言った。“僕と一緒です。”と。そして悠緋と広陽に“は?”と返された。
「“僕と一緒”?」 「何だそれ? 初耳だけど。 おい深織?」
「あ、“関係者以外”ノーコメントで。」
深織は右手で、彼等を制した。一瞬置いて、顔を見合わせ、結託する“悠緋・広陽”。が、ーーーー
「我が家の“御法度”は、喧嘩だ。悠緋・広陽。外行け、外。」
陽藍にそう言われたので在った。
「待って“お父さん”。“深織”君も“外”行かないと、“喧嘩”が出来ないよ?」と、
海が言った。父は“成る程”と。
「じゃ、“深織”も。ほら行け。」と。
「「「可怪しい×可笑しい。絶対可笑しい。可怪しな事言わないで下さいよ、おじさんっ。“海”君もっ!」」」
“仲良いなお前等”ーーーーと、当の陽藍に返されたのであった。海は、
「え? 何で僕も?」と、聞いていたが。
橋本 和希が、笑い出した。ーーーーーーーーーー
「和希さま?」
“絵理撫”が、聞いた。『どうしました?』と。和希は、
『懐かしい』と、言った。ーーーーーーーーーー
✝ ✝ ✝
「橋本君?」 「和希君?」
滝と大和が、そう言ったので、笑い終えた和希は、ようやく応えた。
「嫌〜昔、“友”が、ーーーー」と。
「ん?“友”が?」
太一が聞いた。
「嫌ね。友と、“青”ですよ。ね、おじさん。」
「ああ、彼奴等ね。“陸”と“違う”からな。」
「本当にね。」
和希と陽藍はそう言った。海が“何したの?”ーーーーーーそう聞いたが、“解かる”気はした。
「あ、うん。おじさんに叩き出されてた。窓からぽいっと。あの“友”だよ?“襟首”持たれてさ? ひょいっと持ち上げて、もお、『無言』で。裸足だわ。外寒いわ。観てた“俺”は“馬鹿だな〜”としか。しかもさ? 『庭』で彼奴等『続き』始めたんだよ? 馬鹿だろ?
『陸』君だったか、『龍』さんだったかに、止められて『やめて』たな。確か。」
「それあれだろ。和希。陸が行こうとして、龍が止めたんだよ。」
「あ〜成る程、なる程。そうでしたね。や、『龍』さんの『強さ』に寒気が『した』話だったな、此れ。後、『卓兄ちゃん』。『たっくん』は、あの頃から『クール』でしたね。あ、あの時だ。俺、
『友は見捨てても“卓兄ちゃん”にはーーーー』逆らわない。と、決めたのは。
うん。あれは恐かった。ーーーーーーーーーーーあれ?『海』?どうした?」
「和希、海の“お兄ちゃん像”、壊すなよ。海には“優しい”んだから、“彼奴”等。全く。」
“華月 海”は、「“卓兄ちゃん”ーーーー何“した”の?」と、ガクブルしたので在った。
ーーーーーー“和希”のせいで。同時に海は、“弟で良かった”と、気が付いた。
呆れる“彩城”の“横”で、同級生達が、やはり震えて在たからであった。陽藍は“素知らぬ”様子だったのを、“滝 蓮”、“佐木 大和”、そして“瀬野尾 太一”は目撃たので在ったーーーー
理一は、“嫁が待ってる”と、帰って行ったので、来ていなかった。他の“面子”は何故居るのか?
“嫁なら仕事だから。”ーーーーらしい。勿論陽藍が“手土産”で持たせるらしい。“夕食”を。
勿論三人は“真似は無理だな”と痛感した“話”だ。
✝ ✝ ✝
「あ〜取り敢えずさ。“海”の『進路』の話に『戻る』けどさ?おじさん。」
「ん?」
太一に言われて陽藍はそう言った。
× × ×
「何だよ。」
「嫌、『何だよ』じゃ無くてね。『ジャン・ラビ』の話。」
「おまえ等が『継ぐ』だろ。大体『ジャン・ラビ』は篝の会社だぞ? 太一。“海”にはお門違いだな。」
陽藍にそう言われてしまった。太一は言葉に詰まる。
「ーーーー『巧』だけど、今『経営学部』だろ。『ジャン・ラビ』来ないの?」
それでも太一はそう続けた。滝ははらはらしていたのだった。“大丈夫か?”と。“こんな時、理一が居ないとか”ーーーーそうも思った。
「ねえ?ーーーーーー」
“彩城 友美”が、口を開いた。陽藍は“ん?”と返した。
「私には“名前の意味”の話の方が興味深かったし、“ジャン・ラビ”って多分会社の話だよね? 完全なる“部外者”の『私の前』で『後継ぎ』話とか、どうなの?“瀬野尾”君? 今日は、止めて置いたら?ーーーー」
一瞬“しん”としてしまった部屋の中で、陽藍が不意に“はは”と笑い出した。
海は“いつも通り”に、デザートの“バニラアイス”を、堪能していたのだった。そして、
“太一兄ちゃん”ーーーーーーと、
彼を呼んだ。「“僕”、会社なんて“継げない”よ。“馬鹿”だもん。」
と、アイスクリームを、頬張った。“美味しい”と。




