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マッピング

 クリスにお昼だと言われたのでお昼を食べる。


 ダンジョンの中って、時間の感覚が分からなくなるんだよね。


 相変わらず光源はなくて、クリスの光魔法を頼りに視界を確保している。


 本当ならアンデッドたちには暗視能力があるから、光魔法すらいらないんだけど、ただの人間でしかない私は、光がないと視界が確保出来ない。


 クリスがいなかったら、ランタンでも探して持ってくることになっていただろう。


 セーフエリアは見つからなかったので、広い場所に座ってご飯を食べる。

 ピクニック用のシートを敷いて、お弁当を広げる。


 私以外は食事も休息も必要ないので、スケルトンたちにはそのまま、私の周囲を守ってもらうことにしている。


 こうやって、私だけ食事も睡眠もトイレも必要だと、生理現象がいかに邪魔くさいものか分かっちゃうよね。


 アンデッドみたいに全部なくなれば良いとは思わないけどさ。


 ご飯は私の楽しみの一つだし。



 今日のお弁当はなんだろな。


 あ、唐揚げだ!


 唐揚げに、シャキシャキキャベツに、お豆の煮たやつ。

 卵焼きも付いてる。


 スケルトンの作る唐揚げは、冷めてもカリカリしてて美味しいんだよね。


 スケルトンって味覚ないはずなのにどうやって美味しいの作ってるんだろう?


 作り慣れたものならば感覚で作れるのかもしれないけれど、私が食べたいって言った日本食っぽいのもちゃんと美味しく作ってくれるんだよね。


 もしかしたら私の食事担当のスケルトンは伝説の料理人なのかもしれない。


 もうそろそろあのスケルトンも進化待機に入るはずだから、しばらくは他のスケルトンに料理を作ってもらうことになるんだよね。


 同じくらい美味しく作れるとは思えないから、ちょっと寂しいな。


 今度あのスケルトンにも名前を付けてあげよう。



 別の容器に入ってたリンゴの薄切りをデザートに食べて、昼食を終える。


 美味しかったぁ。

 満腹。

 動きたくない。


 ちょっとトイレ行きたいんだけど?

 クリスが土魔法を使って簡易トイレを作ってくれる。


 排泄物もダンジョン内なら勝手に処理してくれるから楽なんだよね。


 トイレを済ませ、二十分程度の食休みをしたら、探索を再開する。


 普段だったら昼食を食べたら城に戻るのだけれど、今日は泊まり込みでの探索だ。

 四階層に続く階段を探して、いざ、出発!



 前回通ったレイスが潜む水場を通過して、入り組んだ通路に片っ端から入っていく。


 ダンジョン攻略を始めた最初の頃は自分で地図を描いていたのだけれど、三階層に入ってからは入り組み過ぎててこんがらがっちゃうから、クリスに代わってもらった。



「よく描けるよね。マップのスキルでも持ってるの?」


「そんなスキルは聞いたことがないな」


「ないとは言い切らないんだね」


「我の知らぬスキルなど、数え切れぬほど存在する」



 クリスが知らないだけで、どこかにマップのスキルがあるのかもしれないんだ?


 それにしても、何でも知ってそうなクリスなのに、知らないこともあるんだね。


 レコードのことも知らなかったしね。


 でも、スキルもないのによく地図なんて描けるよね。

 あっち行ったりこっち行ったりしてるのに、方角分かんなくなったりしない?


 コンパス持ってる?

 コンパス持っててもどっちだっけ? ってならない?


 ならないの?

 コンパスが使えない場所とかだったらさすがに迷うでしょ?


 コンパスなくても歩く角度が変わる度に微調整してるの?

 そんなこと出来るの?


 それ、人間のやることじゃないよ。

 クリスはリッチだけどさ。


 普通の人間は、真っ直ぐな道でも実際より長くなったり、短くなったりするんだよ?


 歩幅を測ってる?

 歩幅って変わらない?

 マップ作製は冒険者としての必須技能?


 え? クリスだけの特技じゃないの?


 そういう技術を持ってる人が冒険者にはたくさんいる?

 じゃないとダンジョン攻略出来ない?



 はへー……。



 じゃあ私には一生、クリスなしでダンジョン攻略とか無理だね。

 他のダンジョンを攻略する機会があるか分からないけどね。


 あったらその時は、頼りにしてるよ?


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