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森の中で……回です。
森に入ってしばらくすると拠点から聞こえる声がなくなり、木々が風で揺れ動く音と俺達の足音だけが聞こえる……。
ちなみにユーマ達はタロースに乗っている。
「楽しい~」
「高~い」
「ユーマ様、シーナ様、森の中ではお静かに」
「「は~い」」
タロースの注意したあとも少しだけ楽しげに会話していたが、疲れて眠ってしまった……退屈だったかな?
道中ミーミルの助けもあって食材探しは順調に進んだ……にしても
「何か…静かだな……」
不気味なほどに音がない……先ほどまで風が吹いていたが、今は風が無いからか?
……にしては、魔物や動物の足音や声が聞こえない……。
「ヴェルスさん…」
「ここに」
「今、周囲に人は?もしくは生き物でもいいです…」
「居ります、具体的にはプレイヤーが8人、動物が27匹、魔物が14体です」
「なるほど……その中でもこちらに敵意を向けているのはいますか?」
「…プレイヤー6人だけです、しかし他の2人も拠点を出てからずっと着いてきています」
「つけられてたか……」
しかも、視界の悪い森にたぶん野宿みたいに緊張感があったからか、少しだけ疲れている…。
「そのプレイヤーは先ほど話していたプレイヤー達ですか?」
「いいえ」
「じゃあ、仲間ですか?」
「はい、特に女の方のプレイヤーの仲間が多いです」
「てことは…両方か……早めに帰るかな……」
「それは良いと思います…が、もしかすると暗くなる前に襲われてしまうかもしれません」
「ですよね……視界の広い場所に行くか……」
「でしたらこちらです」
俺の提案を聞いてヴェルスさんが案内してくれる……たぶん相手は第1陣、もしくは手練れか……どちらにせよ俺より強いことは確かだ…。
……気を引き締めていくか…。
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しばらくすると、そこそこ広い湖に出た……ここなら視界も広いからあまり死角がない……はず。
とりあえず……オゾレスクさんを出しておいて、ヴェルスさんにユーマとシーナを任せて、万全の体勢を準備する………そういえば、いつも回復薬を買うのを忘れるな……今度、拠点で作ってもらおう………よし……。
「いい加減隠れてないで出てきたらどうだ」
俺は振り返って来た道に大声で呼び掛ける…。
しかし…誰も出てこない……。
これは、広い場所に居るから襲ってこないのか、それとも、暗くなるのを待っているのk…。
そう思って油断してしまったせいか、後ろから……湖の中から水の玉が俺に向かって飛んでくる。
「グッ」
「まだくるぞ、"バリア(魔)"!」
「ありがとうございます!」
しかし、湖に注意していると後ろから矢と火の槍が襲ってきた。
「くそっ!初心者には優しくしろや!!」
「どうする、ベン」
「とりあえず、オゾレスクさんは守りを中心に湖の敵を捕らえてください!」
「分かった、できるだけ頑張るワイ」
「お願いします!タロースは森から来る攻撃を防ぎつつ"光魔法"で倒せ!できるだけ自然は傷つけるなよ!」
「かしこまりました、"光線"」
とりあえず、俺も森の方に"風魔術"で攻撃するが、相手はまだ森から出てこない。
…これは長期戦になるかもな……。
「ベン様、私もお手伝いしましょうか?」
「お願いします、捕縛してきてもらえますか」
「かしこまりました」
「タロース、一旦ユーマ達を守るぞ」
「かしこまりました」
「では、すぐに捕らえてきます」パチンッ
そう言ってヴェルスさんが指を鳴らすと黒い影が4つ出てきた。
神様と出会った空間で見た黒いもやと同じように見えるということは、ヴェルスさんと同じ神様の部下なのかな?
「話は聞いていた通りだ」
「「「「はっ!」」」」
「散ッ!」
ヴェルスさんの合図と同時に黒いもやが消える…。
…「散ッ!」って忍者のアニメで同じものを見たことあるが、本当にあるんだな……。
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3分もしない内に黒いもやが森の中から出てきた……完全に正気を失った5人に脅えている2人
2人の方は敵意を向けていないプレイヤーだろうな……。
ちょうどその時、オゾレスクさんがびしょ濡れで痺れているプレイヤーを連れてきた。
「おや?儂が最後かのぉ?」
「いえ、ちょうど終わったようですよ」
「そうか、まだ日は落ちておらぬが大所帯じゃ、帰るとしよう」
「そうですね……じゃあ、そちらのお二人さんも一緒に帰りましょう」
「「は…はい……」」
「もちろん……何故つけてきたかは拠点でしっかり聞かせてもらいますよ」
「ヒィ!?」「…!??!」
失敬なちょっと脅しのように言ってみただけなのに…。
タロースにはユーマとシーナを乗せて、拠点に戻る……ちなみに襲ってきたプレイヤーはヴェルスさんの提案で黒いもやが持ってくれるようだ。
…しかし、襲ってくるにしても早いな……色々と杜撰だが…。
次回は襲ってきたプレイヤー視点でお送りします。
戦闘回を真面目に書けるように頑張ります。
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