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相手から見たら……回です。
ちょっとグロテスクかも…。
後、ちょっと長い。
「あ…ああ……た…助けて……」
「………」
こんなことなら…あの時、意見しておけば良かった……。
それは、ベンが九尾達との話し合いまで遡る………。
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「また来るね~」
九尾様のありがたい勧誘を断るとはな…。
九尾様はベンという第3陣プレイヤー…しかもレベルも低いプレイヤーにわざわざ会いに1番船の拠点から来てやったのに……バカな奴め……。
そう思っているとファブニールさんが九尾様に話しかける。
「九尾様、これからどうしましょう」
「そうね~誘えなかったし~帰りましょ♪」
「かしこまりました、皆、帰るぞ!」
指示を受けて、帰る準備をしていると"ヒュドーラ"さんに俺を含め4人が呼ばれた。
全員、俺と同じ第1陣で幹部クラスの強さを持っている。
「お前達、奴……ベンというプレイヤーを拐ってこい」
突拍子もない指示に呆けていると"グラウス"が口をあける。
「何故、そのようなことを?」
「それはもちろん、九尾様のためである。
奴は九尾様のありがたい勧誘を断った。
これは万死に値する…そのため、奴に拷も……教育する」
教育…か……俺も教育されて、ここに所属しているがあれは……。
そう思っていると今度は"バートク"が質問する。
「しかし、それはシステムで禁止されているのでは?」
「問題ない…これはお前達のためでもある」
「俺達の?」
「そうだ…お前達がもしこれに成功すれば、本格的に幹部にすることを考えよう」
「「「「!!」」」」
「良いな…しっかりやれよ」
全員が無言で頷く……今思えば、もう少し考えればよかったんだ……。
指示を受けた俺達は、奴が森に入るのを見て後ろをつけていく……全員、"隠密"を持っているから、簡単には気づかれまい…なんせ、"隠密"の熟練度が第1陣でもトップレベルだからな……。
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観察していると奴を追っていたのは俺達だけでなく、"幻獣の休場"の斥候担当の"ハルミ"と"クルミ"、さらに情報系クランの"猫の道"のクランマスターの"イアン"と右腕の"ジェームズ"も来ていた……。
「あんた達も奴を?」
「ええ、そうよ」
「君たちはクラン勧誘の続きかな~?」
「へっ…そういうところだ」
「情報クランとしては情報を聞ければ良いだけだから、気にしないで」
「そう言いながら、正面から話さないんだな」
「そうした方が面白いでしょ?」
「まあ、良い…だが、"幻獣の休場"とは敵対だな」
「別にあんた達にあげるわよ」
「そうだね~"ユウト"君はどちらでもいいらしいし~」
…ちっ、これだからモテる奴は嫌いだ、どっち付かずがカッコいいと思っているのか?
とりあえず、話し合いは終わって奴を観察していると、湖の方向に向かう……。
…バカめ、自分から身をさらけ出しやがったぜ…。
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湖に着いた奴は、ゴーレムとローブの何かを出し、こちらを振り返った。
「いい加減隠れてないで出てきたらどうだ」
な!?……声が出そうになった。
あんな初心者の雑魚がこちらに気づいていただと!?
こちらが驚いていると、湖の方から"ウォーターボール"が出てきた、"幻獣の休場"の方を見るとクルミの方がいない!
ちっ…先手を取られたが、俺達も攻撃をする……本当はここで攻撃するべきではなかった……。
「くそっ!初心者には優しくしろや!!」
バカが…と思いつつ移動しながら攻撃をする。
「全員、さっさと捕まえるぞ!」
「分かってる!」
「俺に指示をするな!!」
「仲悪いね~」
こういった行動をするといつもこうなる……しかし、ここにいる全員が幹部クラスであるからだ。
全員が全員、幹部に成れるとは思っていないからだ。
そんな事で揉めているとゴーレムから"光線"が飛んできた。
「おいおい!あのゴーレムヤベーぞ!」
「ちっ、奴は召喚士だ!」
「そんな事は見たら分かる!」
「兎に角やるぞ!!」
全員の意志が揃ったのか全員が頷く。
さっさと近づいて捕らえ……。
「グワッ!」
「!?」
「何だこいつら」
「GRAA■■■■■■■■■■!!!」
「ヒィ!!」
「あ…ああ…」
「……」
「嫌々嫌々嫌々!!来ないで来ないで来ないで来ないで!!!」
急に現れた何かが雄叫びをあげると全員が狂ったかのように、動けなくなったり、言葉が出なくなったり、気絶したりした。
特に"ハルミ"は同じ言葉を繰り返している。
…俺も釘付けになって動けない。
すると、頭の中で自分の死ぬ映像が流れる。
頭が喰われる、四肢が喰われる、体が溶ける、急に老いる等々…様々な映像が頭から離れず何度も流れる……しかも、感覚がある…いや、実際体験したかのようで気が狂いそうだ。
「あ…ああ……た…助けて……」
絞り出せた言葉だったが皆、正気を失っている。
誰にも届かない言葉が静寂と混沌の中に消える。
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私の目の前では先ほどまで余裕があった人が急に狂い、悶えて、気絶している……。
私達も口を動かせるだけで、体が自分の意志で動かない。
全員が気絶したら、何かがこちらを見た……目はないのに、見られている。
「GRAAA…」
「GRA■■」
「■■■■■■■」
「■■■■■■■■■!!」
何かが話し合っているが何を言っているか、理解できない……私達もあんな風に狂って気絶するのか……。
諦めに近い感情が不安と一緒に来る…。
トッププレイヤー達が手も足も出ず……いや、まるで石ころのように相手をされた何かに私達が敵うはずがない……。
すると、何かがこちらに近づいて来る……直接殺られる!
そう思った瞬間……
「GRA…"■■■■"……着いてこい」
「「!?」」
「着いてこないと殺す」
「「はいっ!!」」
睨まれた…確実に睨まれた、逆らえば楽には殺されないと頭ではなく心…本能で分かった。
大人しく着いていこう……。
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何なのよ!私のウォーターボールは確実に不意を突いたのに、見えない壁とか卑怯じゃん!
しかも、何かローブでよく分からない奴の魔術一体幾つあんのよ!!
いくら水中で減速しても数が多すぎるわ!!
「"アイスボール"'10'」
「!?」
複合まで!?
…いや、よく考えればあんだけ多彩な魔術を持っているから、当たり前か…。
しかし、そうなれば水中はまずい!
そう思って地上に出ようとしたら。
「!?」
「カッカッカ、久しぶりの戦闘じゃ、"雷魔法"は使わんから、存分に水中に居れ、カッカッカ」
「!?」
もしかして、手加減されてるの!?
しかも、"魔法"!?私ですらあまり見たことがないのに!?
混乱していると、"アイスボール"にかすってしまった、かなりHPが削られた!!??
「なんじゃ、つまらんのぉ…仕方がない、そろそろ終わらせるかのぉ"ショック"」
「!?」
か、体が痺れ…て……HPが…………。
≪気絶しました≫
≪復帰までしばらくお待ち下さい≫
負けた……圧倒的に……。
たぶん、本気で相手をしたら一瞬で終わっていただろうな……悔しい………。
ちなみに発狂時の行動はクトゥルフ基準です。
なお、あの場面では殺害衝動や自殺癖はないです。
今回の被害?者紹介
・ベネッタ(男性)
最初の視点の人
黒髪でレア種族のハイエルフ
教育という名の拷問で強引に"Queen"に所属した
武器はエルダートレントの素材で作った杖
防具はハイドオンの素材で作ったローブ
本当はクランを抜けて、リアル仲間と遊びたい
・ヒュドーラ(男性)
緑色の羽をもつ鳥人
"Queen"の幹部で勧誘を任されており
冷酷であるが九尾の前ではニコニコしている
武器はミスリルのカットラスを2本
防具は飛ぶためにミスリルの軽装
・グラウス(男性)
黒毛の人狼
常に戦うことを考えているが
それはリアルでのストレスを
発散しているだけで普通にいい人
武器は拳のみ
防具は魔鉄鋼の軽装
・バートク(男性)
灰色の鱗をもつ竜人
冷静だがバカにされたり
同じくらいのレベルの奴に指示をされたりすると
キレて冷静さを失う。
武器は拳がメインだがサブに魔鉄鋼の短剣
防具は魔鉄鋼の軽装
・クルミ(女性)
3つめの視点の人
シアン色の髪をもつヒューム
アバター作成に5時間かけた
外見が可愛いせいでナンパされていた所に
ユウトに助けられて、仲間になる
武器はミスリルダガー
防具はミスリルの軽装
・ハルミ(女性)
ピンク髪のヒューム
クルミとは親友だが、ユウトに対しては
少しだけ警戒している(クルミのために)
武器は魔鉄鋼のボウガン
防具は魔鉄鋼の軽装
・イアン(女性)
2つめの視点の人
妖怪種ユニーク科の猫又で黒毛
情報系クランでトップの"猫の道"のクランマスター
武器はミスリルブーメラン
防具はハイドオンの素材で作ったローブ
戦闘が苦手なので情報系クランを立ち上げた
・ジェームズ(男性)
青色の羽をもつ鳥人
イアンの補佐役として動いている
武器はオールドトレントの素材で作ったアコースティックギター
防具はハイドオンの素材で作ったローブ
リアルでは地方では有名な歌手として金を稼いでいる。
ちなみにプレイヤーの名前は元ネタがあったりなかったりラジバンダリ。
読者・ブクマ・評価・感想・誤字報告・メッセージ、ありがとうございます。
また遅れたりしても、土日にやる気を上げます。
でも、今はCEOの配達イベントがあるから遅れるかも……。




