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お楽しみの…回です
しばらく、呆けてると…。
「おーい、どうしたんじゃ?」
「きゅ?」ペチッ
「…あ、いや、何でも…ないです。はい」
「ならば、そろそろ出るとするか、どうやら、奥に魔力の反応があったようじゃ」
「分かりました、いくよ、ミーミル、それにタロース」
「きゅ!」「カシコマリマシタ、マスター」
タロースの声は何て言うか、ロボットっぽい、まあ、ゴーレムだしな。歩いていると、タロースが少しだけ遅かった。ステータスでは100なんだけどなぜだ?
「お主、タロースが遅いと思ったな?」
「え?そうですが、分かります?」
「顔に出ておったぞ、まあよい、タロースが遅いのは一重に重いからじゃ」
「ああ!なるほど、だからか」
そんなくだらない話をしていると、先程来たときにはなかった魔方陣があった。
「うむ、どれどれ…」
「解るんですか?」
「儂を誰だと心得とる、魔を極めた儂に解らん魔法・魔術なぞないわ、どうやらこの魔法陣は宝物庫に繋がっとるようじゃ、ホレ上にのれ、皆のもの」
「はい、分かりました」
みんなで魔方陣の上にのり、オゾレスクさんが起動させた。すると、視界が暗転した…。
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暗転から覚めると、そこには、金ぴかな部屋に金銀財宝があった。…何て言うか…。
「宝物庫って、悪趣味ですね」
「まあ、それこそ何十年以上もダンジョンとして起動しとったんじゃ、その分、余った魔力でどんどん豪華になっていくのじゃろう」
「はえ~、ってことはこれ全て…」
「うむ、魔力で作られておる」
「え、じゃあお金って偽物なんですか?」
「ばかもの、この世にある硬貨全て、魔力製じゃ、まあ、もちろんじゃが、人の力では、偽造品すら難しい、神が創ったものじゃからな」
「へー、そうなんですね、でもこれら全ては持てません、残念です」
「カッカッカ、お主、儂を誰じゃと思っておる、数秒前に言うとったじゃろ」
「え?魔を極めた…もしかして!」
「そうじゃ、これら全て儂の時空間魔法に収めてやるわい、カッカッカ、これでお主は億万長者じゃな」
「おお!ありがとうございます!…ん?時空間魔法?」
「なんじゃ?」
「空間魔法じゃなくて?」
「なんじゃ、時空間魔法じゃよ、まあ、儂の修行の成果じゃ」
「そうなんですか、とりあえずお願いします」
「うむ、では"空間収納"、この穴に入れよ」
「分かりました~、タロース手伝ってくれ、力を入れすぎずに掬うようにな」
「カシコマリマシタ、マスター」
いや~、全て手に入るとはな、思わぬ誤算ってやつだな。全て入れきるのに、1時間以上かかった…。
「ふぅ~、終わった~」
「オツカレサマデス、マスター」
「ありがとう、タロース」
「何を言っておる、宝箱が残っておるわい、開けぬか、お主が運が一番高いんじゃから」
「そうでした…、よっこいしょっと」
宝箱は4つあり、色も全て白銀だ、たぶん最高レア?なのかな?
「では開けますね、よっと、ん?ローブ?」
灰色のローブが入っていた、とりあえず鑑定っ
【隠者のローブ】
装着した者の容姿が曖昧になる
しかしフードを被っていなければならない
被ると風などでも脱げる事はない
効果:隠者 MP+100 守+20 知+80
ユニークスキル:隠者
隠蔽の上位(偽装の最上位)スキル
看破されることがなく、
気配すら察知されない。
1つ目からえぐいもんが…、これはオゾレスクさん用にしよう。
「オゾレスクさん、これどうぞ使ってください」
「む?なんじゃこのローブ?……ほぉ、これはいいものじゃ、ありがとうベンよ」
「いえ、喜んでもらえてよかったです、じゃあ、2つ目っと、今度は…なんだこれ?」
なんかものすごい分厚い本がある、持ちにくそう、とりあえずこれも鑑定っ
【召喚士の本】
従魔士が従属化した魔物を入れることのできる魔法の本
呼び出したい、魔物の名を喚ぶと出てくる
戻したいときは、魔物の名を喚ぶと戻る
武器としても、一品のものだ。
必要能力値:・知:1000
効果:魔物の能力値に運以外+1000
おお!お?便利かと思ったら、必要能力値が足りないっぽい、使えないのかな?
「タロース、ちょっといいか?この本に戻したいんだが」
「カシコマリマシタ、マスター」シュンッ
「おお!?入った、あ、でも、能力値にプラスしないから、アイテムとしてかな、出てこい、タロース」シュンッ
ドスーーンッ「オヨビデスカ、マスター」
「いや、何でもないよ、もう一度戻ってくれ、タロース」
「ワカリマシタ、マスター」シュンッ
「ほぉ、それは魔物の収納場所かのぉ」
「そうみたいですね、入ります?」
「いや、いい、儂は少し外を見てきたいからのぉ」
「ああ、じゃあ、3つ目も開けますね、よいしょ、ん?今度は、薬かな?鑑定っ」
【ハイエリクサー】
薬士の神が創った、最上位ポーション
1滴だけでも、先天性の病や呪いなどでも
瞬く間に治す薬
別名:神の奇跡
効果:完全回復、病・呪い・状態異常の完全無効状態、HP・MPの自然回復(極大)
ふぁー!?エリクサーを飛ばしてハイエリクサーだよ、なんだよこれ!?
「どうしたんじゃ?また、厄介なものか?」
「あ、いえ、これ…ハイエリクサーです…」
「なんと!?ハイエリクサーじゃと!?まさか、生きておる内にお伽噺話でしか出てこん物をみるとは…」
「いや、オゾレスクさん、今ワイトですよね?」
「ええい、言葉のあやじゃ、例えじゃ、ホレ最後の開けんか」
「あっはい、じゃあ開けますね、よっと」
最後の宝箱の中を開けると、なんだこの短剣?まあ、とりあえずこれも、鑑定っ
【神器:■■■■■■■■■■】
■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■
必要能力値:・力:100000000000
効果:■■■■■■■■■■
なんだこれ、とりあえずそうb……
≪称号確認…≫
≪神器使用一部許可≫
≪神器:■■■■■■■■■■が装備されました≫
「ふぁーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?」
「どうしたんじゃ!!?」
なんで!?ってか、外れない、呪いの武器…じゃなくて、神器、ってどうでもいい。
あ、なんか、消えたけど、手になんか、ついてる!?
「な!?短剣が消えたじゃと!?」
「いや、違う!?この紋章みたいなのに吸い込まれた!?」
そのあと、2分ほどあたふたしたが、とりあえず分かったことは、どうやらこの神器は呪いの神器で、装備したら、二度と外れなくなり、しまうときは、紋章になっているようだ…。
なんだこれ?今度神殿にでも行くか…。
「…とりあえず、出ますか、ミーミルは寝てるし」
「そうじゃな…、はあ~疲れたわい」
奥に進むとまた、魔方陣があり外に出られるようだ…。なんだか、疲れたよ、ミーミル…。
ミーミルはただただ眠っていた。
魔方陣が起動すると、また暗転した…。
超健康では、先天性の病や呪い(普通?の呪いも)治りません。
なお、エリクサーでも先天性の病や呪いは治りません。(エリクサー自体は頑張れば作れる)
連続投稿は、疲れる(でも、ネタがまだある…)