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59話 引越し完了

予約を忘れました。すみません。

とっても急かすフィード君により、その日のうちに引越ししてくることが決まった。

一番最初なんて場所も聞かずに


「一番強い三人できた!?後のものはそこまで強くないだと!?それはいかん!今俺が助けに行くぞ!」


って言って飛び出していき、しばらくしてから戻ってきたよ。


「場所が分からないではないか!早く案内するのだ!」


だってさ。お前が一人で勝手に行ったんじゃないか・・・。


俺達よりは弱いとはいえ彼らもそこらへんの魔物には負けない強さがあると説明すると、


「そんなことを言って残された者たちに何かあったらどうするんだ!!力なき物を危険にさらすのは許せんぞ!」


って感じでぷんぷんだった。おかしい。ドラゴン至上主義はどうなったんだ。確かに家族とは離れ離れだし、故郷は滅んでいるだろうけど彼女達は人間や獣人ですよ?ドラゴンじゃ有りませんよー、って話を柔らかーく伝えたら(直球でいうとまた盛り上がっちゃいそうだからね)、


「故郷や親を失ったものを見つけたなら庇護すると決めたのだ!これこそ力あるドラゴンの役目であろう!?俺は失っていた使命を見つけたのだ!」


だ、そうです。あれだね、思い込みの激しさがすごいね。身内を失った怒りを違う方向へ転化したということだろうか。



それでまあゴルラドとイレーネさんに分乗し、その後ろからフィード君についてきてもらった。ごちゃごちゃうるさいフィードにめんどくさくなったイレーネさんが全速力でぶっ飛ばし、フィード君を置き去りにしたのは笑い話だろう。たぶん。

あ、ゴルラドはボスには逆らわない方針なので一緒に逃げました。


「という訳でこれからめんどくさいドラゴンが来るけど、危害は絶対に加えられないから安心して。ちょっと思い込みが激しくて庇護しなければ!とか燃えてるだけだから」


「はあ・・・。なんかこう、ドラゴンへのイメージが崩れますね。悪いことではないのでしょうが・・・」


「だな。号泣しだした時にはどうしたらいいのか非常に困ったぞ・・・」


「どおおおおおおおこおおおおおおおだあああああああ」


「もしかして今の爆音がそうですか?どう聞いても殺しに来てる追手としか思えませんが・・・」


「そうだな。悪い奴じゃないんだけど、聞いての通りちょっとあほなんだ」


呼びに行くのもめんどくさいので火の魔法を空中で爆発させる。ほとんどまたずにフィードが到着した。


「ひどいではないか俺を置いていくなんて!」


「あら失礼?守るなんていうのだから、当然ついてこられると思っていましたわ」


「ぐぬ・・・。きゅ、急だったからついていけなかっただけだ!準備さえ終わっておれば・・・ごにょごにょ」


「あらあら?あなたの敵は準備が終わるまで待ってくれるの?真に親切な敵ですこと」


いかん、すでに蒸気吹き上げてる。こいつ口弱いくせに、沸点低いしほんと大変だな!


「イレーネさんやめてください。マジデ。こんなところでおっぱじめられたら、うちのメイドも家も吹っ飛びますよ?フィード、お前はここに何しに来たんだ。喧嘩しに来たんなら帰ってくれ」


ちなみにうちの連中は俺を盾にして隠れている。いい加減慣れたので頼られているのだと補正をかけておこう。


「すみません。お恥ずかしい・・・」


「ハッ・・・ち、ちちち、違うのだ!俺はそなたたちを守ってやろうと思って!」


手遅れ感すげえ。後ろの方は隠れてにやにやしているので、実は皆ふざけているだけだがフィード君はめちゃくちゃ焦っている。なにせ一歩踏み出すとみんな纏めて3歩下がるからな。完全に怖がられたとしか思えないだろう。3歩ぐらい進んだところでショックを受けてうな垂れてしまった。


「違うのだ・・・怖がらせるつもりなんて・・・うっううっ」


しまいには泣き出しました。メンタルよえー。




結局うちの連中がなだめて何とか泣き止んだ。10mほどの巨大生物が、1.5mほどの人間に宥められ、あまつさえ男の子何だから気軽に泣いてはいけませんと叱られる始末。色々おかしいがそれで気を取り直すフィードが一番変だ。体のサイズと心の成長の差が激しすぎる。ドラゴンってこういうものなのかなぁ。

ばしっと叱ったリディのことを熱い目で見てる気がするので要注意だ。まあ襲い掛かったりはしないと思うのだが・・・。


皆に引越しが決まったことを告げ引越しの準備に取り掛かる。と言っても家ごと引っ越すので全員を家ごとかばんに入れるだけなのだが。


「おまたせ、さあいこうか」


「待て待て待て待て!なんだその道具は!?」


「便利で良いだろう?このオリヴィアの力あってのものだけど大体のものはしまえるんだぞ」


「俺よりでかい家がそのかばんに入っただと・・・?な、中のもの達は無事なのか!?」


「当たり前だろ?身内を無事じゃなくするもの使うわけないじゃないか」


その後もフィードは家が建ってた場所をボーっと見ていた。


イレーネさんとゴルラドも事前に説明してあったとはいえ驚いたみたいだ。


「いやはや、言われてはいても実際に消えてなくなると驚きを隠せんな」


「そうですね。一度ぐらい私達も入ってみたいですね」


「あとでならいいですよ。じゃあ使い立てて悪いけどさっきのところまで頼むよ」


「まかせるがよい。ほれ、行くぞフィード」


「・・・」


フィードはゴルラドに呼ばれても固まったままだった。そこまで衝撃だったんだろうか。結局イレーネさんに殴られて正気を取り戻し、もっと優しくとかぶつぶついいながらゴルラドの後に続くのだった。



家はドラゴンたちの希望通り集会所?に、ぽんと置いた。目が点になって固まった奴がいっぱいいて、とても面白かったよ。ただこの場所、川がそばにないので排水用の道を作らないといけない。それを土魔法で掘るのだけがめんどくさかった。何せ川までがかなり遠いので土魔法が使える俺達3人がかりでやったのに、3日もかかってしまった。まるっと山を下らないといけないのが大変だった。

たくさんいるドラゴンに手伝ってもらおうと思ったんだが、彼らってすごい不器用何だよね。出力はでかいんだけど、せいぜい風呂とかの生活排水流すためだけなのに直径5m以上の穴は要らないわ。どんだけ大量に流すんだよ、ってね。しかも5mの均一な穴ならともかく、その時その時でサイズがコロコロ変わるから始まってすぐに首にするしかなかった。


風呂は大好評だった。どのぐらいかと言うと全員が毎日入らせろというので、新しい大浴場を新設する羽目になるぐらいだ。問題は風呂釜は作れても大工がいないので屋根が作れないんだよね。木ならそこらへんにたくさん生えてるんだけどね。まあ多少雨が降ったからって気にする連中でもないので、風呂釜が忽然と存在すると言う不思議空間が出来上がった。それが変だと思っているのは俺達だけなんだけどね。


さてさて、想定より話が大きくなってしまったが、楽しく暮らしていけると良いな。

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