表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/82

48話 スパルタ

二人がレベル30になったところで今日のPLは終了。ステータスで言うと280前後になる。前に出てきた魔物で言えばアッシュウルフなどがパーティを組めば倒せるだろう。まあまだレベルが上がっただけなので戦闘能力自体はかなり低い。あがったステータスを体になじませ、戦闘技術のほうを磨いていかないとな。


とりあえず二人を連れて家に帰る。今度はアイラとオリヴィアの二人がリディとイラリアの二人を連れてPLに行く。こちらは俺と違ってレベルが見えないのでそこそこのところで切り上げてくる予定だ。


ちなみにイラリアは長身の女性でなかなかスタイルがいい。本人曰く無駄にでかく痩せ過ぎており胸がないのが悩みだそうだ。3重苦ですと泣きそうな顔をしていた。この世界では太っている=裕福ということなので、この世界の常識に照らせば彼女は美しい女性ではないということになるらしい。また身長が高い女性は男のプライドに障って出世しにくく、胸はまあ巨乳信者が多いらしい。前の世界でならモデル体形と言われさぞもてはやされたことだろうが、所変わればって奴である。

まあ奴隷になった時点で太る余裕などは無いので皆して痩せているわけだが。


少しの休憩を挟んだ後レアとリナは家事をしに一旦家に入った。女性四人組みが戻ってくるまでの間は男連中の防御訓練だ。

ザウルは元々冒険者をしており目が出なかったため飲んだくれていたら奴隷になってしまったらしい。わざわざ本人に確認は取っていないが眼によるとそういうことなのでアホだなーと思いつつ酒は飲ませないようにしようとこっそり心に決めている。


Dランクぐらいの実力はあるため、加減しながらセルブロと戦わせて見た。

セルブロは必死にガードしているが動きがオーバーなため隙がかなりでかい。だがセルブロは鍛冶で相当の経験値を稼いでいるため一人だけレベルが25もある。そのステータスでもって無理やり動いて何とか守っている感じだ。ザウルは17なのでステータスの差はそこそこあるのだが、戦闘技術の差もでかいので終始セルブロが必死に守っている状態だった。


「ザウルは本当、レベルさえ上げればもうちょっと上のランクにいけたのにな」


「ご主人様の話を聞くに大分もったいないことをした気はしますが・・・結局の所将来性は怪しそうなのでご主人様に出会えた幸運で帳消しではないでしょうか?」


奴隷から解放しても相変わらずご主人様呼びが皆して抜けない。何人かは止めるつもりも無いようだ。遠慮は結構なくなってきているからこのままでいいのかね。


「まあそうなるように頑張って鍛えよう!じゃあ攻撃するから頑張ってガードしてね」


「え”ご主人様の攻撃を!?まだ私にははや」


「いくぞー」


「ちょ、まっ」


俺が持ってるのは木の枝だし、かなりスピードは加減して振った。ただし剣術スキルを思いっきり乗せて打ち込んだのでザウルは一本もとめられなかった。ザウルはびしばし木の枝で打たれ蚯蚓腫れがたくさん出来ましたとさ。その代わりに剣術スキルのレベルが2になったのでめでたしめでたし。


なぜかセルブロに怯えられたので不本意ながら途中で終わりにした。レベル3になるまで頑張りたかったんだけどな。スキルレベルが上がったことは喜ばれたが、今日はもう勘弁してくださいと泣かれた。解せぬ。




四人組はお昼時になって戻ってきた。レベルは23と双子に比べるとあまりあがっていなかった。やはりスパルタ教育過ぎたかも知れぬ。お昼を皆で食べ、午後はザウルとセルブロのレベル上げに出発する予定だ。


お昼の用意は双子がしてくれる。四人組が戻ってきたため材料調達は俺の仕事になり、今日の昼も川魚を要請された。珍しさで注文してくるのはいいのだが飽きるまで毎日川魚が続くのだろうか。俺が材料調達している間は男女四人に体力をつけるための持久走を課した。無駄に荷物をしょわせてノンストップで走り続けさせた。男は男、女は女で庭を周回させ、回数で負けたほうには罰があるから楽しみにね!って言ったら青い顔をしてお互いを見やり猛ダッシュしていた。そんな全力で走り続けて最後まで持つんだろうか。


のんびり川で魚を取り、香草の類を採取し、果物を取って家に戻ると庭に死体が4つ出来ていた。話を聞くに最初に張り切りすぎて全員体力が持たなかったらしい。


「で、負けたのはどっち?」


ザウルとリディが負けたらしい。俺が聞くと同時に顔を逸らしたからすごく分かりやすい。


「楽しみにしててね!」


ガッツポーズをとるセルブロとイラリア、反対に絶望でうな垂れる負け組み(ザウルとリディ)


のんびりと昼食を取っていたのだが、その席で俺のスパルタに対しての双子からの吊るし上げが始まってしまった。


「私たちは素人なのにいきなりはひどいと思いませんか!」


「最初の戦闘といえば私はコボルドでしたね。20匹ほど続けて倒した覚えが・・・」


「俺は走る前に枝で完膚なきまでぼこぼこにされました」


なんだか旗色が悪い。一通り俺のエピソードが出たあとじろっと見られる。


「どうお考えですか?」


皆してニコッって微笑むのはやめて欲しい。怖いから。よく考えて答えないと、変な答えを返したら恐ろしい未来が待ったいる気がする。


「えーっと早く強くなった方がいいかなーって。ほら危険な世界だし、レベル上げなかったばっかりに傷つくとか死ぬなんてことあっても嫌じゃない?」


むむむって感じで何人かは俺の言うことに一理あると思ったようだ。こないだ誘拐されたばっかりだしね。


「危険な森だからこそ早いレベル上げは必要ですもんね・・・」

「ぐぬぅ、分かりました。ご主人様のスパルタに負けないようにします!」


ふう。なんとか逃れたようだ。物分りのいい人ばかりで助かった。


その後は雑談にシフトしていった。途中でリディとイラリアのPLに話がいった時は双子の目線が怖かったが、レベルの違いを説明すると何とか落ち着いてくれた。代わりに他の四人からの目線が厳しくなった気がするが。


一応食休みをして、その後男二人を連れてレベル上げに行く。ザウルがいることだし、方針は前と変わらない。敵の前に放り込んで防御は俺の障壁が担当して戦わせる。


ザウルはやはり臆することなく戦えているが、セルブロの方はかなり腰が引けている。双子みたいに悲鳴を上げることはさすがにないが、振った剣にぜんぜん力が入っておらずかすり傷にしかなっていなかった。


そんなセルブロも3戦ほどこなすとまともに戦えるようになった。やはりダメージを一切受けないというのは安心できるようだ。ただ少し突っ込みすぎになっているので、マージンをとった上で障壁をはずした戦闘訓練もしないとな。俺がいないときに戦ってあっさり死ぬなんてことは勘弁だ。


セルブロが32、ザウルが30になったところで今日のレベル上げはお仕舞いとなった。この世界のレベルは加速度的にあがりづらくなっているのが良く分かる。ザウルは13レベルあがったが、セルブロは7だ。これから先はもっと上がり辛くなるだろう。


帰り道では目をつけておいた薬草を摘んでいく。俺が一番最初にお世話になったやつだ。一応毒、しびれ、睡眠と3つそろえた。今日使えないとだめになりそうだから量自体は少しだけど。


俺と同じ方法で全員に耐性スキルをつける。さすがに始まってしまえばスキルの獲得は早く神様に感謝の気持ちでいっぱいだった。ただ始まるのに猛烈な時間がかかったのは言うまでもない。みんなしてびびって拒否の姿勢だったからな。そして睡眠は全員耐えられずに寝た。睡眠だけ後回しにして風呂はいらせておいてよかった。念のためということでジークの部屋でやっていたので、今日はこのままここで雑魚寝だな。一応毛布だけかけて、おやすみなさい。

帰省のためこの投稿で今年は終わりになります。詳しくは活動報告をご覧くださいませ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ