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氾濫を事前に叩く!

シノアリスガチャ渋すぎ……運が欲しいですね


視点変更があります


真尋→ブリュンヒルデ→真尋



「うっひょー!兄ちゃん凄えぞ!」

「うん、身体剥き出しのまま空を飛ぶのは初めてだよ」

「丁度風が涼しいですね」


普段見上げている、魔素の森の20メートル越えの木のさらに上空。

ヒルデの背中に乗った僕たちは急いで水場の方に向かって行った。


今回の戦闘はヒルデが一人でやりたいということだったので、僕たちは本当にただの観戦客。

と言っても全く心配なんかはしていないけど。

何せ老竜と言っても良い年齢の、かなり強いヒルデだ。

この程度の氾濫なんかに負けるはずがない。


ヒルデは張り切っているようで、ものの数分で僕たちが見つけた水場の上空まで到着した。


「うわっ……」


僕たちは眼下を捉え、思わず溜息をもらしてしまう。

下にいるのは水場の全面に広がった、魔物達の群れ。

しかも数百じゃ効かない、数千を超える数の魔物がこのように一度に集まっている光景はなかなか見ることができない。

眼下に広がる魔物達が黒色の絨毯のように波打って見えた。


僕たちは魔物達がいる水場から少し離れたところの木に降ろされた。


「ここならよく見えるであろう。すぐ終わらせて迎えに来よう」


そう言ってヒルデは魔物に向かって行った。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



ざっと見て5000、いるかいないか程度か。

ゴブリンが一番多く、ウルフにスライムなどが続いておるな。

この感じだと下級氾濫だろう。


氾濫にも、対処しやすい弱いモンスターから成り立つ下級氾濫と、対処が困難な上級氾濫の二種類がある。

今回は魔素の森での氾濫ということで、少しの心配はしていたものの見た感じだと浅部で起こった氾濫だったからこの程度の氾濫に終わってしまったのだろう。


私はしばらくの間氾濫の様子を観察し、ひとつ大きな個体を見つける。

むっ、オーガがこの氾濫の指揮官か。

確かにあの個体ならばこの氾濫においては指揮官として成り立つであろう。

ルドル少年が逃げ帰ってきたのは正解だったな。

アレは現在のルドル少年では少々手に余る存在だろう。


ふむ、オーガもじっと私を見つめているようだが、何も攻撃はしてこんな。

同じ魔物と勘違いしておるのか、はたまた上空への攻撃手段がないのか。


どちらにせよ、このまま旋回していてもマヒロ達を暇にさせてしまうだろう。

早々に片付けてしまおう。


旋回をやめ、口の中に息を貯める。

閉ざされた口から緑色の光が隠しきれないほど溢れ出る。


これだけの個体数に差があるのだ。まずは間引きをしなければな。


ある程度魔力を込め、咆哮と共に溜めた息を一息に吐き出す。

その瞬間、戦場に竜巻が5本舞い上がった。

竜巻同士が絡み合い、魔物達は逃げ惑うもすぐにその荒波に飲まれ遥か上空に飛ばされ消えてゆく。


私が作った竜巻はただ敵を吸い込むだけでなく、中に入ったものを問答無用で風の刃により切り刻む。

今回は撃破数を意識したため一つ一つの竜巻に見た目以上の破壊力はないが、この氾濫の魔物程度なら変わらず肉片まで切り刻んでくれるだろう。


しかし、思ったよりも数が多いな。

そう思った私は更に10個、竜巻を戦場全面に展開した。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



僕たちは眼前の戦場を見て、目をあらん限り見開いた。

戦場が覆い尽くされるほどの竜巻の量もさることながら、その破壊力もまた感嘆の息を漏らさずにはいられない。


竜巻に巻き込まれていく魔物達に与えられるのは、ひとつの例外もなく死という現実のみ。

最初は綺麗な翠松色をした竜巻も、今は魔物の血で真っ赤に染め上げられている。

多分竜巻の中でも攻撃が仕掛けられていて、所々に飛ぶ肉片は紛れもなく魔物達のものだろう。


10分以上、戦場を蹂躙する竜巻を目に焼き付けた頃、ようやく竜巻の勢いが収束していった。

血に染まり、魔物の死体が各所に積み上げられた戦場にヒルデが降り立つ。

その姿は凛と佇む戦場の死神のようで、見惚れるほどに美しかった。

竜だけど。


ヒルデが戦場を歩いていく。

ひとつの積み上げられた死体の山の前に立ち、じっとそこを見つめている。

どうしたんだろう、と見ていると死体の山から一体の魔物が飛び出した。


あの竜巻の数で生き残っていた魔物がいたなんて!


「あ、あいつだよ!俺が見たっていう指揮官。よく見たらオーガじゃねえか!」

「オーガだって?」


オーガと言えば、人型の魔物の中でも上位の部類に入るミノタウロスとも引けを取らないような魔物だ。

その容貌は正に鬼といった具合で、体長2メートル以上で、ガチガチに張りつめられたような筋肉が体全体を覆っている。


そんな魔物でも、やはりヒルデの敵ではなかった。

自慢の力を発揮し、何も動きを見せないヒルデの鱗にパンチを繰り出す。

ギギギ、と岩をも砕く拳とヒルデの鱗がぶつかり合い本来ありえないような拮抗を見せる。

いや、ヒルデは何も気にしていない様子だから、本当にレベル差が有りすぎるみたいだ。


オーガは攻撃が効かないとわかると即座に後ろに距離を取る。

しかし、敵の構えを待つ必要もないヒルデの鉤爪がついた腕がいつの間にか振り抜かれていた。

その腕が生み出した風圧が後ろに散らばる死体を揺らしていく。

オーガもこれには耐えきれず、断末魔の叫び声を上げながら、オーガの身体は数片になった。




聞いてください!iPhone7に遂になりました!

いやー、バッテリーが長持ちするっていいなぁ。



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