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君の名前は

今日は体育祭です……昨日は遠足だったしモーマンタイ



「で、結局そいつ飼うんでしょ?名前はどうするんだ」


ルドルと朝の運動をしていると、そう言われた。


「……名付け忘れてた」

「おいおい、流石にそれは可哀想だぜ。兄ちゃんが決めろよなー」


そう言われてもね。

僕にネーミングセンスなんてものあるわけないし。

周りを優雅にすいすい〜っと飛んでるのを呼ぶと、すぐに肩に止まってくれた。


「君の名前を決めなきゃダメなんだけど……何がいいかなぁ」

「キュイ?」


まあ当然問いかけても分かるはずもなく。

二人で首を傾げていた。


「ポチ……ダメだよね。犬じゃないし、かっこよくない。じゃあ、アレキサンダーもダメだよねぇ。どうしよっか?」

「キュ、キュー」


その後も適当に思いついた名前を挙げていくけど全部この子は脇腹を蹴ってきた。

生まれたばかりだけど、子供とは言え竜だし僕の言ってること理解できてるのかな。

あと、地味にお腹痛いからやめて。


「よし、安直だけどフウにしよっか。……おお、大丈夫なんだ。じゃあこれから君はフウだよ」


顔をすり合わせてると、チロチロと小さな舌で顔を舐めてきた。


「あはは、くすぐったいからだめだよ」

「兄ちゃん、今日の探索はどうするんだ?」

「勿論今日も行くけど、なんで?」


当たり前のことを聞いてくるルドルに疑問を感じた。


「だってそのフウだっけ?そいつのこと今も親は探してると思うからさ、見つからない方がいいなーって」

「そんな森の中で見つけるなんて不可能でしょ。そんなことで僕のレベルアップを遮られることの方がやだな」

「そんなことって……まあオレは兄ちゃんについて行くだけだからな。じゃあ今日も探索はするってことで」


朝の運動をしていると「ご飯ですよー!」とベランダから顔を出してサーシャが呼んだ。

家に戻り、冷えたタオルを首にかける。

あー、涼しいなぁ。

家の中にいると、特に夏は外に出たくなくなるよね。


今日の朝ごはんはベーコンと目玉焼き、後はパンというジブリの火の悪魔が作ってそうな朝ごはんだった。

勿論美味しく頂きました。


その時驚いたんだけど、余分に用意してあった目玉焼きやらベーコンやらをフウも一緒に食べてたんだよね。

サーシャに聞くとどうやら竜は雑食らしい。

てっきりお肉しか食べないのかと思ってたけど違ってた。


「じゃ、今日も探索行きますかー」


お腹も膨れて準備できた僕たちは、また探索に乗り出した。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



今日はレベルアップも目的だけど、他にもう一つ、以前言っていた水場を探していこうという話になった。

だから普段、家がある地点からさらに浅く、街道に向かって探索を行なっているけど今回は横ラインで攻めて行く。


と言っても森の中に水場があるかは正直半々なんだけど、川は有るだろうからそこを見つけるのが第一かな。

そこから沿って歩いていけば何かしらの出会いは有るだろうし。


50分ぐらい歩いて、一旦休憩を取ることにする。


でこぼこで道無き道ばかり歩いているから全然進めている気がしない

何より暑いから気が滅入るし

本当、魔法鞄(マジックバッグ)の容量が大きいのを買っといてよかった

水の残量気にしないで、好きな量使えるからね


最近はルドルのアドバイスで、長袖だけど通気性のいい軽装備で探索に来ている。

だから外で水を被ったら通気性を潰すことになるし、服の中が蒸し風呂みたいになるから流石に水浴びはできないんだよね。


森の中は魔物以外にも恐怖が沢山ある。

まだ見てないけどハブや、蚊なんかも大変だよね。

今は魔力を纏ってるから平気だけど魔力がもし切れたら多分蚊に刺されて大変なことになってると思う。

後は方向感覚もかなり乱れる。

そりゃ森は木がどこにでも生えてるから、かなり道に迷いやすいのは当たり前だけど実際に探索しているとたまに怪しくなる時がある。


あとは、魔力が体温の調節もしてくれたら最高なんだけどね……


「兄ちゃん、そろそろ進もうぜ」

「そうだね」


僕たちはまた探索を再開する。

今日はお昼も帰らずに探索するため、弁当を準備している。

これで今日の探索範囲は大幅に広がった。

ただ、確かなのはそれでも僕たちが進むのはこの魔素の森からすればあまりにも狭い範囲だって言うこと。

これ以上の範囲に行こうとすれば、それは探索が夜まで伸びるってことになる。

夜目が鍛えられてない僕が森の夜を彷徨ってるのは流石に危険だろうから、まだそういうのはしたくないけどいずれはするんだろうね。


結局今日は行きに4時間、帰りに4時間というこれまでで一番の探索を行なったけど歩いた範囲で水場を見つけることはできなかった。


しかも何故か魔物に出会うことが少なく、僕のレベルは今日も上がることはなくイライラとした気持ちのまま僕たちは帰宅した。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「それはお疲れ様でした。そんな日もあるかと思います」

「サーシャも大丈夫だった?」


愚痴を話しながら晩御飯を食べる。

本当にサーシャたちが居てくれて助かってる。

一人だったらこんなに異世界生活がスムーズにいってなかっただろうし、疲れた身体でご飯も炊いたりしなきゃいけなかっただろう。


探索についてもルドルがアシスタントとして居てくれるから多少の無理はできる。

僕一人だったら安全策をとってまだレベルをあげてなかったかもしれないし、まず情報がないからもっと慎重になって居たはずだ。


「はい。ルドルが考えていた風竜との遭遇もありませんでしたし、フウが暇な時相手をしてくれていたので退屈はしませんでした」

「そう、フウは良い子だなー」

「キュイ?」


はあ、やっぱりこの毛並みは良いね。

いつまでも顔を埋めていたい。



ドシンッ!!



食事をしていると突然大きな音が、家の中に響いた。

何かが落ちたような、そんな音。


「な、なんだ?」

「分からないけど……外で何かあったのかな?」


明かりを持って四人で外に出る。

家、大丈夫。倉庫、問題なし。広場、異常なしっと。


取り敢えずバリアの中で何かが起きた訳じゃなさそうだ。


「あ、此処です!」


僕がチェックしてる間にバリアの中から外が何か変わってないかを見てもらっていたら、サーシャが何かを見つけたらしい。

急いでそこに向かって行くと、数十本もの木をなぎ倒して地面に墜落している、竜の姿があった。






やっばい

書きだめがもう無いよー

五月中は毎日更新頑張るけど、6月は変わるかもしれないです


次回の更新は明日の10時です(^^)


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