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ドラクーエドリィⅡ ~としあきの遺産~  作者: 肉壁FIG
第一部 冒険への誘い
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33/43

ここまでのあらすじ

 夏の朝、中学生のまもる は一本の電話を受ける。親友であるとしあき の訃報であった。動揺を胸に抑えとしあき の家に急ぐ。道中、血が散乱したままの事故現場に行き当たりまもる は愕然とするのだった。


 としあき の葬儀の最中、まもる はとしあき とした約束を思い出す。それはもしどちらかが死んだ時は遺品となったパソコンのHDDを救出して破壊しよう、という冗談まじりのものであった。

 まもる は二階にあるとしあき の部屋を訪れたが、葬式の最中に遺品を持ち出すなどということは人倫にもとる行為であると気付き中止する。さりとて階下に戻る気も起きず、としあき の部屋に留まり亡き親友を偲ぶことにした。

 本棚を目を移すとTRPGのルールブックを見つけた。昔、としあき が音頭をとりTRPGをプレイした思い出が蘇る。あの時は全員が素人だったので散々な結果で終わってしまった。

 一人思い出に浸っていると、としあき の妹原田明日海が部屋に入ってきた。まもる はパソコンの件について原田明日海に話したが、原田明日海は生返事を返し、心ここにあらずといった様子で座り込んでしまった。

 まもる は不謹慎な言動を後悔しつつ部屋を出た。


 一週間後、原田明日海がとしあき のパソコンをまもる の家に届けに訪れた。原田明日海は事故当日の朝を語る。としあき はまもる の家に行く途中で事故にあったのだった。まもる はショックを受ける。

 原田明日海によるととしあき はパソコンで何かを創作し、その完成をまもる に知らせるため外出したのだそうだ。

 原田明日海はパソコンに入った兄の創作を見届けて欲しいとまもる に言い渡し去っていった。


 自室にとしあき のパソコンを持ち込んだまもる は悩んだ末、HDDの破壊を延期しパソコンを起動してみることにした。

 パソコン内部に入っていた創作物はとしあき が自作した3DダンジョンRPGであった。としあき の遺志を継ぎ、まもる はショートカットをクリックした。3DダンジョンRPGは最大六人の冒険者を作成し、モンスターが潜む迷宮を攻略するゲームだ。


 まもる はまず自分の分身となる戦士の「まもる」作成した。次に作成したのは「まもる」の相棒となる戦士「としあき 」だ。こうして二人は剣と魔法の世界へと降り立ったのであった。


 他に僧侶のブラウス、司教のジェラート、魔法使いのキンコ・ムーニャ。計六人の冒険者を登録し冒険が始まる。




 ここから先はまもる が冒険者達のゲーム内の行動を元に妄想した冒険録と、ゲームをプレイする現実世界のまもる の一人称の二部構成でお話が進む。




 冒険者達は酒場に集い、商店で武装を整え迷宮へと挑むが、三戦目のバンディットとローリングブッシュの猛攻により僧侶のブラウスが瀕死の重傷を負ってしまう。必死の逃避行の末命からがらが脱出する。


 金欠の冒険者達は格安だが雑魚寝の宿屋に泊まり極貧を凌ぐ。翌朝、戦士としあき は戦士まもる に秘密を打ち明けるのだった。

これで第一部冒険への誘いが終り、次回から第二部ブルーチケットを入手せよ!が始まります。


また申し訳ありませんが、2日に一回の更新を、日・火・金曜日の週三日更新に変更させて頂きます。

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