テイムとお風呂
こんにちは、しがないスライムです。
今僕は、カーバンクルのカー君と一緒に歩いております。ちなみにカー君は僕のテイムモンスターになりました。感想、言わせてください。
「……何でこうなったぁー!!!!!!!!!!」
仁義なきじとーVSじーの戦い(そこっ!名前ださっ、とか言わない!!)は何と一時間にも及んだ。(今考えると、何であんなに張り合っていたのだろう? と思わなくもないが、隣で機嫌良さそうにミカンのような物を食べているカー君を見ると、まあいいかと思えてくるから不思議だ)
んで、一時間たってちょっとお腹がすいた俺はカー君を見つめ続けながら、アイテムボックスからミカンのような物(長いのでここからミカンにしよう)を出し食べようとした。カー君はこの間ずっとこちらを見つめ続けていたが、ミカンを出したとたん大量によだれをたらしはじめた。
「……欲しいの?」
コクコク!
「あげようか?」
コクコクコクコク!!
めちゃくちゃ欲しそうだったので2、3個まとめて渡すとうれしそうに食べ始め、1分かからないうちに食べ終えてしまった。
「キュィー……」
とっても悲しそうで見ていられなかったので、追加で3個渡すと
いきなり……
《 カーバンクル(亜種) がテイム契約を求めています。テイムしますか? YES/NO 》
うおっ!! びっくりした……。
テイム契約? もしかしてテイム出来んの?!
そんなのYESに決まってんじゃん!
《 カーバンクル(亜種) をテイムしました。 カーバンクル(亜種) をテイムしたことでエクストラスキル 『テイム』 を取得しました。テイムした カーバンクル(亜種) に名前をつけてください。》
「う~ん……カー君とか?」
「キュィ!」
……てな具合に、カー君をテイムしたわけです、はい。
ぐちぐち言っててもしゃあないし、食材探し続けますか。
さらに奥へとカー君と共に進んでいくと湖にでた。
「よし、これで水は確保できるな。魔物の気配は……ないな。うん、カー君! 水浴びしていいよ!」
さっきから湖と俺を交互に見つめてはそわそわしているカー君にオッケーを出すと、待ってました! とばかりに湖に飛び込んでいくカー君。 うん、かわいい……。
俺も水筒に水をいくらか汲むとアイテムボックスに放り込み、湖へとダイブした。
「くぅーーーーっ!!きもちーーーい!」
水に飛び込んだあと何をするでもなくプカプカと浮いていると、急に水が飛んできた。
「キュィキュィキュィ!」
カー君か。
やってくれたなお返しだ、とりゃ!
そんな風に水遊びをカー君と楽しんでから、俺とカー君はほら穴に帰ってきた。
進むこと20分。
「ほらっ、ここが俺の作った自慢のほら穴ハウスだぜっ!」
「キュァー!」
嬉しそうにはしゃいじゃってまあ。
「カー君、どの部屋がいい? 俺の部屋はこの1って書いてある部屋だよ。」
そう、部屋の入口のドア(トレントで作った)には木の実などを潰して作った塗料を使って番号分けしてあるのだ! 俺賢い!
「なるほど、隣の2の部屋がいいのか。このこの!うい奴めー。」
部屋も決まったことだし後は飯食って寝るか。
カー君は木の実でいいのかな?
「カー君、飯は木の実がいい?肉が…」
「キュィキュィキュィ!」
さいですか、木の実がいいわけね。速答しやがったよ、こいつ。
……まぁいいか。
俺はカー君に木の実を8個ほど渡すと、自分が食べるためにカー君と共に狩ってきた牛擬きを焼く。
普段ならここで終わりだが、今日の俺はひと味違う……。
何と調味料を使うのだ!
まあ焼いてる肉にオリーブのような実の汁(オリーブオイルと呼ぼう)と塩とレモンのような実(レモンと…略)の汁を垂らすだけなんだけどね。
待つこと10分。そろそろかなっと肉を、洗ったサーペントの皮で作った皿に移す。こんがり焼け……自重しよう。
後はオリーブオイルと塩とレモンをかければ……
完成!!!
うん、我ながらよくできた(汁かけただけだけど)。
《通常スキル 『料理(笑)』 を取得しました。》
…………馬鹿にしとんのかー!!!!!!!!!!!!
ええ、ええ、わかってますよ、調味料かけただけじゃ料理って言わないことくらいさ!! でも少しくらい見栄はらしてくれたっていいじゃん! 何だよ、(笑)って?!
……むなしい、食べるか。
「いただきます」
「キュィ?」
「ん? どうしたカー君。あっいただきますのことか」
コクコク
「いただきますってのは、まあ命をありがたくいただくってことだな。つっても魔物じゃわかんないか。」
「キュィィィキュァ」
「ははは、いただきますっていってんのか? 偉いぞ~カー君。」
そんじゃまあ食べますか。ガブリ……
うめぇぇぇぇ!!! 噛んだ瞬間口いっぱいに広がる牛肉のうま味! しかし調味料のお陰かくさみや脂っこさも押さえられており、さらには別の味を食べたいと用意したワサビ(のよ…略)につけると辛さが増え絶妙なハーモニーを醸し出して……
というように、しばらくの間カー君と飯の時間を楽しんだ。
「カー君! ……風呂に入るぞ!!!」
「キュィ?」
そう! 日本人の心、風呂である。部屋の一室の天井部に穴をあけ星が見えるようにしてあり、そこに石にかこまれた大きい風呂が用意されているのだ。
ポチャン……。
「ハァー、気持ち~……」
「キュィ~~……」
空を眺めていると、ふと前世のことを思い出す。いじめられて引きこもってた俺が今ではこんなことになってるなんて……思えば遠くに来たもんだなぁ。
いかんいかん、感傷的になってしまった。
ここはダンジョンなわけだしクリアすれば外に出て人間にも会えるだろう。この世界のこともここのダンジョンのことを少し知ってるくらいだし……人化のスキルも覚えなきゃなー。やることはいっぱいだ。
そんな感じに風呂で過ごす時間は過ぎていった……
「カー君、明日は食材探しした後俺は、スライム体から手を作って操れるようにする練習をやるから自由に過ごしといてくれ」
「キュィー」
「それじゃあおやすみ~」
「キュィ~~……ZZZZ」
ZZZZZZzzzzz……………
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カーバンクル種は基本的にテイムされることはない。
この世界で普通の人がテイムできるのはせいぜいオークくらいまでである。
だが例外としてテイムを生業としているプロ、いわゆるテイマーはオーガやトレント、テイマーの中でもごく限られたもので運の良かったものは、まれにドラコン種などのレアモンスター(カーバンクルもここに含まれる)を使役できる場合がある。
テイムした(もしくはテイムできる可能性のある)モンスターとは意志疎通ができる
ストックをためずに書いているので不定期更新になってしまい申し訳ありません