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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
番外編 初心者との接待デュエル
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番外編 005 初心者との接待デュエル

 大和はひっくり返りながら訴える。


「もう、本気出していい?」


 タートルはフリイヤと顔を合わせて「それなりにだったらいいんじゃないかな」と言う。


「なんだよそれなりだったらって」


 立ち上がりながらホエールにターンが終了したかを問う。


「ターンは終了しましたか? 初心者のホエール」


「うん。ターンエンド」


 今さら勝てるとは思えない大和であったが気合を入れてターンの始まりとなるカードを一枚デッキの上から引き抜く。


「俺のターン、ドロー!」


※現在のデッキ枚数。ホエールのデッキ枚数19。大和のデッキ枚数14。


 大和は手札を吟味して一枚のカードを召喚する。


「俺は柴犬鎧まるいちを召喚! 召喚コストは3。3枚のカードがデッキから休憩エリアへと送られる」


 自動で3枚のカードがデッキから休憩エリアに運ばれる。


※現在のデッキ枚数。ホエールのデッキ枚数19。大和のデッキ枚数11。


「それだけじゃない。俺は柴犬鎧まるいちの能力でデッキから他の犬カードまたはドッグカードを手札に加えるかそのまま召喚することができる。俺が手札に加えるのは、セイントドッグガール。そしてそのまま変幻召喚する!」


※現在のデッキ枚数。ホエールのデッキ枚数19。大和のデッキ枚数10。


 柴犬鎧まるいちのカードの上にセイントドッグガールのカードが重ねて配置される。柴犬鎧まるいちの体が光の粒子となって溶け人型の形を形成し犬の耳と尻尾が生えた美少女が現れる。


「セイントドッグガールのコストは9だが、柴犬鎧まるいちの能力でこのカードを素材とする変幻召喚の場合ノーコストとなる。さらにセイントドッグガールの能力発動。セイントドッグガールは場の犬もしくはドッグカードの数相手のカードを手札に戻すことができる。俺が手札に戻すのはミニチュワダックスフンドXYZケルベロス!」


 ホエールは「残念でした」と言う。なぜなら――、


「このカードは相手のカードの能力を受け付けません」


 大和は顎が外れそうになるほど呆気にとられる。


「強すぎだろそれ……」


 手札に武装カードであるボーンソードがあればこのピンチを打開できるだろう。だが残念ながら手札にボーンソードはない。


※現在のデッキ枚数。ホエールのデッキ枚数19。大和のデッキ枚数10。

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