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第6章 005 魔王の城

「セイントドッグガールの能力で場の犬もしくはドッグカードの数、相手のカードを手札に戻すことができる。俺が戻すのはスカルドラゴンとセイントドッグマンに装備されたクライヘルプランツ。いけセイントドッグガール、セイントアセンション!」


 セイントドッグガールが手のひらから光の粒子を放ちスカルドラゴンを手札に戻し、セイントドッグマンに装備されていたクライヘルプランツも装備が解除され手札に戻っていく。


「さらに手札からフォースカード、セイントスティールを発動!」


 セイントスティールの能力は場にセイントドッグマンとセイントドッグガールがいる場合に発動でき、相手の手札から1枚を休憩エリアへと強制的に送ることができるというカード。


「俺が選択するのは当然、クライヘルプランツ!」


 クライヘルプランツのカードが強制的に休憩エリアへと運ばれ、さらにセイントスティールの発動コスト5枚がデッキから休憩エリアへと運ばれていく。


※現在のデッキ枚数。魔王のデッキ枚数21枚。大和のデッキ枚数6枚。


 大和のデッキ枚数が残り6枚となってしまったが、場には3体のドッグカードが存在し相手の場にはカードが残されていない。


「ジャーマンシェパード鎧ララで攻撃」


 ジャーマンシェパード鎧ララが突進していき魔王へ体当たりしていく。


※現在のデッキ枚数。魔王のデッキ枚数16枚。大和のデッキ枚数6枚。


「セイントドッグマンとセイントドッグガールで攻撃! セイントファイナルフラッシュフレア!」


 セイントドッグマンとセイントドッグガールは手のひらに光の粒子を集中させ両手のひらを魔王へ向け光線を発射する。


「ああああああああああああ!」


 魔王は叫び声をあげ、魔王のデッキは尽きたのだった。


※現在のデッキ枚数。魔王のデッキ枚数0枚。大和のデッキ枚数6枚。


      〇


 魔王は敗北し女神の洗礼を受けていた。フリイヤの手のひらから光を浴び心ここにあらずといった具合だ。その様子にタートルは「魔王様」とおもたげに浸っている。


 これからどうなるかだ。魔王が敗北したことで小売店の店長のようなことになればきっとクライカードはこの異世界グランドジービアから消えていくだろう。そうなれば倉間大和というセイントカードで戦う勇者は必要なくなるだろう。

 魔王は力なくタートルに「あとは頼む」と声をかけ、大和には「もうクライカードを作ることはない」と言った。


 ドラゴンの尻尾を生やしたメイドの女悪魔たちが集まってきている。光を浴びる魔王は力尽きるように放心状態でありみな心配しているのだった。

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