第32章 004 ダークネスカード再び
大和は何を言えばリーシェルが止まるのか分からなかった。そんな課題を抱えながら一度大和は自分の魔王城に戻ることにした。
魔王城へと戻ってきた大和は謁見の間の玉座に座る。
「なんか、ここに座っていると、戻ってきた感じがする」
フリイヤはそんなくつろぐ大和にこれからどうするかを問うた。
「大和。これからどうするの? ダークネスカードが広がればデビルカードが広まっていたオーシャルのような状態になりかねないわ」
「そうなんだよなあ」
そう言いながら大和は両手を頭の後ろに組む。
「困ったなあ」
〇
大和一行はとりあえず町がどうなっているか探りに行こうとするも、急に冒険者達がこの魔王城を訪れた。ダンジョン感覚でここに来る冒険者が絶えないらしい。
大和は「俺、どうしよう」と狼狽える。
「俺は魔王だがこういう時、どうしたらよいか分からない、というか正体ばれる前に逃げた方がよいのか?」
リーリは大和の頬を触りながら「魔王様はここでゆっくり見物しているといいです」と言って、ドラゴンの尻尾が生えたメイドたちが大きな水晶玉を台車に乗せて持ってきた。
「なんだそれは?」
その疑問に答えるのが楽しいのかリーリは笑顔で答える。
「これで見物するんです。楽しいものが見れますよ」
どうやら水晶玉は冒険者たちの様子を映し出すらしい。大和はダンジョンの仕事をする悪魔たちを初めて見物することになる。
「……じゃあ、見物することにしようか」




