第28章 002 魔女の調査
タートルがデビルカードについて語る。
「デビルカードは悪魔の力そのものですからね。召喚するのも悪魔ですし。契約を交わしたというのは確かに考えられますが……」
大和は瞼の上に乗せていたタオルを取ると王のオッセル・カーラジンを怪しむ内容を語った。
「王であるオッセル・カーラジンはデビルカードの問題を問うと、魔王を倒すのかという問題に置き換えた。魔王ライオウが悪いように話していたが、流通に関しては絡んでいたが作ってはいなかった。つまり魔王にデビルカードの全責任を押し付ける王も怪しいということだ」
タートルは腕を組む。
「つまり、デビルカードの問題は王も絡んでいる。国がかりでデビルカードの流行を起こしていたのかもしれないということになりますね」
これからどうなるかだ。魔王ライオウは表沙汰では悪役だが、彼はデビルカードの流通を止めてくれると言っていた。そうなれば後は作っている工場が問題となる。
ルシウェルは「破壊しますか?」と問う。
大和は「何を?」と、問いを問いで返す。
「工場をです。物理的に作れなくすればいいのではないでしょうか」
「それはやめた方がいい。この国から追われる身になるかもしれないぞ」
ホエールはオポールという柑橘系のジュースを飲みながら「どうしましょうね」と呟いた。
〇
単独で魔女たちを探りに向かったルシウェル。何故デビルカードを作らなくてはいけなくなったかを調査しにいったのだった。
ルシウェルには天使の力が宿っている。そのため光になることができる。これは探りを入れるには持ってこいな能力となる。
彼が探りに行ってから一週間が経った。この間にも大和は町でデュエルを行っていた。デビルカードを使っている者とデュエルを行っていることで町民からは冷ややかな目で見られることもあった。
大和は白い召喚板を装着し、町で倒れている褐色肌の少女に手を差し伸べデュエルに誘った。
「俺とデュエルしろよ」
その手を取り立ち上がると、左腕に装着した黒い召喚板に40枚のデッキを装填した。
大和も白い召喚板にデッキを装填する。二人のデッキは自動でシャッフルされた。
「君の名前は? 俺は倉間大和」
「ホウガン・バレット」
町民たちから冷ややかな目で見られながらも大和はにっこり笑った。
「真剣勝負だからな」




