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第25章 004 デビルカード

 魔王代行リーリが目を闇にやられ動けなくなっている剣士に声をかける。


「怖いでしょ? 何も見えないのは」


 声がした方に剣を振るうも当たらない。

 リーリが悪魔の尻尾で剣士の頬を撫でる。


 剣士は自分の周りに無造作に斬りかかるも一撃も当たらなかった。

 弓使いが剣士を援護しようとリーリに狙いをつけようとするが自由に宙を動き回る彼女に狙いが定まらない。


「撃っちゃっていいのかな? 下手したら剣士の僕ちんに当たってしまうかもよ?」


 リーリの言葉通りで弓使いは矢を放つことができない。

 男の僧侶の仲間が「術を解きます」と言うも、僧侶に黒騎士が襲い掛かり呪文を唱えることができない。

 弓使いは撤退を指示した。


「撤退だ! 撤退ー!」


 目をやられた剣士の腕を掴み弓使いは「間違えて斬りつけるなよ」と言い城から撤退していく。

 リーリは「もう行っちゃうのー?」と退屈そうに呟いた。

 黒騎士のレンダは声を上げて勝利の雄たけびをあげる。


「我らの勝利い!」


 黒騎士たちや悪魔たちが「おおお!」と声を上げる。


      〇


 隣国に着き近くの町に入るとすぐに異変が目に入った。黒い召喚板を左手に装着した者たちが泥酔したように町の中で転がっている。


「ルシウェル、この状況を説明してほしい」


「はい。魔王様。現在この国では国民がデビルカードの流通によりデビルカードの毒にやられている状況であります」


「毒とは?」


「はいクライカードでもあったように精神異常をきたし、血の涙が出るなどの作用があったように、デビルカードでも同じように精神異常をきたして血の涙が出る状況であります」


「いや、それにしたって……」


 あまりにひどい現状であった。浄化をするにしても数があまりに多すぎる。町の中がデビルカードに侵された者で溢れかえっている。

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