第19章 005 少年の城
フリイヤの浄化を受けるヒーリン。そして彼女からダークネスカードのデッキを受け取る大和。
「約束だから、このカードは没収する」
浄化を受けながらフリイヤは何故ダークネスカードを奪うのかを説明した。このカードを持っていると精神に負担がかかったり異常が見られたりし、体調にも変化が起こる。分かりやすい例では血の涙が出ることなど。
ヒーリンは大和に「あなた、優しいのね」と言って笑顔を見せた。
「別に、そんなことねーよ。それよりも……」
辺りを見回してリーリの姿を探し出す。すると、あの女狐めがくじ引き屋の前で十代の男の子に対して「くじで当たったカード見せて」と言って近づいている。
大和はリーリの頭をはたき男の子から引き剝がす。
「あーら魔王様。もしかして、嫉妬しちゃった?」
「するわけないだろ。頭がおかしくなる。それよりも、見つけたんだって? リーシェルの根城を」
リーリは敬礼のポーズをとり「はい、見つけたであります」とふざけた態度で報告する。
〇
王都から見ると南の町にあるサーバーマリンという町に建っている古城。沿岸の町だが海から離れた場所に建っている。
大和は「それで、どれくらい人が集まっているんだ?」と問う。
「それがですね。リーシェルと3人のゆかいな仲間たちを外すと、まだ10人くらいしか集まっていないんです」
「そうか、もう10も……」
顎に手を当てて考え込む大和。大和は質問を続ける。
「リーシェルの仲間たちもダークネスカードを使っているのか?」
「いいえ、使っていないみたいですよ。カード自体あまり使っていないみたいです」
「そうか、ありがとうリーリ。いい仕事だ」
リーリは頭に手をのせて舌を出す。
「なんだその反応は。こっちの反応に困る」




