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カイル(再び)

カインの街から、王都に向けて旅立ってから2日経ち、響子達は、その日の野営の準備をしていた。

薪を拾ったり、食事の準備をしたりして、それぞれが、各自の仕事をこなしていると

1台の馬車が、通りがかった。

その馬車の御者をしていた男と隣に座っていた女の子は、響子達の近くで野営を始めた。

馬車には、幌が掛かっていた為、荷物が見えず、商人か旅人の判断がつかなかったが

気にすることなく響子達は、野営の準備を進めた.

食事の支度も終り、皆で食事を始めた頃、馬車が2台通り、同じ様に響子達の近くで

野営を始めた。

響子達は、食事も終り、火を囲んでのんびりしていると、御者の横に乗っていた女の子が

こちらを眺めていた。

響子は、目が合い、手を振って見たら、女の子が、声を出さずに口だけを動かして

伝えて来た。


「た・す・け・て」


響子は、思わず驚きそうになったが、グッと堪えて仲間に小声で伝えた。


「リリ、あの子、助けてって言って来た」


「え!」


「本当ですか」


「間違いないよ」


「わかりました」


リリは、返事をすると、皆から離れて、オトヒメとオトハに

女の子の事を話しをした。

3人は、話し合うと頷き、響子達の所に戻って来ると

チャム達を呼びだし、女の子の事を話した。

チャム達の目が一瞬険しくなったが、オトヒメから、何かを聞き、頷くと

行動を始めた。


チャム達は、辺り一帯を使った追いかけっこを始めた。

暫くは、色々な所を走り回ったりしていたが、不意にアロマが、

助けを求めた女の子に近寄り、ぶつかった。


「ごめんなさい!」


アロマは、ぶつかった事を謝り、女の子の手を引いた。


「今、助けるね」


女の子は、何が起こったのか分からずも、アロマに従い付いて行った。

女の子が、逃げた事に気付いた男が仲間達に声を掛けた。


「チッ、逃げやがった。

 おいっ、てめえら出て来い!」


そう言うと、幌の中から、男達が6人出て来た。


「おい、姉ちゃん、その子を返しな」


「嫌です」


「なら、力ずくで奪うぜ」


そう言って、男達は襲って来たが、走り回っていたチャム達が、

突然現れ、男達を無力化した。


「響子さん、終わったよ」


チャムが笑顔で言うと、後ろにいた馬車が逃げようとしたが、

オトヒメ、オトハ、リリが、捕らえて馬車を止めた。

女の子は、響子達にお礼を言った。


「助けて頂き、有難う御座いました。

 私は、カインの街の領主、スティーブ カインの娘、ラウラ カインと申します」


「私は響子、宜しくね、

 ところで、どうして捕まっていたの?」


「はい、良くは分かりませんが、彼らは、海賊だと言っていました」


「え!」


響子は、驚いたが、捕らえた男達から聞く事にした。


「シャドウ、男達の尋問を、お願い、

 彼ら、海賊らしいから」


「了解した」


シャドウが、尋問の為に2人を連れて行こうとすると、シャドウの後ろから3人が付いて行った。

その光景を見ていたクリスが言った。


「親鳥の後ろをついて行く小鳥・・・」


すると、オトハが言った。


「でも、5歳、6歳の子に捕まり、尋問を受けに付いて行くおっさんってシュールですね」


「・・・・・・」


リリが、冗談を言う姉たちを窘めた。


「姉さん!」


尋問が終わり、響子は、シャドウに聞くと、響子達が洞窟を襲撃している時に

彼らは、街中にいて、領主や港の動きを探っていて、

海賊が捕まった事を聞いたらしい。

それで、領主の娘を攫い、逃げて来たとの事だった。


響子は、カインの街に戻る事を皆に告げた。

翌日、海賊が乗っていた馬車でカインの街に向かった。

1台の馬車に盗賊達を押し込め、魔法で眠らせておき、

残りの2台に響子達が乗った。


それから、数日後、響子達は、カインの街に戻って来た。

響子達は、その足で領主の館に行った。

館に着くと、響子は、ラウラを呼び、2人で館の入り口に向かうと

それを見ていた兵士が館の中に入り、領主を呼んできた。


「ラウラ!」


「お父様!」


ラウラが、居なくなり探していたが見つからなかったが

帰って来た事にカイン夫婦は、安堵し、娘を抱きしめた。

領主は落ち着き、娘から事情を聞いて、響子の元に来た。


「響子殿、街の事といい、娘まで助けて頂き有難う御座います。

 今日は、私共の方で宿をとりますので、お寛ぎ下さい」


「わかりました。

 それから、捕まえた海賊の残党は、どうしますか?」


「その者達は、私が引き取りますのでご安心ください」


響子は、海賊の残党を領主に引き渡した。

その後、兵士によって、宿に案内された。


響子達は、宿に泊まった。

翌日、響子達は、領主の館に顔を出した。


「響子殿、昨日は、ありがとう。

 これは、お礼だ、受け取ってくれ」


「有難う御座います」


響子は、金貨を受け取り、無限収納に入れた。

その後、雑談をして過ごした。

響子達は、カインに戻って来てしまったので数日間は、この街に滞在する事を決め、

その事を、領主に告げた。


「響子殿、宿の代金は、私が持つので好きなだけ泊まって構わない」


「有難う御座います。

 では、お言葉に甘えさせて頂きます」


領主の家で、食事を頂いた後、響子達は、宿に戻った。



不定期投稿ですが宜しくお願い致します。

暖かい目で見て頂ければ幸いです。

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