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狂気爆弾 その①

 現在、門はライネスによって塞がれている。この門をムツキと共に無事に通るのは中々苦戦しそうだ。俺の能力を発動するための精神力はラクギリヤや一真との過去二戦の戦闘によりかなり消耗されている。

能力を発動できるのはあと十回ほどだろう。そのため可能であれば短期決戦を狙いたい。


「……お前の能力を俺は知っている! 異能力戦に置ける相手の能力を知っているかどうかのアドバンテージ差は大きい。カズマお前のおかげで決着はすぐに着きそうだな!!」


 ライネスはそう言うのと同時にこちらに手に持つ石を投げつける。その石は勿論、爆弾となっており石に少しでも触れただけで爆破するだろう。飛んでくる石を俺は木刀を使い払い除ける。


「接触したな! 爆破する。これで終わりだ! 恐怖し悲鳴を上げる姿を俺に見せながら死んで行け!!」


 ライネスは手を爆弾の押しボタンスイッチに見立てて、そのボタンを押す。その瞬間に石は爆破する。

だが俺と木刀は爆発しない。


「……どうなっている? 何故爆破しない!? 俺の爆弾はお前の木刀に接触した! それならば木刀を握っているお前とその木刀が爆発しないのは可笑しい!! 木刀で防いだと見せかけて能力を使い俺の爆弾を燃やしたのか? ならばもう一度だ!! もう一度石による爆破をしよう」


 ライネスは興奮気味に喋り。もう一度石をこちらに投げる。


問題は無い。

俺は自身の能力を使い自身と木刀の爆発耐性を上げている。ライネスの攻撃を防ぐのは容易いことだ。飛んでくる石を木刀を使い払う。木刀に当たった石は方向を変え飛んでいき空中で爆破する。


「何故だ! 何故爆破しない!! お前が能力を使用する素振りはなかった! なら、何故爆発しない!」


ライネスは興奮し再び石を投げつける。


「何度やっても無駄だ!」


木刀を振るう石は俺に直撃することは無い。


「ああ解ったよ! 石による爆破では火力が足りないんだな!! ならこの殺り方ならばどうだ!!」


不敵に笑うライネスは周囲に居る爆弾にされ動く事の出来ない民衆に語り始めた。


「──民衆共よ!! 良く聞け爆弾の解除方法を教えよう!! それはそこに居る黒髪の少年に触れることだ!! それが爆弾の解除方法だ! だが爆弾の解除には人数制限が有る。早い者勝ちだ!! 急げよ!」


ライネスはニヤニヤと笑いながら話した。それと同時に五十近い民衆が俺に迫りくる。


「俺だ……。俺が一番にこの地獄から開放されるんだ!!」


「邪魔だ!! どけ! 俺が先だ!!」


「私! 私よ一番に開放されるのは息子たちが帰りを待ってるの!!」


民衆たちが互いに蹴り殴り叫びながら俺に迫る。


「哀れだな! 人間って奴はよ! 自分が助かりたい一心で他者を平気で痛み付ける!!」


「アイツ……まさか……この町中で、正気か! ムツキ今すぐ俺から離れるんだ!!」


「……ご主人…………でも」


「いいから早くしろ!!」


民衆は俺に迫りくるそれならばムツキは俺から距離を離すそれが今できる最善だ。


「そして他者を痛み付け必死になっても、最期は苦痛と恐怖の顔を見せ俺の前で死んでいく!!」


 民衆たちが俺に触れる。その接触と同時に民衆たちは血と肉を破裂されながら爆破する。

複数の血と肉のシャワーが俺に降り注ぐ。俺の周囲を爆破による煙により包まれる。能力は使用しているから俺は無傷だが…………。



だが、これは…………。


「──五十個分の爆発はどうだ! 大分効いただろ。フハハハハハ!! …………まあ、もう聞こえちゃいないか。煙でお前の恐怖の顔を見れなかったのは実に残念だったが。これで決着だ!! カズマ一度撤退するぞ! 問題無いな──」


 ライネスは自身の勝利により高笑いする。その笑いは煙からライネスに向けて突っ込んでくる一本の木刀と一人の男により中断された。


「ここは町中だ! 今の爆発で何人死んだ! それをお前は解っているのか!!」


俺は木刀をただただライネスに命中するように振るう。


「貴様! あの爆発だぞ!! 何故生きている!!」


「あの人達はこの戦いとは無関係だった! 何故平気で人を殺す!!」


「アイツらは元から屋敷を襲うための消耗品だ! 役目が無くなったから今ここで使ったそれだけの事だ!」


「人の命を何だと思っている! 貴様!!」


俺は無我夢中で木刀をただ振るい続ける。木刀はライネスに命中すること無くすんでの所で回避される。


「お前、実戦慣れして無いな! だから簡単に躱す事が出来る!! そして──」


木刀を躱すライネスの手が直接俺に触れられる。


「遠距離による爆発は効果が無かった見たいだが!! 直の爆発ならどうだ!! 直なら遠距離で設定した爆破よりも威力は更に倍だ!!」


 ライネスは俺を直接触れる事で爆破しようとする。だがそんな事は無意味だ。俺の爆破耐性は最大まで上げている。俺を掴んだのならばそれはライネスヤツの敗北を意味する。俺はライネスを逆に掴み返し木刀により攻撃を再開した。


木刀はライネスに直撃した。しかしその攻撃は致命傷にはならず。ライネスは俺から距離を離した。


「どうなっている!? 俺の能力を直で! 直接だぞ!! 何故爆破しない!!」


ライネスは自分の能力が発動しなかった事で困惑している。

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