衝撃
初めまして。今作品が初投稿となります。まだまだ未熟な点が多々見うけられるかと思いますが、皆様の暖かい目と心で受け取っていただけると幸いです。
ーその昔、人々が自らの平和、暮らし、安全を守るが為に武器を取っていた時代。 その中に一人、絶大なる支持を得ている武将がいた。 太刀を振り回し多くの敵を凪ぎ払い、周りの者を鼓舞しながら果敢に攻め混んでいく姿は、周りからも武士の鑑だと言われていた。 どうな困難な状況においても決して諦めず、味方を勝利へと導くその勇敢さから、人々はその武将をこう呼んだ。 「ブレイバー」と。 そんなブレイバーの活躍は全世界で注目され、各地域で必ず一人はブレイバーがいる状況になっていった。 しかしそれも昔の出来事。 今ではブレイバーは資料上での存在となっていた……ー
2XXX年、日本、東京。
2000年代に入ってから既にかなりの成長を遂げていた日本であったが、最近では更に近代化が進み、様々なものが便利になった。街の中には人々だけではなく、色々な用途で使用されているロボット。それまでは車道を走るのが常識であった車も、今では空を飛んでいるが普通なくらいだ。日本のような島国では、船の技術もやはり優れており、最近では恒例行事のように「アメリカ・日本間輸送速度更新!」だの、「ヨーロッパの旅はより速く安全になった船を!」だのという内容がよく聞こえてくるようになっている。前まではその言葉一つ一つに人々は喜んだり、感心したりしていたらしいんだが、俺が物心ついた頃には既に一般化しすぎていて、今では何も思わないくらいだ。それは飛行機も同じくである。しかしそのように便利になった世の中だが、逆に言えばまだまだ複雑な点がいくつもあり、やはり学生にとってはやりやすい世の中だとは言い切れない。それでも昔よりかはかなりいいものなんだろうな。
………なんて思ってる俺が誰だかは知らんだろう。今ここは教室である。そして右手にはペン。左手には常に消しゴムが用意されていて、目の前にはまばらに埋まっている紙が置いてある。
(わかんねぇ……)
学生の敵、定期試験である。今回は勉強をしなさすぎた。それはわかっていた。だからって今回に限ってほぼ全教科の内容が難しくなっているなんてそりゃないだろう。そしてタイムリミットは無情にもやってきた。
「はーいそこまでだ。ペンを置けー」
(……父さん達への言い訳でも考えっか)
いきなり言い訳へと思考を変えた俺もどうかと自分で思ったが、過ぎちまったことは仕方ないと思いつつ、解答用紙を前に回した。
「起立、気をつけ、礼。」
「さようならー。」
試験だったため早めに学校は終わった。なにもすることのない俺は帰路についた。
「ただいま。」
ドアを開けていつも通りの声かけ。返事はない。
(出掛けてんのか…)
自室に戻り着替えて冷蔵庫を漁り、食える物を取り出して頬張る。まあいつも通りである。
……夜9時。誰も帰宅しない。おかしい。父さんならまだわかるが、母さんまでも遅いのはあり得ないのだ。妹がいるからだ。
(泊まってくるなんて言ってたか?)
仕方なくこれまた冷蔵庫を開けて晩飯を食べようかとソファーから立ったその時、電話がなった。
(母さんかな?)
画面の部分を見るとやはり母さんの携帯番号。
「母さんどうしたの?」
いつもの口調で答えた。しかし電話の向こうから出てきた声は、とても母さんのものとは考えられないものだった。
「君が大河君かね?」
(母さんの友達かな?)
「はい。そうですよ。」
「………テレビをつけてごらん。」
「え?いやちょっ……」
ガチャッ。電話はそれできれた。聞いたこともない声。なぜか知ってる俺の名前……嫌な予感がした。
(とりあえず、つけるか。)
テレビをつけてみた。そこに映っていたものは、衝撃となり俺の体を突き抜け、いや、今の流れから読めていたのかもしれない。しかし流石に驚きで立ちすくんでしまった。
……縄で縛り上げられて座らされている俺の家族だった。
第一話を呼んでいただきありがとうございました。
ここからより話が展開していく予定です。皆様の感想をお待ちしております。




